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John Mclaughlin

John McLaughlin - Extrapolation (1969)

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 ジョン・マクラフリンの来歴や作品を追いかけて、つくづく不思議な人と改めて思った。マイルス・デイヴィスに見初められてサクセス・ストーリーへ進むが、どこでこういうギターになったのか、フリージャズ的な縛られないスケールとセンスのアプローチが特異なセンスとテクニック。その出だしとなったソロ名義のファーストアルバム「Extrapolation」が明らかに英国のプログレ畑から飛び出したフリージャズと変わらない。ソフトマシーンの中期以降な楽曲もある英国的硬質ジャズサウンド。ソロ名義のリーダーアルバムの最初はまだスパニッシュや無国籍的なギターサウンドの傾倒はなく、スタンダードに進化していた。

 1969年作品だからエネルギッシュな時代だ。いつの時代も何かが生まれる前夜は凄い熱気に満ち溢れた連中による水面下の動きがあって、メジャーシーンに出てきた時にそのまま爆発しないけど、その前夜に繰り広げられているムーブメントは好きだ。ここで聴けるフリージャズな音は好みではないけど、エネルギーを感じるから聴いていられる。それが音楽とロックの違いだ。

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