SKY-HIエンタメにおけるホールツアーのススメ
2019年以前のホールツアーを見ているようだった。
2019年以前も2020年代の2っのホールツアーも作り込まれたと表現すれば一括りにできる。
JAPRISON以前の作り込まれたショー(ホールツアー)は創造の想像でもあるのかと思ったりもしていたが、今回のホールツアーを見て、それぞれが、その時々のリアルな言霊集だったのだと回想しています。
俺を見ろと言わんばかりにSKY-HI のエンタメを提供した八面六臂、これからの俺に対する決意表明のBOSSDOMからの今回。
どちらかが欠けていたら存在しなかったと思う。
SKY-HI自身がSKY-HIとは?を追求してきたからこそ創り上げることができたツアー。
相変わらず、口を出る言葉たちはどれも大きい。でも今はそのベロが現実に変えてきたことを証明してくれている。
ラップとは、”口から出た言葉を現実にするもの”だと言っていた。
19年以前のSKY-HIはひっくり返しにきたぜと宣言し、20年代はひっくり返してやったぞと言うようになった。
"お前(FLYERS)の人生が、明日が少しでも明るくなるように"、これは一貫して言っているが、口を出た言葉が幾分か現実を帯びてきた今、SKY-HIから発せられる言葉は「俺が背負ってやる」である。
「お前の夢も俺が背負ってやるから!着いてこいよ!」
停滞するエンタメの何かを変えるために会社作って、才能を殺さないために自ら育て始めて、、そりゃ夢が詰まっているしお前に託した!と言ってSKY-HIに全ベッドも一つではあるが、SKY-HIにベッドした先でお前(託したあなた)だけの夢を背負うことができたら最高だよねと思う。
あるアーティストが大事なステージにて放った
「俺らのことを頼ってもらって良い。だけど、いつかは自分自身を信じられるようになってほしい」というこの一言は、私にとっての真理である。
言葉にする、口に出すことで、現実になって返ってくることもあるんだぜってことを今体現してくれる今は、とりあえずパスを出したい。
何ら変わらないSKY-HIのままで、エンタメの先端,核に飛び込んでみたら見過ごせないと思った世の中の何かを変えることができた、できそうな所に到達した。彼はヒーローだ、王様だ。BOSSDOMってわけだ。
ただ、まだ道中である。そんな彼が声を大にして身体いっぱい使って表現し続けることは、口にすることの大切さ、自分は変わらないけど、世の中が変わる、のを待つのではなく、変わらない自分で変えに挑むこと。
おかげで、でっかい言霊も大歓声に包まれる未来を掴み取れたのだ。
私はこの歓声に関して、SKY-HIさすが!貴方は王様だよ!って意味なのか、貴方なら成し遂げられるかもしれない!という期待で喝采を贈っているのか、
と考えることがある。
実際、去年のBOSSDOMでは、ついに王冠を授けられたと表現したし、"輝くために生まれてきた"の意味を自分なりに理解したりした。
だが、今回のツアーを見て、王冠を授けられたのことも、未来を手繰り寄せるための言霊であったと思った。
まるでひっくり返しきったと言わんばかりの表現をしながらも、まだ道半ばであるとその口が紡ぐから。
八面六臂のアルバムが出た時も私は、花道アーチを潜ることもできた、にもかかわらず、デビューという選択を取ったと書いた。
彼は実際に何度も生まれ直しをしている。
今回のツアーでは、どうしようもないと思った時にとっておきの方法があると言った。そんな前置きから教えてくれた方法こそが、生まれ直しの話であった。
ぼくりりがぼくりりを葬った時、SKY-HIは彼を羨ましいと言った。これはもう懐かしい話だ。
会社を設立する決意を固めたところで彼は一度生まれ直しているのかもしれない。BE:FIRSTを輩出し、八面六臂をリリースした所でまた生まれ直している。BOSSDOMにて王冠を授けられたところでも生まれ直しただろう。
そして、今回のツアーを終えて、彼はまた生まれ直す。
ラッパーとして、時にアイドルとして20年以上重ねてきた彼だけのキャリアを作品として残すターンがやってくる。
うっそー!騙されてやんの!って37歳のガキやってる時も、(言霊ゆえだとしても)高い所に立って威厳を放つSKY-HIを見ても、そんじゃそこらじゃ慄かない SKY-HI の芯を喰らったヲタクの集まり。
”濃いめのFLYERS”
第何章だかのひっくり返し劇が楽しみ。
2023年SKY-HIバースデー2days
BOSSDOM
THE DEBUT リリースに寄せて
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