ギークの時代がやってきた

藤井颯太二冠はパソコンを自作されるとのこと。
https://www.news-postseven.com/archives/20200920_1596562.html?DETAIL
記事より)〈最新のはCPUに「ライゼンスレッドリッパー3990X」を使っています〉と明かした。

AIを活用した将棋ソフトウェアで鍛錬を積む藤井二冠である。
30年以上前のこと、羽生善治九段が華々しく将棋界を駆け上がってきた頃、雑誌記事で谷川浩司九段のインタビュー記事を思い出す。当時二十代だった谷川さんは、追い迫ってくる羽生さんらを「我々とは違う世界感を持っている。人生とか生き様といったことが将棋に入り込んでいるのは僕らまでかもしれない」というようなことをおしゃっていたように記憶している。羽生九段は当時パソコン将棋ソフトウェアを使っても鍛錬する新しい世代であった。
谷川九段は私と同い年である。谷川さんがきら星のごとく駆け上がってきた十代、私は音楽で生きていこうと60年代、70年代の音を探っていた、80年代に入り音楽は様変わりする、ポップとテクノとダンスがどんどん大きくなっていく。
今はAIである。コンピュータを前に探求し鍛錬していくだけでなく、コンピュータ、ソフトウェアを使い倒し、自分用に対応し、自分用につくりあげ、社会に適用していく。部屋の中で黙々と創りあげ、秘密兵器をひっさげて表舞台に出てくるギークGeekの時代である。

驚くことはない、かの米国では30年以上前からそうである。
我が国も戦後の時代は多くのギーク Geekが、倉庫や工場、バラックから世界が驚くモノとサービスを黙々と創りあげた。

新しいギーク Geekの時代がやってきた。

追伸:twitter界隈では藤井聡太二冠のパソコン・マザーボードがどうなっているのかが関心事となっている。

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