見出し画像

38歳、藝大受験してみた。④

音大受験をするのになぜ音楽の勉強をする前からセンター試験のことを考えたかというと、音楽はゼロからのスタートになる、つまりどんなに頑張ったところで音楽畑で育ってきた高校生よりできるようになることはない。となると、勉強の方でかなり上位に食い込まないことには受かる可能性など皆無だと考えたからだ。具体的には…

センター試験の最終目標、9割。

模試はそこにどの程度の努力で辿り着けるか(あるいは全く辿り着けそうにないのか)を見るための試金石で、この時点で例えば5割しか取れなかったら、いくらまだ丸腰だったからとはいえあまりにも先が大変だから早々に諦めようと決めていた。ちなみに私は一応大昔に早稲田の一文に受かっているので、記憶にはないがおそらく現役時代には9割くらい取っていたのではないかと思う。

で、子どもたちに混じっていたたまれない気持ちで受けた3日後くらいに早くも届いた結果はというと、英語が197点(筆記198点とリスニング48点を200点満点に換算)、国語が200点満点中119点(現代文79点、古文24点、漢文16点…!)、世界史が100点満点中39点、倫理・政治経済が44点。偏差値は、当然もう早稲田には受からない59.9というものであった。

び、微妙としか言えない。

社会に関しては選択肢が「世界史」「倫理・政治経済」「倫理」と3つあり、一番やりやすそうなものを見極めるためにとりあえず全部受けてみただけなので、 高校時代に必死こいてやった覚えだけはあるが問題を見ても何ひとつ思い出さなかった世界史とは、ここでさよならすることに決定。倫理と政治経済のなかでも倫理の方がちょっとだけ良かったので、政治経済にもここで別れを告げた。

そんなわけで芸大受験に必要な3教科の合計は、「倫理」では受けていないため正確ではないが、大体7割ということになる。目標の9割と諦め目安の5割の、ちょうど中間というわけだ。つまりこのセンター模試では、「やれ」とも「やるな」とも言われなかったと判断し 、私は調査を続けることにした(勉強はまだしない)。さて、そうなると次の試金石イベントとなるのは…

オープンキャンパス!なんて青春な響き。

日程だけはだいぶ前から確認して空けておいたのだが、前日に改めてサイトを見たところ、なんと事前に申し込みが必要だったようで定員に達したと書いてある。今からじゃダメですかと、電話で問い合わせてもみたがにべもなく断られた。あーこれはまさしく「やるな」サイン、チャレンジもここで終了か…と、思いかけたのだが。私はそこで、またしても呼ばれてる!と勘違いする目に遭うのである。

この記事が参加している募集

受験体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?