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【番外編 「フードロス」を体感してみる!】

こんにちは。はるちゃんです。

今回は番外編!
先日お伝えした、石垣島で収穫される農産物についての裏側の一つをお伝えします。

これらのたくさんの果物。

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すごく美味しそうなのですが、実は市場に出回らない果物たちなんです。
少し傷がついていたり、規格外とのことで味はほとん変わらないにも関わらず、このように廃棄されてしまったりする、「フードロス」という問題。

皆さんも耳にしたこともあるのではないでしょうか?

先日、ロート製薬の有志の社員が、この問題を他の社員に知ってもらうべく、あるイベントを実施しました!

この発端は、ロート製薬で行っているある勉強会。
昨年からスタートした、「ロート スローフードアカデミー」という場です。

社員の食リテラシーを高める目的でスタートをし、手上げ制で全国から集まったメンバー約20人が約半年間にわたって勉強をしています。
私自身も昨年1期生として勉強をさせてもらっていました。

スローフードとは?
イタリア発祥の私たちの食とそれを取り巻くシステムをより良いものにするための草の根運動のこと。現在は世界で160か国に広まり、日本の各地でも活動をしています

ロートもこのスローフードの概念に共感をし、生産者や料理人、食に関する取り組みをされている方々から現場の話を聞くなど、様々な角度から今の食の現状や課題を勉強しています。

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昨年、私たちも毎回色々な現実を目の当たりにしたことで、大きな課題に対してどのように向かうべきなのかと悶々としながらも、日々取り組むことができる小さなアクションを積み重ねてきました。
その中でも大きな衝撃だったことは「フードロス」の問題。

私自身も以前は、外食をした際にどうしてもご飯が多いなどの理由で残してしまっていましたし、さらには収穫時に傷がついていたり、大きさが規定よりも大きかったり等の理由で流通ルートにも回らない野菜や果物も存在する…。
アカデミーの中で訪問した、賞味期限切れの食品が集まる処理センターでは、毎秒といっていいほどに運ばれてくる数々の食品に思わず胸が苦しくなったことは今でも忘れません。

そんな中、今世界で広まっている、「ディスコスープ」という取り組み。

ディスコスープとは?
形やキズなどの理由から廃棄されてしまう野菜類を使ってスープをつくり、ディスコパーティ見立てて愉快に食すことによって、食糧廃棄問題について楽しく知るイベントのこと

今回は石垣島、やえやまファームのパイナップルを含め、もともと交流のあった兵庫県で活動をしているタベモノガタリさんの協力もあって桃・梨をいただき、夏らしくスープではなく、アイスティーという形で社員に知ってもらうためのイベントを企画しました。

あわせて、現場の方として、京都にて無農薬・無化学肥料・有機栽培など、環境負荷の小さな農業の普及を目指す活動をされている坂ノ途中さんにもご協力いただき、「何故、規格外野菜ができるのか?」という率直な疑問をはじめ農家さんならではのお話も伺いました。

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これらを踏まえ、コープこうべさんにて場所をお借りしながら組合員さんと一緒にフードロスを考えるイベントを実施。
ロート製薬のレストランである旬穀旬菜のシェフの指導のもと、果物のカットなどの下準備を行いました。

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「パイナップル」は、フルーツバットと呼ばれる果物を主食とするこうもりが、一部を食べてしまい穴が開いたモノ。
手で収穫をする「桃」も完熟状態を迎えると落ちてしまう、ある意味時間との勝負の中で、やむなく落ちてしまったものや糖度が低いモノ。
「梨」は芯腐れといわれる芯の部分が腐ってしまった状態のモノ。

それぞれの理由で市場に出回ることのなかった、それでも実は美味しく食べることができるモノを使用しています。

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他のメンバーが準備をしてくれていたフルーツのコンポートと、お茶を組み合わせたアイスティー。
私も当日の配布のお手伝いを少しさせていただきながら、こっそり美味しくいただきました。笑

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(たくさんの方々に楽しみながら体感いただきました!)

現場で活動をするメンバーとの連携、またそれ以外の先からのインプット。
そこで合わさって生まれる未来への一歩。
少しでも多くの人に、この問題やそこから生まれているアクションを知っていただければ…と思い、番外編という形でご紹介させていただきました。

ちなみに私はフードロスの問題を知ってから、気をつけていることが2つあります。

①外食をする際、(これまでいつも残してしまっていた)ご飯は「少な目」で注文すること。
②スーパーでの買い物でも、できる限り賞味期限の近いモノを選ぶこと。

私たちが今取っている行動一つひとつも未来への一歩に繋がります。
一人ひとりのたとえ小さな変化だったとしても、積み重なると変わる未来があると思います。

今回ご紹介したディスコスープも、定期的に実施されているとのことなので、よろしければチェックしてみてください。