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私こんなことしてます

広げるではなく深める。
成長ではなく成熟。
をキーワードに、ウエディング×コーチングに関する仕事をしています。
その中でも結婚式においては、けっこう温度高めな想いがあります。
とういうのも、15年近く結婚式に関わるお仕事をずっとしてきたから。
ちょっと暑苦しい想いをここから書きます。
(結論早く〜!って方は『私こんなことしてます』まで飛ばしちゃってください)



結婚式って何なん?

15年近く結婚式に携わる仕事をさせていただいていますが
これを強く想い始めたのは、最前線から一歩引いた時でした。
最前線で仕事をしている時は、結婚式をどうしたいとか、自分がやっているウエディングプランナーという仕事についてとか、振り返る時間もなかった。

15年経って一歩引いてみる結婚式の世界は、少し違ったものに見えてきました。

【結婚式って何?】
誰のために、何をすることなんだっけ?と。
今まで3桁近い結婚式を見てきたにも関わらず、これについて自分で言語化出来なかったんです。

だから、私は周りに聞いて回りました。(気になるとすぐに答えを自分で知りたいタイプ)
結婚式って何だと思う?と。
そうすると、親のためにするもの。嫁のためにするもの。のように自分以外の誰かのために行うものというタイプの答え。
昔から結婚する時は結婚式はしたいと思ってたという答え。
お金かかるもの。面倒なもの。やらなきゃいけないもの。のようにどちらかというとネガティブな印象というタイプの答え。
そして、ん〜わからない!という答えも意外に多かった。


10組10通り「結婚式の意味」がある

結婚式の意味ってそれぞれのカップルで違うよなと、本当に考えれば当たり前のことにハッとさせられた訳です。
10組いれば、10通りの結婚式への価値観がある訳です。
マジで当たり前のことなんですけど、ここに気づいていない人ってウエディングプランナーもカップルも多いんじゃないかと。
というより、そんなこと考えるきっかけや機会が無いのではないかと。
もっと言うと、そんな事考える必要ある?っていう人もいると思う。

人と違う演出がある結婚式がしたい。
緑がある会場で結婚式がしたい。
ゲストと距離が近い結婚式がしたい。

それもあり!もちろんあり!
でも、そう思う背景には、何かしら「それ」をしたい理由があって、「それ」をしたいはずなんです。
なのに、「それ」に触れないまま、演出やビジュアルばかりの打ち出しをしていることがメディアも含め結婚式業界では多い。

そこに違和感を感じています。
というより、過去の私に言ってます。
「なぜ結婚式をするのですか」ってカップルに聞いたことあるのか?と。
結婚式をする意味は、カップルによって違うのよ。


結婚式に想いを乗せたい

結婚式に新郎新婦の想いをもっと溶かしていきたい。
その溶けたものが何らかの目に見えないものとなって、空間とか言葉とかに混ざって、人に伝染し、目に見える何かしらの形になっていくと私は考えます。
だから人は、心が動いたり、感動したりするんだと思うんです。


これを強烈に思うようになったエピソードが2つあります。


自身の結婚式

私も10年前に結婚式を挙げました。
当時、私はウエディングプランナーの仕事をしていたにも関わらず、お互い仕事の忙しさにかまけて、彼と(今の旦那)ろくに結婚式について話し合わず、テーマも決めずに、私がほとんどの事を決めてしまいました。
(彼との付き合いも長く、なんとなく好みも分かってるし、本人も任せるって言ってたし、いっか!くらいに思ってた)

私の結婚式への想いは以下の3つでした。


・コンセプト設計から携わった自分の所属する式場を、家族や友人に自慢したい
・いつも一緒に結婚式を作っているパートナーメンバーに、列席者目線で自分たちの会場を見てもらいたい(次に創る結婚式のヒントを拾って欲しい)
・幼少期に他界した自慢の父親を、自分の大切な人達に知ってもらいたい


これも、当時は彼に伝えていませんでした。
こういう演出をしたいんだけどいい?くらいは相談したかと思いますが、何でやりたいかまで伝えることをしていませんでした。

これに、今とっても後悔しています。。。
もっと結婚式について想いを出し合えば良かったなと。

えっ?あなたウエディングプランナーしてたんですよね?
結婚式を仕事にしてる人が、自分の結婚式に後悔してるってヤバくない!?

