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徒然草とともに

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徒然草をひもといて中世、京の都と、変らぬ人の心を 味わい楽しんでみませんか。
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2023年7月の記事一覧

徒然草をひもといて5章(33)191段続 さしてことなるなき夜……

 陰影礼讃の続きは、さほど事もない普段の夜、みやこの、宮廷あたりに、さりげなく出入りする…

高沢英子
11か月前
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徒然草をひもといて 5章(32]191段「夜には入りて……」

 物のはえなし」という人、とつづく。そして兼好法師はそういう人を「いとくちをし」とこきお…

高沢英子
11か月前
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徒然草をひもといて 5章㉛190段     妻(め)というものこそ、・・・・

高沢英子
11か月前
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徒然草をひもといて 5章㉚189段今日はこのことをなさんと思えども…

 誰しも経験していることと思うけれども、わが法師も同じ,”あらぬいそぎ、まず出できて、ま…

高沢英子
11か月前
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徒然草をひもといて 5章㉘188段最終

 188段、いよいよ最終回、約4ページに及ぶ訓戒は、いちおう社会的な立身出世談議と云えないこ…

高沢英子
11か月前
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徒然草をひもといて 5章㉘188段続

 人は生きていくうえで、抱いた夢を実現し、事を成し遂げるには、いかなる心がけ必要かを諄々…

高沢英子
11か月前
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徒然草をひもといて 5章㉗188段ある者子を法師になして・・・

 ある親が、子どもを法師にしたのはいいが、”学問して因果律のことも知り、説経などをして世を渡るたつきとせよ”と教えさとした。  子はその教えの通り説経師になろうと、まず馬の稽古をした、というのも、車も馬も持たない身で、導師として呼ばれ馬を迎えによこされたとき、下手な乗り方をして落馬したらみっともない、また、仏事のあと、酒などすすめられても、無下に能のないのも施主は興ざめであろうと、近ごろ流行している早歌というものを習った。  こうして、この二つの技と芸がようやくできるようにな

徒然草をひもといて 5章187段

177段以降、昔の言い伝え、有職故実、また私の小学校時代「修身」という教科で習った北条時頼…

高沢英子
11か月前
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徒然草をひもといて 5章25 177段・・雨降りて後・・・

 肩書は抜きにして、中務卿宗尊親王の御所で、蹴鞠を挙行することになっていたが、折しも雨が…

高沢英子
1年前
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徒然草をひもといて 5章㉔175段続

 酒を強いたり、悪酔いしてしまってさらけだす、かずかずのはた迷惑で、みっともない姿を、こ…

高沢英子
1年前
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徒然草をひもといて 5章㉓175段  酒を勧めて、強(し)い飲ませたるを興とするこ…

 この段で縷々と述べられている飲酒についての慣習は、800年余を経た今も、この国には、まだ…

高沢英子
1年前
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徒然草をひもといて 5章(34)達人の、ひとを見抜く眼は時代をへだてても……

 この台詞は「少しも誤るところあるべからず」といいう言葉へつづくのだが、あるべからず、と…

高沢英子
11か月前
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