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ロボットハート【詩】

カチコチ動く歯車の音みたいな

左の胸に手を当てて 

この街の一番空に近いところで

ため息ひとつ

スーッと吸ってはきだす

ボクの左の胸に収まってる

命の歯車の音命の歯車が

生きようと強く速く回転しすぎると

この心臓は時々痛む

ボクの心臓は痛み 歯車はきつくかみ合う

オズの魔法使いの木こりと同じで

ボクの左胸にもニセモノが入っているのかな

ロボットの心臓は世界の速さに追いつけていない

まだ まだ まだ まだ

ゆっくり歯車はうごく

もっと もっと もっと もっと

早く動かないと

世界に置いてかれてしまう

ロボットハートはうごくんだ

はやく はやく

アァ 左胸が痛い

とても

とても

 

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