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数字【エッセイ・弦人茫洋2021年1月号】

  はじめまして。ジュンペイと言います。
 以前もnoteにはお世話になっていて、2020年の4月から7週にわたって『虹の足元』という小説を連載していました。
 更に遡ると、2018年10月~2019年4月まで「CHIRA」という名義でエッセイも。こちらは当時僕が活動していたソロアーティストの広報やファンサービスの一環として。今はアーティストとして表に出ることはほとんどなく、フリーギタリストとしての顔のほうが知られています。レコーディングやライブのサポートしたり、曲や詞を書いて提供したり、音作りのアドバイスをしたり。

 要するにギタリストです。

 このたび、年が明けて、新しいチャレンジとしてnoteを更新することにしました。もともと文章を書くのは好きで、長いことブログもやってます。もしご興味あればそちらも覗いてみてください。

 毎月1日にこちらで長めの文章、毎週月曜日は音楽の話題、木曜はエッセイを、もう少しダウンサイズした分量で更新するつもりです。

…ということで、今日は記念すべき第1回。1月1日に第1回かー。気持ちよくていいねっ!




 ふと思い立って、wikipediaで「2021」と調べてみたら、案外に面白い発見があった。検索結果で出てきた説明はこんな感じ。

①2020の次で2022の前の数である

まぁ、そりゃそうだ。他に説明のしようもない。仰る通り。

②2つの異なる素因数の積で p × q の形で表せる567番目の数である。1つ前は2019、次は2026。

こんな見方は面白い。数学の素人である僕が下手にn=…なんて定義も出来ないのでコメントは特にしないけど、とにかく、この見方においては2021の前は2019ってのが何とも面白い。

③n = 45 のときの n2 − 4 の値とみたとき1つ前は1932、次は2112。

この見方においては2021の一つ前が1932って言うんだから余計に面白い。

 僕たちは数字を普段疑うことはない。「1の次は2」というのは誰でもわかるほど当たり前すぎて、疑う意味がないように思えるからだ。
 ところが、上記で見たようにn=45のときの…とか条件を付けるとその当たり前が崩れ出す。同じものを別な見方で、というのはよくある話だが、条件付けを変えると意味合いも変わるというのが何とも示唆に富むように思える。

 ギターや音楽をやってる人にとっては、この辺の数字のマジックみたいな話は馴染み深いのかもしれない。1の次は3や4だし、2の次は5。5の次は1。

 2021=43×47なので、これは割り切れる数字だ。2020年の大変な状況を引きずって2021年に持ち込まざるを得ない僕たちにとって、どちらかというと割り切れない気持ちのほうが大きいような気もするけど。
 そしてなおかつ①の定義で見ると、2021の前は2019。まだ世界が混乱する前の時代だ。そうやって見ると、次に世の中が落ち着くのは2026年なのか?などと、シャレにならない想像もしてしまう。

 こういう見方をしてはどうでしょうかって提案じゃなく、捉え方を変えるというアイデアもあるという話でした。実際に、2021年の次は2022年なのだから。年や時間に対しては難しくても、世の中や自分の生き方については、いろいろな見方を試してみる、そんな一年にしてもいいのかもしれないと思った。


ジュンペイ



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