U.S. 60s Rock

The Band - Music From Big Pink (1968)

　アメリカで70年代初頭に流行したレイドバックサウンドに英国のミュージシャンが感化されたから、ビッグネームが真似た音を自身のアルバムで出している。例えばクラプトン、ビートルズ、トラフィックもこの辺を取り入れた英国サウンド。その源流とも聴けるアルバムは有名なThe Bandの作品。

　「Music From Big Pink」はThe Bandのデヴューアルバムで1968年にリリースされているが、ボブ・ディランのバックバンドでディランの静養先のウッドストックにある小屋「Big Pink」で作られた作品。ジョージ・ハリソンからクラプトン、その他スワンプ系まで影響を受けていないミュージシャンはいないくらい代表作と挙げられる。デビューアルバムでそれは凄いけど、ディランのバックだから不思議感もなく、玄人受けする土台は既にあった。アルバムジャケットはディランが静養中に描いてた作品で、後のディランのソロアルバム見ても同じタッチの絵が出てくるから、センスも変わらない。

　名盤と言われる中味はレイドバックした音で、残念ながら自分のセンスではどこが良いか分からない。作品は良く出来てると理解するけど、ゆったりとブルーグラスなサイケ感もあり、ディラン特有の鼻につく倦怠感を取り除いた純粋にアメリカの音が奏でられる。今回も最後の挑戦と思って3回くらい聴いたけど、分からなかった。まだ若いのにこんなレイドバックした音を出してるジョージやクラプトンと自分は感覚が違うと実感。

Music from.. -Annivers-