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これからのクリエイター【エッセイ・弦人茫洋2021年9月号番外編】

「弦人茫洋」の8月用の下書きがたった今みつかりました。僕って意外とまじめだったんですね。

この記事はあくまでも8月用だったので、本来は御蔵なんですが、意外といいこと書いていたので、ヤッパリ出すことにしました。

内容としては、【努力の方向性について、頑張ってるだけじゃ報われない話、ジユンペイのSNS運用裏側を公開、適正価格のつけ方】などです。詳しくは目次を見てください(途中から有料です)。

この辺りの話題に興味がある方は楽しめると思います。よろしければどうぞ!


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努力の方向性について

天は人の上に人をつくらず。と言われたら聞こえはいいかもしれないけど、いっぽうで、人間のレベルは下限に収束するみたいな言葉もあり、それはそれで事実みたいだから困る。

誰でも努力すれば成功すると自己啓発書がのんきに謳うけど、もしそれが本当なら努力に価値はない。


会社員時代にいた職場は、そういう世間の風潮を一粒のサプリメントに凝縮して毎日飲まされてるみたいな、そんな感じの地獄だった。

頑張ればだれでもトップ営業マンになれるよとか。本気で信じていたかどうかはともかくとして、周りの社員はみんなそう言ってた。なかには、本気でまともにそう信じている人もいたと思う。

頑張れば営業成績が上がるなら、営業成績が上がっていない人は頑張っていないということになる。これはおそらくほぼ正論で、実際のところ、頑張らなければ営業成績が上がらないのは当たり前でしょう。


ただその理屈が見落としていることは二つあって、ひとつは、頑張っているのに営業成績が出ない人をどう説明するかということ。

もう一つは、頑張らないのはそもそも仕事にやる気がないからなのに、そのやる気のなさについてはなぜかスルーしちゃってるところ。


これらの問題は実は似たようなものだと思っていて、「なんのために頑張るのか」という共通のキーワードで考えられるんじゃないかと思う。

前者については、頑張るために頑張ってる人って結構いるから根深い問題だったりする。頑張ることが目的になってる人。努力している姿勢を見せることに喜びを見出している人。ポジティブ思考が脳のど真ん中に居座っているタイプはこうなりがちだと思う。頑張ればいずれ報われる、だからとりあえず頑張ればいい。このタイプの人は、「結果より過程」という言葉を曲解していることが多い。

後者については、固定給で十分生活できるからそれ以上望みませんみたいな感じ。仕事のやりがいみたいなものはどうでもよくて、お金のために仕事している人たち。これはこれである種まともというか、割り切っている分わかりやすいし気持ちは結構わかる。ただそのひとたちに頑張るモチベーションがないことがわかったとき、ストレッチ目標を達成させようと思ったらどうするべきかそこのところはやはり難しい。


ちなみに会社員時代の自分は両者のハイブリッドだった。とくだん出世欲が強いわけでもないけど、頑張ってればいつか報われるくらいにしか思ってなかった。どんだけ甘いんだ。ウェンディーズのストロベリーシェイクか?



頑張ってるだけじゃ報われない話


このあたりの考え方は、会社員だった時と、フリーになった今とで、ほぼ真逆に近いくらい変わった。

今思うのは、結果というものはただの結果でしかなく、達成したか達成しなかったかのどちらかしかない、ということ。あと一歩だったとか、たいへん良く頑張りましたなんて尺度は結果そのものに対しては余談でしかない。政治家が選挙戦で「あと2票もらってれば当選していたんです」って訴えればお情けで当選ってことにしてもらえるわけじゃないのと同じ。

勘違いしてほしくないのは、「目標を達成できない=悪」と言っているわけではないということ。いい加減にやって達成できなかった結果も、血のにじむような努力をもってしても達成できなかった結果も、「未達」ということには違いない。だとすれば、自分の実力を測るうえでどっちが建設的か?を考えることになるが、そんなものは火を見るより明らかだ。MAXの努力をしても達成できない目標というのは、それはもう目標が無茶っていう話になるから、別なアプローチを考えないといけない。自分の現在地を知るためにはその方法しかないんじゃないか?


ということは、努力をするなんていうのは当たり前の大前提ということになるし、目標に対しては全力で取り組むという姿勢もまた、大前提である。

したがって、頑張ることそのものが目的になってる人が成功できないのは普通に当たり前の話です。


ジユンペイのSNS運用の裏側

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