20歳になったので2003~2023年の好きなアルバムについて書く
2003年 (0歳)
ゆらゆら帝国『ゆらゆら帝国のめまい』
キャッキャッ
2004年 (1歳)
東京事変『教育』
ままー
2005年 (2歳)
toe『the book about my idle plot on a vague anxiety』
うたない。けど、たのしい!
2006年 (3歳)
My Chemical Romance『The Black Parade』
かっこいい!でもかなしい、なんで?
2007年 (4歳)
ゆらゆら帝国『空洞です』
あのね!あそぶところがたくさんあってたのしかったの!このことずっとわすれないとおもう!
2008年 (5歳)
ZAZEN BOYS『ZAZEN BOYS 4』
サングラスのうたってるおじさんがおもしろいとおもいました
おどれたりへんなおとがなってたりしてたのしかったです
2009年 (6歳)
放課後ティータイム『放課後ティータイム』
いもうとといっしょに、あさ六じにおきてディズニーチャンネルで見てました。五人とのおもい出はたからものです。きょ年いった小学校もたのしかったです。
2010年 (7歳)
神聖かまってちゃん『友達を殺してまで』
家ぞくでスキーに行くために朝二時におきたときにテレビにでてました。たくさんの人がライブを見てました。歌とギターのお兄さんの目がわすれられません。ロックンロールをはじめて知りました。
2011年 (8歳)
C418『Minecraft-Volume Alpha』
マイクラは今までで一番ハマったゲームです。友だちとたくさんマルチプレイをしたりひとりで夜までやってたりしました。牛のなきごえやニワトリのなき声が入っていてこれを聞くといつもなつかしくなります。
2012年 (9歳)
じん『メカクシティデイズ』
これは友達に教えてもらいました。初めて人じゃない歌を聞いてびっくりしました。ユーチューブとかニコニコ動画も初めて知りました。知らない世界をたくさん知ることができてとっても楽しかったです。他にもいろいろなボカロの曲を毎日聞いていました。
2013年 (10歳)
Candy Claws『Ceres & Calypso in the Deep Time』
ぼくの好きなことは音楽を聞くことです。
最近よく聞いているのはシューゲイザーかドリームポップです。これはバンドとかの名前じゃなくて種類の名前です。
好きな理由はギターの音が大きいけれどもふわふわした感じがしておもしろいと思ったところです。
そのシューゲイザーとドリームポップのなかで好きなバンドはキャンディークラウズっていうバンドです。このバンドは海外のアメリカのバンドです。二人組です。
よく聞いているのは三枚目のアルバムです。好きなところは聞いていると森の中をどんどんすすんでいって、たんけんしているような感じになるからです。
このアルバムはレートユアミュージックっていう海外のランキングのサイトで知りました。他にもいろんな音楽をこのサイトで知りました。
2014年 (11歳)
きのこ帝国『フェイクワールドワンダーランド』
このアルバムは聞くたびにちがう感じに聞こえます。大きいギターの前に良い曲が大事だと思うようになった。
2015年 (12歳)
BiSH『Brand-new idol SHiT』
6人と出会ったのは横浜アリーナでやっていたフェス、そこでのライブでいっしょにおどったり、かけごえをしたのがとても楽しくて思い出に残っている。
そのあと何年か後にテレビに出ているのをみてそこから好きになった。
このアルバムはBiSHのなかでも一番聞いていたアルバムだ。最初の「スパーク」のロックバラードから「BiSH-星が瞬く夜に」の盛り上がる曲などいろんな曲が入っていてBiSHの個性がたくさん出ている作品になっている。
BiSHの最初のほうの曲はアイナが毎回サビでドカンと歌っているのが好きだ。
コロナであんまりライブに行くことができなかったけれどもはじめてちゃんと好きになったアイドルだったので一生の思い出として
わすれません。
この思い出を大事に生きていきたいとおもいます。本当に8年間ありがとございました。
2016年 (13歳)
ゲスの極み乙女『両成敗』
KANA-BOON、セカオワ、そしてゲスの極み乙女は俺の好きなアルバムの御三家だったお
まあ最近は聴いてないけどねw
2017年 (14歳)
King Gnu『Tokyo Rendez-Vous』
やっぱり常田大希は天才だと思いますね~いまでも聴きなおすと新しい発見があるんだよな~
まあ井口はめちゃくちゃだけどw
2018年 (15歳)
