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 2021-2022 SKY-HIの伏線と答え合わせ by FLYERS

2022/12/12 THE DEBUT / SKY-HI

さすが、“嘲笑を歓声に変えてきたタイプ” である。

2020年9月、“BMSG”設立。

2021年11月、“BE:FIRST”デビュー

目まぐるしくも、その全てがハイライト。


金髪、スーツ姿のお兄さんが日本テレビに面白そうな企画を持って乗り込んだ。
かつては色眼鏡で見られ、“アイドルラッパー”と揶揄された男の挑戦。

そんな彼は2022年、「I’m your Boss SKY-HI」[I am]と高らかに歌う。
紛れもなく彼が(彼らが)掴み取った証だ。

だが、それを掲げてファイティングポーズなんてまだ早い。

ここからが本編だよと荒々しく化けの皮を剥がしてきた。

それが、“THE DEBUT”である。


知名度・環境・ファンダムなど、当たり前のようにわかりやすく変化した数年。
周りの変化に埋もれてしまうのか。
いや、そこには我を強く持ったSKY-HIがいた。

“俺は俺だ”

もっと言えば、懐が大きくなった彼が待っていた。


“THE DEBUT”のコンセプト、
“誰だって、いつだって、どんな境遇だって「デビュー」出来る”

前作、“八面六臂”はある種のサクセスストーリーであった。
”怖くても進め”というワードとともに始まった挑戦。
最初は独りで、逃げ場もない。
ただ、裏を返せばなんでもありということ。

大切な盟友、同志と出会えて、救われて拓けてきた未来。
愛する音楽を携えてどこまでもまだまだ照らし続けられる。進むことができる。
”怖くても独りじゃないから”。

そんなコンセプチュアルな一枚を携えて駆け抜けた2022年である。

この続編を描くこともできたはずだ。
花道アーチを潜って2023へと向かうことも。

今、このタイミングで改めて、“デビュー”というワードを掲げた。
“若手スタートアップオーナー”としてまだやるべきことがある。
積み重ねてきたキャリアの盾を振りかざすのではなく、今一度己を開放させる。

鎧を剥いだSKY-HIに残ったものは、我を貫く心である。


“正しくはこうあるべきだ”
“お前には無理と言われてきた”

Walking on  Water


こんな嘲笑も全部、

“ひっくり返しにきたぜ”

これがいつか現実になる、その日を待ち望んだ。

2022年、ようやく現実味が帯びてきた。

「あの日のヘイトにありがとう」[Dramatic]

まるで、これまでの全てが伏線であったかのような今を彼のベロは紡ぐ。
そこには名一杯の歓声の渦が巻き起こっている。
デビュー直後であるが、一定の地位は獲得しているようにも映る。

SKY-HIから見たSKY-HIというアーティストがクリアになったことで言えたこと、

"ありがとう"

とはいえ、不純物を取り払ったSKY-HIからは「君も気になったらおいでよ」ぐらいのオープンマインドが窺える。SKY-HIにキャパオーバーなんて存在しない。

100人乗っても、ね。


ここ数年のSKY-HIはアーティストとしての自身のことを何度も「生まれ直し」と表現してきた。
アルバムという媒体でそれを大っぴらに表明しただけの話であり彼に言わせれば、やはり線上の一地点に過ぎなかったのだ。

「生まれ直し」とはいえ、人生やり直すというような大それた話ではない。
「始めたい、やってみたい」そんな衝動を抱いたその時が新たなスタート、
「デビュー」ということである。


自己紹介から始まり、ラストは全てを取っ払ったガキなSKY-HIで締め括る。35分。

彼のキャリア史上最もその“ベロ”から発せられた口語集である。


ボスが結局一番面白い



時すでに始まっております、MISSIONx2(ミッション・ミッション)


https://instagram.com/skyhi__?igshid=YmMyMTA2M2Y=

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