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Crowd Works「クラウドワークス」

クラウドワークスのコンペに初めて応募してみました。

コンペティションとは「課題作品の公募」です。作品を募って依頼者が好きなデザインを厳選し、依頼するクリエイターを選ぶものです。

僕が応募した「ロゴ作成」の報酬金は22,000円。
僕以外に提案されているデザインの数は78件。
提案者数は57人と表示されてました。

締め切りが終わると、応募した者は、その他のクリエイターのデザインも見ることが出来るようです。

これが面白かったです。

依頼者の希望するラフ画と、それを形にするデザイナーの想像力が求められますが、この同じ課題を57人で取り組んでいることが、とにかく興味深いです。

他の応募作品を見ると「ほう...こう来たか...」と参考になります。

普段一人で苦悩する作業なので、他のクリエイターの感性に触れることで、自分の立ち位置がよく分かります。

さて、ここからが「ここだけの話」です。

この応募者の57名のクリエイターですが。

22,000円の争奪戦なので、さぞかしプロな強者だろうと思いませんか?

正直、僕は独学で突き進んでいるので、鼻からダメ元で応募するぐらいヒヨってました。

ところが、蓋を開けると57人中13人は依頼者の希望を無視した「論外」なデザインでした。

おそらく、何かしらの理由で他のクリエイター作品を見るための狙いか、もしくは、適当に描いて足跡を踏み、自分のポートフォリオを見てもらう為ではないかと思います。

さらに、残りの44人中10名は「未完成」でかなり粗悪なデザインでした。

中にはAI生成かな?というものもあり、残念な仕上がり。

なので、78件のデザイン数があっても実質のライバルの人数は34名です。

僕はその中から、負けを確信した1名の秀逸なデザインを見つけました。そして、その方のプロフィールへ飛びました。

すると、デザイン歴30年のプロ。本業でデザインをしながら、クラウドワークスの受注件数も3桁を超えていました。もう怪物です。

ただ、デザインの発想の構図だけ見たら、僕が完敗したと思えるのは、その方だけでした。

今回、22,000円のデザイン料がどの程度なのか相対的に理解できたと同時に、自分のデザインと発想力に自信を持つこともできました。

そして、クラウドワークスの仕組み、構造を知れたのは、かなり面白かったです。

多分、僕は頑張っても選ばれないことが分かりました。

僕が依頼者の立場であれば、応募者の作品を全て見た上で、全てのデザインの良いところを、かいつまんで、その中から実績のあるクリエイターに頼んで、これまでに見た作品を参考にして、修正依頼でデザインを取り込んでもらいますから。

つまり、コネ・実績・肩書きがないまま、高額コンペに突入すると、デザインの発想力だけ奪われて、終了の世界です。

そう理解したクリエイターは、先述の13名のように、適当な作品で応募して閲覧し、勉強や参考にしているのかもしれませんね。

僕は今の立場が変わるまでは、クラウドワークスはやらないと思います。

デザインによるビジネスの世界。

面白いですね。

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