The 1975『A Brief Inquiry Into Online Relationships』
私が、これまで過ごしてきた中で出会った名盤はたくさんあります。
例えばゆらゆら帝国の『空洞です』、Radioheadの『OK Computer』などです。
そのなかでも一番最初に出会った名盤はThe 1975の『A Brief Inquiry Into Online Relationships』です。元々私はあまり洋楽を聴いていなかったのですが、このバンドをに出会ったことで洋楽を聴くようになりました。
このアルバムはロックだけでなく、ヒップホップやR&B、アンビエントなど様々なジャンルを横断しています。このいろんなジャンルが次々に変わっていくのは若者特有の不安定さを表しているのではと思いました。特にインターネット世代には共感できるところが多いと思いました。
いろんな曲があるけれども最後は壮大なバラード「I Always Wanna Die(Sometimes)」で終わるのも綺麗ですごいと思いました。
このアルバムは初めてアルバムは全体通してひとつの作品なんだと初めて意識することができた一枚でとても影響を受けました。
けれども素晴らしい作品だから共感しやすすぎるところもありそこは危ないなと思いました。これからはしっかりと自分の考えをもって生きていけるようにしたいです。
2019年 (16歳)
Suchmos『THE ANYMAL』
最初全然わからなかったけど聴き返したり、洋楽の名盤をたくさん聴くようになってからこの作品の凄さに気づきました~やっぱSuchmos至高!
2020年 (17歳)
石原洋『fomula』
ゆら帝やオウガのプロデューサーとしても知られる石原洋久々のソロアルバム。みのミュージックで知ってずっと気になっていてCDを購入。街の雑踏の奥から聴こえてくる濃厚なサイケデリア。最先端のサイケをこのアルバムに見た。不思議と聴き心地が良くてずっと流していました。
2021年 (18歳)
Parannoul『To See the Next Part of the Dream』
このアルバムについては色々言うことがありますね。
一番言いたいのはこのアルバムには青春が存在しないということ。
NUMBERGIRL、スーパーカー、銀杏BOYZなどのバンドは青春そのものな訳ですね。
Parannoulはバンドサウンドではあるけれども、DTMで独りで作られたものでバンドではない。青春そのものの"バンド"に対する"憧れ"だけがそこにある。
青春への憧れという抽象的なものを、輪郭がわからないほど歪んだシューゲイズ、なんだかやりきれない感情にするエモを組み合わせたシューゲイズエモで上手く表現しているんですね。
青春を描いたアルバムは無数にありますが、青春の不在を描いたアルバムはこれくらいでしょう。
青春の不在どころか、「俺の学生時代もなんもなかったな」と大勢の人に思わせる、錯覚させるほどのパワーのあるアルバムです。
私も学生時代、青春に憧れた一人だった、さらに大学入ったばかりで全然馴染めなくて悩んでた時に聴いたのでこのアルバムはめちゃくちゃに刺さりました。年間どころかオールタイムベストに入ります。
そしてもう一つこのアルバムの成したものとして、Parannoulをロックスターにしたことです。世界中から評価されたこの作品はもの凄い自信となったことでしょう(彼は謙遜していますが…)
このアルバムで"青春への憧れ"という呪縛から解き放たれ、その後所属レーベルLonginus Recordingsからリリースされたコンピ盤『Downfall of the Neon Youth』での楽曲は、重荷を下ろし自由に飛び立てそうなサウンドを展開しています。
Parannoulのこれからの活躍に期待です。来日公演もあったら良いな。
2022年 (19歳)
betcover!!『卵』
2年前横浜市役所の新庁舎が完成した。適度にオープンスペースがあったり、特に水際線の広場は親水性の高い憩いの場となっている。
庁舎は最低限業務が行えるスペースがあれば十分であるがそれでは良い庁舎とは言えない。市民が集まるような空間、適度な余白が必要なのである。
betcover!!の今作は良い庁舎の作り方に近いアルバムの構成をしている。収録されている楽曲はリリース前にライブで披露されていて、私は何度も新曲を聴いていて今回のアルバムは割と激しめになるのかなと思っていた。しかしいざリリースしてみると割と余白を感じられる落ち着いた仕上がりとなっていた。
このアルバムのピークと言えるのは2曲目"超人"である。そして"超人"以外の楽曲はそのピークを越えることはない。越えることは無いものの退屈させることなく何度もプログレやジャズを飲み込んだ独創的な展開を見せる。アルバムトータルとして適度な余白を残しつつ完成させているのである。