はい、、おっしゃる通りです。
でもお恥ずかしい話、当時は気づけなかった。
私の方が結婚式に対するこだわりが強いに決まってるし、彼との普段の会話から、彼は結婚式に対してそんなにこだわりや想いは無いだろうと決めつけていました。

結婚式は本当に楽しかった!!自分と彼の大切な人達が同じ時間、同じ空間に集い、美味しい食事とお酒をたらふく食べて飲んで、最高で本当に本当にかけがえのない時間でした。彼も今でも結婚式は本当に楽しかったし、本当にやって良かったと言っています。
それは大前提あるのですが、当時、彼に私が何でこの演出をしたいのか。何でここで挙げたいのか。何でこの人を呼びたいのか。まで伝えていれば、結婚式にまた違った想いも乗ったかもしれないし、彼の想いもしっかりと聞けていればもっともっと深みが増す結婚式になったかもしれないなと。。

そして同時に、今まで担当させていただいたカップルにも
たくさん要望を聞いて、提案はしてきたけど、お互いの想いを伝えてもらう質問を私どれだけしてこれていただろうかと振り返るきっかけになったんです。


想いは伝染する

それは、あるコミュニティーの集まりに参加していた時です。
私は、カップルの想いをどうヒアリングしていけば自身が思うウエディングプランナーに近づけるのか、どうすればいかに上手くカップルの意見を聞き出せるか、ということに夢中で勉強していました。

その時の私は、自身が決めた目的には少しでも早く到達したいし、その為にはあらゆる手段を考えたし、何事も過程ではなく結果が大事だと思っている人間でした。(文字で書くとなんかとんでもないストイック人間に見える笑)

ただ、そのコミュティでは今まで私が味わったことが無い空気感を出している人々が集まっている場でした。
それこそまるで湖畔のような。

様々な種類の人が、思い思いに自分が想っていることを話す。そして、それ以外の人はその話を何も判断しようとせずに集中して聞く。
そうした空間で私が気づいたことは、今まで自分は人の話を本当の意味で聞いていなかったんだなということでした。
そして、人に何かを話す時もその人に判断されるという頭のまま話すことをコントロールしていたなと。

人が話していることをただただ判断せずに集中して聞く。
そうすると、自然とその人の想いが頭ではなく、なんていうか心にストレートに伝わってくるんです!
そして、私もストレートに自身の想いを伝えることが出来ることを体験しました。
※文字に起こすとなんだか怪しさ満点ですね笑
※決して怪しいものではありません笑
※書けば書くほど怪しくなる笑

一人が想いを伝えると、その周りの人はその想いを感じ取り、その人もまた人へ自身の想いを話します。
そうやって想いが人へ伝染しはじめ、その時のメンバーは今、その想いを各々の方法で形にし、行動をしています。

そこからです。
結婚式も見た目やハード面から来るきれいさだけでなく、目に見えない想いや愛をたくさん乗せることで、「みえる」ものがあると思ったんです。
そして、結婚式というある種のイベントを通じて、これから人生を共に歩んでいく相手とのパートナーシップを、もっと深める機会を作ることが出来るのが、私がしているウエディングプランナーの仕事ではないのかと考えるようになりました。


私こんなことしてます

ということで、少々熱くなりましたがそんな想いから
私が今していることは「ウエディングプレパレーションコーチング」。

結婚式をする会場を決める前に、投げかけられる様々な質問に対してお互いが自分の想っていることをアウトプットして、結婚式のテーマを決めるお手伝いをしています。

結婚式のテーマが決まると、その後の結婚式場選びや、招待する人、アイテム、演出などが自ずと見えて来ます。

どこで挙げるか?ではなく、まず「何で挙げるのか?」が先。

出来る方は、ぜひカップルでやってみることをおすすめします!
まずは、お互いの想いをテーブルに出し切ること。
色んな角度からお互いに質問し合ってみてください。
その時に絶対してはいけない事があります。
それは【否定すること】。
「でもさぁ・・・」「いや、そうじゃないよ」というワードは、この作業では禁止です!
この作業をする時は、相手が言うことに耳を傾けて聞く。
そうでないと、喧嘩になることが容易に予想出来ます・・・。
(私たちカップルも当時はそうでした・・・汗)

熱い想いがなければいけないという事ではありません。
結婚式を誰に見て欲しいのか。という問いだけでも、見えてくるものがたくさんあります。
例えば、誰にも見て欲しいと本当は思っていないということだとしたら、何で2人だけで挙げたいのか。そこに相手の想いがあるはずです。

目的は、相手の想いを知ることです。
様々な想いが出て来たら、そこからテーマを絞っていきます。

しかし、2人だけでは時間かかるしこの作業ちょっとしんどいわ・・・。
って方は、私と一緒に行いましょう!
1人でまず考えてみたい。って方も大歓迎!
利害関係がない第三者に伝えることで、自分がどう想っているのかを整理することが出来ます。
これこそが、コーチングの1つの効果です!
幸いにも、私はウエディングプランナーとコーチ(コーチング)としての経験があります。


結婚式はゴールではなくあくまでもスタート。
これから人生を共に歩むパートナーとの理解を深め合える最初のきっかけが、結婚式を通して出来ていければ最高!!と思っています。

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