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カートムレコーズ名盤(その2)ナチュラル・フォー編

前回に引き続き、カートムレコーズの名盤ということで、今回はナチュラル・フォーというコーラスグループを紹介したいと思います。

当時はあまりセールス的には恵まれなかったようですが、90年代以降のレアグルーヴ・ムーブメントの中で再注目されるようになったグループ。音を聴くとなぜこれが当時売れなかったのか不思議でしょうがないと思えるほどの素晴らしいグループです。

リードシンガーのクリス・ジェームズを中心とした4人組で、デビュー当時はABC Recordsという別のレーベルに属していましたが、1972年よりカートムに移籍。カートムではリロイ・ハトソン がプロデュースを手掛けていました。

自分の作品以上に他のアーティストとの仕事で力を発揮する人がいますが、リロイはまさにそうで、サウンドといい、提供した楽曲といい、自身のアルバムに勝るとも劣らない良い仕事をしています。

それではカートム時代にリリースした2枚について紹介したいと思います。どちらも超名盤です。

The Natural Four (1974)

カートム移籍後の第1弾アルバム。当時、なぜこれがヒットしなかったのかを疑いたくなるエバー・グリーンな名曲が並びます。確かにボーカルのキャラクターが強烈というわけではないのですが、その分、楽曲のセンスの良さ、アレンジ、演奏の素晴らしさが際立っており、時代が後から追いついてきたのかもしれません。

キャッチーなコーラスでスタートし、いきなり惹き込まれる「You Bring Out The Best In Me」。おそらく、ドラムはシカゴが誇る名ドラマー、クイントン・ジョセフだと思います。タイトで乾いたスネアが非常に気持ち良いです。

ミディアム・テンポの気持ちいグルーヴに、洗練されたアレンジのホーン、ストリングスが絡む「Try Love Again」。そしてリードシンガーのクリス・ジェームスの歌が素晴らしい「Love That Really Counts」。リロイらしいメロウソウルで、演奏も素晴らしく、ここでもカートムレーベルではお馴染みフィル・アップチャーチの浮遊感のあるギターが楽しめます。

他にも名曲揃いのこちら是非聴いてみてください。

Heaven Right Here On Earth (1975)

そして彼らの最高傑作との呼び声高い、カートム移籍後第2弾のこちら。カートムレコーズ、そして70年代ソウルの素晴らしさを凝縮したような内容となっています。

どの曲を聴いても最高なので曲を選ぶのが大変ですが、まず「Love’s So Wonderful」。目くるめく展開と高揚感で一気に駆け抜けるような曲。聴いててワクワクが止まらなくなるのは私だけでしょうか……。

エレピが刻むリフレインが印象的な「Count On Me」。そしてキャッチーな「What’s Happening Here」。この胸が踊るようなポップ感覚がカートム最大の魅力とも思います。中盤に出てくるアナログシンセのソロも堪りません。

いずれもドラムの絶妙なタイム感がとてもカッコ良いですが、先ほども少し触れたクイントン・ジョセフが叩いています。彼はこの曲を含む数曲でプロデューサーや作者としてもクレジットされいる多彩な人物。この後、カートムの元を去り、フィラデルフィア・インターナショナル(レーベル)に移籍し、フィリーソウルの数々の曲で名演を残します。

カートムレコーズから、ナチュラル・フォーを取り上げてみました。特にナチュラル・フォーは初めてお聴きする方も多かったかもしれませんが、素晴らしいグループなので、是非アルバムで聴いてみてください。

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