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コロナ日記

Day1
のどがいつもと違う。痛みはない。熱もない。この時期、エアコンをつけっぱなしで寝る私からしたら、いつも通りのことだ。疑う余地なく、いつも通りの日常を過ごした。

Day2
「違和感」が「痛み」へ変わる。37℃を少し超える微熱が出る。ダメ押しの、濃厚接触者判定。緊張が走り、つばを飲み込む。(痛っ)

とりあえず、謹慎を決意。ドライブスルーでPCRが受けられるところがあるらしい。明日、いってみるか。

息苦しくて寝れないわこんちくしょう

Day3
痛みが持続。それよりも熱。38.6℃。終わった。これは間違いない。奴だ。PCRなど受けずともわかる。普通の風邪ではない。インフルエンザとも何か違う。
なんか頭もくらくらしてきた。ドライブスルーも一苦労。

息苦しい。布団入って格闘してたら明るくなってきた。

絶望の朝日、、、!圧倒的絶望、、、!

Day4
メールが来た。緊張が走る。固唾を飲み込む。(痛っ)

やはり。陽性。

そりゃそうだ。39.5℃まで来た。これでそれじゃなかったら何なのだ。のど痛いというか、世界が変だ。フワフワする。関節も痛い。

久しぶりに見た「インフルエンザの時に見る夢」に少しノスタルジックな気分にさせられる。

Day5
かゆ。うま。しんど。

Day6
熱が37℃台に下がってきた。頭のフワフワ、関節痛はほとんどなくなったが、増悪した症状がある。のどの痛みだ。あと、後鼻漏(喉の奥に鼻水が落ちて、不愉快なやつ)。
これがマジでいたい。飲み込むたびに地獄だ。熱よりもこっちのほうがきついじゃねえか。

、、、寝れないよそりゃあ。

Day7
痛った。昨日よりも痛いわボケ。とくに左咽頭。試しに口開けてスマホのライトで照らして鏡で見てみる。すると、左右非対称に腫れているではないか。もちろん、腫れているのは左咽頭だ。

さらには、よくよく自分の顔を見ると、人生最長の無精ひげ(日々更新中)、および、左リンパ節腫脹までも認めた。クソガキ時代のおたふく以来である。

この咽頭痛は、後鼻漏も関わっているのではないか。そう思い、ネブライザーを購入した。耳鼻科で鼻に突っ込んで5分くらい白い煙を吸入する、あれだ。

「うち、ネブライザーあるけど、くる?」
↑誘い文句にもなりやしない。

Day8
だいぶましになった。とりあえず、飲み込むときに顔をゆがめる必要はなくなった。

と思っていたら、あれ、咳が止まらない。これは後遺症だ。後遺症が始まったぞ。少し興奮する。

おそらく、咳を「終わりの始まり」ととらえ、興奮につなげたのは私だけであろう。

Day9
熱もようやくいつも通りに。咽頭痛もかなりましに。余裕が出てくる。

久しぶりにラーメン食べたくなってきた。友人と酒を飲むのもいい。いや、それよりもsexしたい。
普段、低俗とされるようなことも、こんな状態になると、すべてが素晴らしいことのように感じる。

しかし、咳はよりひどく。興奮していた昨日の自分を殺したくなる。

Day10
咳は出るが、厄介と感じる程度に収まった。他は何もない。おれ、(ほぼ)完全復活である。

失われた10日間は実に大きな損失ではあったが、余裕のない状態というのを時に味わうのも、まあ、必要だったかなと、、思えただけでも良かったかなと、、まあ、言えなくもない。


ゴソノギ__国立医学生の日常

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