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関西中高まなびプロジェクト Sさん(Member's Voice#17)

基本情報

プロジェクト:関西中高まなびプロジェクト
所属大学:同志社大学社会学部教育文化学科4年(記事公開時)

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中高まなびプロジェクトとは?

中高まなびプロジェクトでは、中学生・高校生に向けた授業企画やワークショップの開催を行っています。コンセプトは「開かれた教室で拓かれた学び」です。

全ての人が、生徒とふれあい、学び合える「開かれた教室」で、五教科の学習や受験のための学習に限られない「拓かれた学び」を目指しています。

中高まなびプロジェクト(まなぷろ)での活動を決めた理由

私は、大学入学当時から教員志望ではありませんでしたが、教育に対してずっと関心がありました。また、現在大学で教育学について学んでいることもあり、教育に関する職に就きたいと考えています。
教育に関する職に就くならば、まずは実際に色々な教育の現場を見なくてはならない!と感じていたことに加えて、教育の現場に足を踏み入れることは、大学生である今しかできない経験なのではないかと思ったため、まなぷろで活動することを決めました。

今までと違う立場で考える

関西中高まなびプロジェクトでは、キャリア教育をテーマとして、大学生自らが授業の設計をし、実際に京都の中学校や高校に足を運んで授業を行います。私が高校生の頃までは、「教育を受ける」立場からしか教育について意見を持つ機会はなかったのですが、活動を通じて「教育者・授業者」の立場からも考えられるようになりました。

私は、この関西中高まなびプロジェクトに大学1年生から所属し、大学2年生の1年間、プロジェクトのリーダーを務めました。リーダーとしては、メンバーが無償のボランティアとして活動するときに、どんな価値を与えられるかを常に考えていました。
一般に多くの大学生は、アルバイトや大学の勉強に時間を費やすことと思います。しかし、私とともに活動するメンバーは、活動のため、貴重な時間や交通費に身銭を切ってくれる人たちでした。そのため、1回のミーティングや授業が私にとっては勝負でした。参加した全員に「来てよかった」と思ってもらうため、そのような居場所作りを心がけていました。メンバーひとりひとりの成長を考えながら共に活動をすることで、リーダーとしてのマネジメントスキルが少しばかり身についたと思います。

ファシリテーションスキルの習得

活動を通じて最も分かりやすく身についた力は、ファシリテーションのスキルです。授業の際には、生徒同士や生徒と私たち大学生の対話を重視したワークを行います。また、普段の授業設計のミーティングでも、メンバーひとりひとりの経験や知見を基に、多様な意見や価値観がある中で1つの授業を作り上げていきます。
そうした対話を軸に活動をしているので、いかにその人にとって安心できる居心地の良い空間を作れるか、ここぞというときに自分や相手から良い意見を引き出せるか、ということを意識していました。
このファシリテーションスキルは、大学でのアクティブラーニングの授業やインターンシップなど、様々な場面で活かされています!

やりがいを感じたエピソード

関西中高まなびプロジェクトでの思い出深いエピソードは、自分の大学でもある同志社大学のキャンパスツアーを企画したときのことです。大学進学に馴染みのない高校生たちに、〈大学のリアル〉を体験してほしいという思いのもと、食堂で一緒にご飯を食べたり、空き時間の大学生の様子や、大教室で授業を受けている大学生の姿を見せたりしました。普段教室で接しているときには大人しかった高校生も、大学のキャンパスではとても生き生きと目を輝かせていて、とにかく楽しそうでした。

キャンパスツアーの後に、「大学進学には全く興味なかったけど、今日で少しイメージが湧いたから、選択肢として真剣に考えてみたい!」と言ってくれる生徒もいて、頑張って企画した甲斐があったなと感じました。

パラブラフ見出し活動背景1 - Hayato Sezaki

活動の中で好きな時間

活動の中で私が特に好きな時間は、普段のミーティングでメンバーと教育について語っているときです。授業設計のミーティングでは、まず生徒の現状について話しながら、授業の目標や授業を通じて身につけてほしい力を決めます。そして、そのあとに具体的な授業の内容や形式・方法について話します。私たちの授業は、指導要領や教科書に沿って行っているわけではないので、メンバーひとりひとりの教育観やこれまでの経験をベースに授業が作られていきます。そうした対話の中で、メンバーの新たな一面やお互いの教育観・価値観を知ることができ、いつも良い刺激を受けています。教育は誰しもが経験しているものであるがゆえに、ついつい自分の経験を絶対視してしまいます。しかし、対話を通じて自分の教育観や経験が解きほぐされる場面が多々あり、段々と視野が広くなっていくような気がしています。

ROJEに入ってよかったこと

多くのサークルやボランティア活動は、「1つの団体で1つの活動」ということが主流だと思います。そうした団体だと、その1つの活動に魅力を感じなくなってしまうと、せっかく入った団体を辞めなければいけないですよね。ROJEには、私が紹介した関西中高まなびプロジェクト以外にも数多くのプロジェクトがあり、どれも魅力的な活動をしています。実際にプロジェクトを掛け持ちしたり、途中から変更したりする人も多くいるので、少し飽き性な人や色々なことに興味がわく人にはとてもオススメです。

新入生へのメッセージ

ROJEには、教育に熱い思いを持つ人と出会えるチャンスがたくさんあります。活動している大学生のメンバーは、地域も大学も学部も多種多様で、卒業後も教育分野に限らず様々な進路に進みます。また、大学生のみならず、教員や子どもたちはもちろん、教育に関わる様々な仕事をしている方々と出会い、熱く対話ができるのも大きな魅力です。
「教育についてじっくり考えたい!」「教育への思いを何か行動にしたい!」という方はぜひROJEで一緒に活動しましょう!

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