見出し画像

先輩社員が語る!ロートが切り込む「医療の現場」とは?

各部門の先輩社員に話を聞いた「ロート製薬で働く」とは?
シリーズも最終回となりました。

私たちはOTC医薬品だけでなく、再生医療事業にも取り組み、医療用眼科用薬にも進出することを発表しています。

なぜロートはこれまでなかった領域にも挑戦していくのか?
現場で取り組むメンバーに話を聞きました。

紹介

ゆい:2015年入社。再生医療研究企画部にて、細胞製剤の安定性などの評価や薬事申請に携わる。大学への出向経験あり。
こーせー:2008年入社。安全性設計センターにて、製品の安全性評価などを担当。医療用眼科用薬やグローバルな観点での人材育成にも携わる。

OTC医薬品だけでないチャレンジを始めた今

ゆい:ロートの再生医療はもともと身体の中にある、幹細胞を使って治療をするとの考えで進めています。健常な方から組織をいただき、間葉系幹細胞を採取、増殖させて製剤に用いています。基礎研究から非臨床試験までフェーズがありますが、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーで全てを行っています。日々、難治性の疾患の治療に向けて研究が行われています。

こーせー:もともと取り組んできたOTC医薬品では、どうしてもできることが限られてきていてしまいます。難しい病気に対しても色々やっていきたいなぁ…との想いもありました。その一つの選択肢として、医療用医薬品への挑戦があるのかなとは思っています。ハードルはあるけれど、ロートの強みを活かしてやっていきたいと思っています。

まこっちゃん:取り組むなかでどんなことを感じていますか?

ゆい:もともとあった再生医療研究の興味が土台にあるので、自分自身で追求をし、治療法がなくて困っている人たちのためになるのは、一番のやりがいだと思っています。しかし大学との研究とは異なり、法律・製造・品質管理などの幅広い知識、薬事申請の視点など、研究以外の知識・経験が必要だと痛感しています。

こーせー:OTC医薬品では配合する成分の量や組み合わせの範囲が決まっています。各社そのなかで組み合わせを考えているんです。一方で医療用は決まっていないので、一から処方をつくっていくんですよね。やっているアプローチが異なるけれど、別々の新しさが存在するなと思っています。

「新参者」の強みや課題はどんなところ?

ゆい:強みでいうと、これまで培ってきた技術が活きているんです。目薬は無菌環境で製造しているのですが、再生医療で実際に患者さんへ投与するものも無菌でつくる必要があるので、このノウハウだったり。また医薬品だけでなく、スキンケアにも領域を持っていることも強みだと考えています。再生医療研究でのデータや知見を、一般の商品にも応用しながら幅広くお客さまにお届けする。これまでになかった提案の可能性が一気に広がりますよね。ちなみに基本的に対象疾患を決めていることが多いのですが、ロートは幅広い疾患を検討し、さらには病院だけでなくクリニック向けにも取り組んでいます。裾野の広さで、なかなか救えなかった方々にもアプローチできればと思っています。

こーせー:2つの観点でしょうか。一つ目はこれまで培ってきたネームバリューや先生方とのネットワーク。もう一つは新しいことに対して「やりましょう」と言えるスタンスですよね。一点目は他社さんにも負けないと思っているので、それを活用して研究をゴリゴリ進めていけることがロートらしさだと感じています。

まこっちゃん:これまで向き合ってこなかった病気・症状には、どのようにアプローチしているのですか?

ゆい:疾患が変われば臓器も変わります。例えば、肝臓と心臓でも組織や細胞は変わるんですよね。知識がゼロから始まることも多いです。でも学会などに足を運んで情報収集をしたり、その分野の専門家や同じ想いを持つ方々と一緒に動くこともあります。

まこっちゃん:どうして再生医療?と思われるかもしれませんね。

ゆい:目の領域だけでは救えなかった方もいる。領域を広げることでもっと多くの方を救いたいという想いですよね。

こーせー:うん、そうですね。これまでの製品で細胞を扱ってきたアドバンテージはあると思いますが、やはり「やりたかったんだもん!」との理由が大きいですよね。まだまだ助けたい人がいる。そんな理由ですか、といわれるかもしれませんが。(笑)

まこっちゃん:一方で課題はどんなところにありますか?

ゆい:再生医療自体も、国内でもできてもまだまもない領域です。メーカーでだけでなくて、政府でもまだ決まっていないことも多く、悩みながら進んでいる状況です。そのなかでどう動こうか?と考え、時に「こう考えています」と働きかけていくこともあります。領域としての新しさや難しさはありますね。

こーせー:医療用はある程度の方向性や手法が決まっています。そのなかで新参者だからこそ、学ぶべきところは学びながら、着実に進めていくことが必要です。そのなかでOTC医薬品で培ってきた、使い心地などにはこだわってやっていきたいところです。そのバランスだと考えています。

画像2

今感じるやりがいとこれからの展望

ゆい:社内外にたくさんの関係者がいるなかで、ゴールに辿り着いた時は研究とはまた異なる達成感があります。基礎研究から非臨床へ、さらに薬事申請から臨床へと、実用化に向け一歩一歩進んでいる実感は大きなやりがいとなっています。ロートではそれぞれを体験できる幅広さはありますよね。個人としての成長もそうですが、自分としてのやりがいを感じます。再生医療の治療効果も疾患領域によっては、根本的に治すこともできれば、あくまで進行の抑制にとどまるものもあります。患者さんのために、少しでも効果の高い製剤をつくることが大きなミッションだと思うので、さまざまな技術を取り入れてチャンレジしたいです。

こーせー:やはり自分が関わった製品が世に出た瞬間は一番のやりがいを感じます。たくさんの壁があっても一つひとつを重ねていくこと、それに尽きるのかな?と思っているし、楽しくやっているところです。ロートでは意思や希望があれば尊重してくれる風土がある。だからこそ「何をしたいのか?」はっきりしないと大変かもしれないですね。社内ではさまざまなテーマが走っているので、もちろん今決まっていなくて良いです。自分が興味のあるものを選ぶようなイメージで、見たり聞いたりするなかで考えていくことではないですかね。

まとめ

・「病気で悩んでいる人を救いたい」想いで取り組む再生医療・医療用点眼薬
これまでにはなかった事業の土台を支える、さまざまなバックグラウンドのメンバー。事業領域の幅広さだけでなく、その業務も多岐にわたる。

・これまで培ってきた技術を掛け合わせながら、社外の方々との関係性も作りながら取り組むこと
強みを活かしながらも、周りの方々とも協力をしながら進めている今。想いを一つに、ゼロから挑戦。

・大学の研究が全てではなく、自分が何をしたいのか?その意思が必要
各回でも語られてきた「ロートらしさ」。どの部門であっても、この一人ひとりの意思が土台に各事業が行われている。

この記事が参加している募集

オープン社内報