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2022年2月良かった音楽

こんにちは、Kunです。

一気にあったかくなってきましたね

2月はわりとバイトとか教習所で活動的に過ごしてました。それで疲れていたのか暗めの音楽聴いてましたね。

新譜は結構良いのあったので13枚紹介します。

新譜

13位 Loris S. Sarid & Innis Chonnel『Where the Round Things Live』

スコットランドの実験電子音楽レーベル12th Isleからのリリース。

Kankyo Recordsで見かけて購入したんですけどかなり良いアンビエント。

冒頭の水の流れるようなフィールドレコーディングから最高。スコットランドの木工所で見つけたものを叩いたりしてそれを録音して構成されているらしい。

非常に優しく暖かいこれからの季節にぴったりなアンビエント作品です。カセットテープとの相性も良くて購入してから毎日聴いてますね。


12位 Clear Capsule『Gravity Licker』

ロサンゼルスのシューゲイザーバンドのEP

マイブラとかライドのクリエイションの黄金時代の感じとスマパンの感じが合わさった最高シューゲイザー。

二曲目のカッティングリフのキャッチーでカッコいい曲から、最後の轟音に溶けていく曲まで幅広い。

いろんなシューゲイザーの良さを持った名作です!


11位 Caroline Loveglow『Strawberry』

ロサンゼルスのシンガーのデビューアルバム。

シューゲイザーやネオサイケなどを取り込んだゴージャスなドリームポップ。

ブライアンイーノやレディへなどを聴いて育ったらしく、ドリームポップ以外からの影響を受け壮大で瞑想的な音楽宇宙を展開しています。

今年のベストドリームポップ候補ですね



10位 Thank『Thoughtless Cruelty』

UKリーズのノイズロック、ポストパンクバンド。

Daughtersそして、Gilla Bandなど10年代は良いノイズロックのバンドが居ましたが、20年代はVacant Lights、そしてこのThankというバンドかもしれない。

ノイズにまみれた讃美歌から始まるこのアルバムは、前述したDaughtersなどの今までのノイズロックバンドとは違った飄々としたような
魅力を感じます。まさにアートワークにもあるバルーン人形のようになかなか掴ませてくれない。

ハードなギター、極太なベース、力強いドラム、縦横無尽に動くシンセサイザー、、そしてその全てが強く歪んでいて、でも思わず体が動いてしまうようなサウンド。

特有の緊張感というよりかはちょっとユーモアを持った新しいノイズロックを感じたアルバムでした。


9位 花澤香菜『blossom』

花澤香菜めちゃくちゃ良いことに最近気づきましたね…

優れたシティポップだし、なによりやっぱり声が良いですよね。一度聴いてしまうと虜になってなかなか離れられないような

今作は割と打ち込みに寄っていて、良いダンスナンバーが続いていて聴いていて楽しい。気づいたら再生してる。

"Don"t Know Why"の80年代の感じとか"GSSP"のベッドルームポップ、"息吹 イン ザ ウィンド"ではラップしてたり色んなアプローチがあっていろんな側面の花澤香菜が見れてマジ最高です。


8位 ステレオガール『Spirit & Opportunity』

ステレオガールの2枚目のフルアルバム。

めちゃくちゃカッコ良くてめちゃくちゃ良い曲しか入ってません。

前作からギターの音のカッコ良さが数段上がってますね。

個人的にステレオガールのカッコ良さはギターソロに感じてたんですけど、今回はそこはあんまり感じず、その代わりギターとリズム隊とかの一体感が増している印象。

あとステレオガールってフィールドレコーディングのサウンドコラージュのセンスがかなりあると思います。

ラストナンバーの"Everything's Gonna Be High"とかあの感じできるの中々居ないと思います。ボーカルのあんじゅが結構ノイズを聴いてるらしくてミュージークコンクレートとかそっち系のアプローチも今後していったら面白そう。


7位 Daniel Monaco and MC Matsui『Swimming』

イタリア人プロデューサー/マルチプレーヤーと謎の日本人MCのコラボ楽曲。

ディスコ、ファンクサウンドにスポークンワードのようなMCまついのラップが乗って非常に中毒性のある楽曲。

坂本慎太郎ソロとかWool & Tha Pantsに通ずるような虚無ファンク。無心で踊り続けられます。

しかし、MCまついって誰なんでしょう…


6位 Poorly Drawn House『Home Doesn't Have Four Walls』

サウスカロライナのスリーピース。

かなり良いメランコリーなスロウコア。ギターの音だけでなくホーンセクションも居てジャジーな印象も受ける。

最近はスロウコアがかなり肌に合っていてこの作品よく聴いていました。


5位 yeule『Glitch Princess』

yeuleのこのアルバムは最初聴いた時あんまり刺さらなかったんですけど、今絶賛ワクチン副反応中で、夜中に独り部屋でベッドの上で迫り来る副反応に怯えながらこのアルバムを聴くとがっつりハマりました。

