夏祭りで友達とつついた500円の焼きそば(すみっこに残っている紅しょうが)
やきそばって美味しいですよね。
作るのも簡単ですし、お腹も膨れる。
ラーメンやカレーに隠れた日本のソウルフードだと思います。
この焼きそば、よく考えるとちょっと不思議な料理じゃないですか?
焼き… ”そば”??
蕎麦(そば)とは、穀物のソバの実を原料とする蕎麦粉を用いて加工した、日本の麺類、および、それを用いた料理である。中華そばなどと区別して日本蕎麦(にほんそば)とも呼ばれる。 Wikipediaより
確かに焼きそばに使われる麺が中華そばと呼ばれるのは何となく分かります。
でも、蕎麦の実を使って作られる麺だからソバ。
それ以外の小麦粉を使って作られる麺がソバと呼ばれているのはなんとなーくもどかしい気がします。
そもそも、中華そばはいつ頃から日本に普及し始めたのでしょう。
水戸黄門がラーメンを食べたっていうのは有名な話ですよね。
じゃあ江戸時代から既に食べられていた?そう単純な話でも無いみたいです。
こんな記事がありました。
この記事によると1859年の開港により、外国人の居留が可能となり中華麺がじわじわと日本でも食べられるようになってきたようですね。
そういえば鎖国してました。
日本、外国からの貿易を200年以上ほぼシャットアウトしてたんですよね。鎖国解除からまだ166年しか(?)経ってないって不思議な感じがしませんか?私だけですかね。
さて、このままではラーメンの歴史になってしまうので焼きそばに焦点を当てていきましょう。
1884年:函館「養和軒」にて「南京そば」というメニューがあった。函館新聞に広告が載せられた物で、日本で最初に、正式に中華麺が宣伝された可能性がある。新横浜ラーメン博物館 日本のラーメンの歴史より
ここで”そば”という単語が出てきました。
この場合の南京は中国の事を指しますので、中華そばは明治時代頃から流布しはじめたと言えるのではないでしょうか。
…なんで結局そばと呼ばれているの?そうなってしまいますよね。
言語の専門家では無いので断言はできませんが、
これは鎖国を解除して海外文化をドッと取り入れた所以だと思います。
西洋わさび・洋袴・朝鮮漬けという言葉があります。
これらを現代に置き換えると…それぞれ
ホースラディッシュ・ズボン・キムチとなります。
中華そばと構造は同じですよね。
要するに海外の”似てるけど見たことないもの”を自国の文化で相当する単語に当てはめて説明した結果、必然的にそうなったと推測します。
現代でもありますよね。
『あのー〜!ほら!”アメリカの湿布みたいな匂いのするコーラ”!』
─・・・ドクターペッパー?
焼きそばについて調べると戦後、小麦粉が手に入りくかったため、
中華麺を傘増しして味を濃くするためにソースや野菜を入れて炒めたと至る所に書いてあります。(ソースは不明です。)
何にせよ、独自の進化を遂げた親しみ深い日本食と言えるのではないでしょうか。B級グルメ最高ですね。
夏祭りで食べる焼きそばは、なんとも言えない美味しさを感じます。
あれ、冷めたら全然美味しくないんですよね。
不思議ですよね。
お祭り会場が最高の調味料なんでしょうね、きっと。
今年は食べれるのでしょうか。
焼きそばのお話でした。
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