The Beatles

The Beatles - Please Please Me (1963)

　ストーンズ、フー、キンクス…次は何？って思ったけど、やっぱりベタに行きましょう。個人的にはあまり意識することのないビートルズですが普通にイギリスのバンドのデビュー作として聴いてみるとそれほど彼等に特別な何かがあったとは思えない。もちろんその後の発展が彼等の凄いところで、キンクスのレイ・デイヴィスの方がよっぽど本当の意味での天才だと思うが、その辺りは色々とあるポップスの世界ですね。

　ビートルズのファーストアルバムは「Please Please Me」ですが、一曲目からいきなりカマしてくれる「I Saw Her Standing There」はビートルズ楽曲の中でも上位に来るくらい好きな曲です。デビューアルバム一発目からオリジナルのロックンロールをカマしてくれるなんてなかなかいないでしょう。ザ・フーの「Out In The Street」もオリジナルですがかっこいいロックンロールとはちょっと違うので、この曲には驚いたし、実際かっこいい。冷静に見ればカバー曲も多く収録されているけど、ストーンズとは違い、いわゆるコーラスグループ系の曲が多いところがビートルズ、というかポールなんでしょう。ジョンはもっとロックンロールな人だと思うので。久々にマジマジと聴いたけど（多分10年ぶりくらい）、良い曲揃えてます。正にコーラスポップグループそのものですが、とにかく聴きやすい。

　でも、やっぱりロックな部分が少ないので全般的にはあまり聴かない、というよりも昔散々聴いてたので何というのか、お子様的バンドみたいなイメージになってしまっているし、楽曲的には「Abby Road」とか「SGT. Pepper's」とかとんでもないアルバムが幾つもあるのでその辺はまたプログレ的展開になった時に語ることとしても、初期はそんな感じです。でも「Revolver」とか「Rubber Soul」は良い曲揃ってるし…、ってやっぱり好きなんだね。多分、自分の周りに「超」の付くマニアがいるのであまり触れたくないだけかもしれない。モノ盤、ステレオ盤、US盤、UK盤、国内盤から各国盤などってね。それくらい凄くハマれるバンドとは認識しているけど、やっぱり「僕は彼女がそこに立っているのを見た」っていう単純なロックンロールがいいよ。

PLEASE PLEASE ME