私の感じたことですけど、この作品はコロナなど迫り来る社会様々な恐怖から対抗したり、逃げたりするために自分のベッドルームをオンライン上に移行し、そして拡張していった結果だと思います。

ベッドルームポップやハイパーポップ、インディロックなどのジャンルの壁を電脳世界上で横断し、拡張する。そして最終壁は無くなり無限に広がり続けドローンに溶けていく、、そんなストーリーを感じました。

世界中の人の孤独のそばにいるアルバムだと思います。


4位 quannnic『Kenopsia』

フロリダのアーティスト。

これもっと話題になっても良いと思うんですけど

Parannoulの感傷的なギターの音、AERO GROS Mの"&"のような異常なノイズ、その両方を兼ね備えスロウコアやポストハードコアの緊張感もある名作。

まだ17歳らしいです…恐ろしい…


3位 THE SPELLBOUND『THE SPELLBOUND』

電子音もギターの音も何もかもが良い。良くないところがない。全肯定してくれるような音楽。


2位 caroline『caroline』

サウスロンドンという場所は想像より何倍も凄い所なのかもしれない

8人組即興集団carolineのラフトレードからの1stアルバム。

ポストロック、スロウコアを通過した全く新しいフォークミュージック。ギターや弦楽器の度々登場すふインプロビゼーションは圧巻。

空気感で言うと、昨年の岡田拓郎の『Guitar Solos』や折坂悠太の『心理』の"鯨"に近い。喧騒から離れた遠くて何もない部屋で行われてるような緊張感。

black midiやShameなどサウスロンドンの他のバンドとの関わりも深く、シーン全体の音楽レベルの高さを改めて気付かされる一枚。


1位 Black Country, New Road『Ants From Up There』

サウスロンドン7人組BC,NRのセカンド。

ポストロック、プログレなど実験的な1stから、アーケードファイヤのようなインディーロックや、スティーブライヒのミニマルミュージックなどを吸収して作られた全く新しいポストロック。

前作よりかなりポップというか聴きやすいし、表現の幅も何倍も広くなった印象。

ボーカルのアイザックはこのアルバムを最後に脱退。

ラストナンバーの"Bascketball Shoes"で見せた合唱によりダイナミックな表現は今後のバンドの指標になるかもしれません。

オリジナルメンバーのライブを見れないのは悲しいですが、本人の健康のためには仕方ないです。

CDに付いている歌詞カードにはレコーディングの写真が載っていて、メンバー全員が笑顔で楽しそうな様子がわかります。7人の親友達が互いを尊重し、議論を重ね、楽しく作られたであろうこの作品は歴史に残る一枚になったと思います。

BC,NR大好きだよー来日してねー


旧譜

Philadelphia周辺のインディーロックシーン

Knifeplay『Pearlty』

サウスロンドンなど地域で盛り上がってるシーンはなんかワクワクしますよね。

最近私が注目しているのはアメリカのペンシルベニア州はフィラデルフィアのインディーロックシーンです。

フィラデルフィアの音楽といえばPhily Soulなどを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、今インディーロックが熱い。特にシューゲイザー、スロウコア、エモが熱いです。

有名なアーティストとしてはNothingとJapanese Breakfastがいます。

私のお気に入りのバンドはKnifeplayというバンドでポストハードコアの雰囲気を纏ったシューゲイザーでとてもカッコ良い。

Knifeplay

他にもたくさん良いバンドが溢れていて、いつかまとめてnoteに書こうと思います。

Philadelphiaのインディーロックをまとめたプレイリストも是非聴いてみてください。シューゲイザー、スロウコア、エモ好きな人オススメです。


良かったライブ

betcover!!『危機』

これからずっと語り継がれるような伝説のライブに居ることができたことを誇りに思います。

"失踪"の最初の魂が飛び出てくるんじゃないかと思うサックスから地の底に引きづり込まれるような叩きつけられるような感覚でしたね。

激ヤバライブアレンジが続いていくんですけど、演奏してる本人達は笑って楽しそうにしているの良かったです。

betcover!!より凄いライブする人いないと思うし、この公演がしっかりソールドしてて、この先本当に凄いことになるんじゃないのかな。

betcover!!のライブでしか味わえないスリルがあると思うのでまたライブ行きたいですね。次はフェスで見てみたい。



2月はこんな感じでした。ディグの参考になったら幸いです。

季節の変わり目なんで体調に気をつけてお過ごしください。

ここまで読んでくださりありがとうございました。また来月

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