このピークを意識した構成は前作『時間』には見られなかった。"二限の窓"終盤の音割れギリギリのテクノサウンドなどそういう突飛なことをせずに、『卵』しっかりと構成で魅せることが出来たのはこの一年で驚異的な成長である。
建築そして都市計画において余白は心地よく過ごすために非常に重要である。優れた造形であったとしても計画範囲ギリギリであるとどうしても居ずらい。大学の教授に散々言われてきた計画範囲を意識させないデザインというのを『卵』を通じて気づくことが出来た。
もう一つ良い庁舎の条件としてあるのは、オープンスペースを市民が自由に使えるということである。オープンスペースの用途を役所で制限しないことで真に居心地の良い空間が生まれる。それはデモをも受け入れるという事であり、相当な覚悟を要する。
betcover!!にはその批判にも耐えようという覚悟があった。その覚悟がよく表れているのが3曲目"壁"の歌い出しだ。「看護婦」という言葉が使われている。「看護師」としなかった、ここに強いこだわりが表れている。このアルバムは全体的にとして70〜80年代の歌謡曲など古き良きアダルティなムードが漂っている。そのムードを守るためには「看護婦」でなければならなかった。この部分からアルバムに対する覚悟を非常に感じられた。
公共的な建築物は何十年も使い続けられるため人々に開かれ、そして強固なものでなければならない。betcover!!20代前半で完成させたこの適度な余白と覚悟をもった『卵』今後何十年も聴き続けられる強いアルバムである。
この記事を書いている間に建築家磯崎新が亡くなられました。彼が丹下健三に対して提示した都庁コンペ案そして他の様々な建築は人々にたいして柔らかく、都市の未来を強い意志を持って見つめていたと思っています。
分野は違えど1人の若者が同じように強い意志を持って作品を作っていること私は嬉しく思います。
2023年 (20歳)
カネコアヤノ『タオルケットは穏やかな』
カネコアヤノはとても正直なアーティストである、いやとても正直なアーティスト”だった”というのが正しいだろう。
自主レーベルでの活動以降『祝祭』、『燦々』、『よすが』と日本語フォークの素晴らしい作品を立て続けにリリースしてきた。彼女の日常の些細な美しさ、心情の揺らめきを丁寧に映し出す歌詞はとても正直で力強い。
彼女の正直さが全面にでていたアルバムは2021年の『よすが』であると考える。2020年のパンデミック以降、無理やりにも明るくしようとするポップな曲や、日々の鬱憤や政府への怒りなどから来るシリアスな楽曲が増えていた。その点『よすが』は真っ当に元気がない曲ばかりだった、カーテンのそばで外に出れないことを皮肉ったりなど非常に等身大に思ったことそのままに曲にしていて、この人は本当に正直なのだなと驚かされた。
そして翌年2022年の「わたしたちへ」、そして2023年の『タオルケットは穏やかな』から明らかに楽曲の方向性が一変する。「わたしたちへ」を初めて聴いた時違和感を覚えた、これ”嘘”だなと思った。私の正直な人というカネコアヤノ像はギターの轟音とともに崩れ去ったのである。
私はオルタナやプログレは作るもので、フォークは内から出てくるものであると解釈している。『よすが』まではフォークであったと認識していたが、『タオルケットは穏やかな』に関しては確実にオルタナで、言い換えれば”嘘”である。
”嘘”とは言っているが本当に”嘘”なのだろうか。正しくは虚構の方が近い。『よすが』までは日常の出来事にフォーカスが当たった、つまり対象がある音楽であった。しかしパンデミック以降その日常は無くなった、楽曲にする対象がなくなったということである。そうなると作らなければならない。
そして作ったものが愛であった、このアルバムの様々なジャンルに移り変わるように様々な形をした愛。そこに根拠は無く、自分があるだけである。
根拠のない色んな形の愛、それは希望と言ってもよい。2023年最新型の希望を歌う、カネコアヤノ第三章の幕開けなのである。
最後に
当時のことを卒業文集やら、前使ってたTwitterアカウントやらを見ながら思い出して書き上げましたが正直あんまり変わってないなって感じです。皆さんもたまには昔の痛いツイートとか見て当時を思い出してみると良いと思います。
20歳になりましたがこれからも頑張ります!!よろしくお願いします!!
ありがとうございました!
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