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Moody Blues

Moody Blues - Days of Future Passed (1967)

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 1967年Moody Bluesのセカンドながら実質ファーストアルバムと言われる「Days of Future Passed」。その所以はクラシカルな音楽とロック的エッセンスの融合でこの路線を走っていく最初のアルバムだから。ジミー・ペイジをして真のプログレッシブ・ロックと言わせたバンドだし、聴くまではどれだけテクニカルで変拍子でプログレッシブだろうかと想像してたけど、音を聴くと全然違った、一日の流れを音楽で表現たコンセプト通りの雰囲気のある音楽が詰め込まれている。オーケストラが普通にクラシック聴いてるのと大差ないくらいに入って、そこにロック的な電気楽器が入るから不思議な感触。しかも違和感なく融合を果たして、オーケストラを交えてやりましたではなく、それ用に作り上げられている音楽作品の位置付け。だからこそ明らかにクラシック愛好家への間口も広げているし、それはジャケットのデザインにも出ている。昔のクラシックは上部にタイトルが入ってる形態だった。

 そして真のプログレッシブ・ロックと言わせたるところ、正にポップサウンドとオーケストラの融合による傑作。それ自体が見事に革新的な作品になった部分が大きい。なるほど、今聴いてもこれだけクラシックと融合している作品もそうそうない。もっとロックに寄ってたりするし。これは明らかにクラシックに寄ったポップス、ロックで、その中で「サテンの夜」が出てきた。バンドメンバーの技量や曲のセンスはまだ出てきてなくて、まずは音楽への集中に価値を見出したか。普通に聴くと全然面白くない音楽。ロック的にはつまらない。クラシック聴いてるみたいだから。ところが音楽自体は凄さや価値があって、好き嫌いと素晴らしさは別です。それでも聴いておくべき一枚。

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