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阪神タイガースの暗黒時代を支えた数々の名選手「あなたはグリーンウェルを知っていますか?」


私は生まれが大阪なので、周りの影響もあってずっと阪神タイガースのファンです。ほんとは大阪なら近鉄(現オリックス)ファンであるべきなんでしょうが、そこはね、阪神を選びますよね普通。(オリックスファンすいません。。)

で、最近の阪神タイガースはね、長年のファンからしてみれば「面白くない」んですよね。

星野監督から岡田監督辺りの時代はめちゃ強かったんで、そこはいいんです、優勝争う位強けりゃもちろん面白いから。けど、今は中途半端に強い。

これは普通、弱くなれば弱くなるほど面白くなくなるもんですが、我らが阪神タイガースは違うのです。弱くなればなるほど面白くなるんです。

ですから、めちゃくちゃ強い、か、メタクソ弱い、のどちらしか面白くないんです、阪神タイガースは。

20数年程前の阪神タイガースを知っているでしょうか?中村監督、吉田監督の辺りです。新庄の主食がポテチだった頃ですね。ね?すでに面白いでしょ?

主力の選手が主食にポテチ食う位ですから、もちろん最下位を争う弱さを誇っていたんです。

しかしあの頃の阪神タイガースは、最弱である反面、「面白さ」は最強であったのです。そう、新庄がポテチ食ってたように、選手のエピソードが事欠かなかったんですね。

これはもう今の若い世代にも伝えたい、過去の阪神には現代では考えられないような選手がいた事を。。

ってことでとりあえず助っ人外国人選手を中心に、私がおススメするすごい奴らを紹介しようと思います。


大型助っ人グリーンウェル


当時はメジャーから超大物が来ると日々スポーツ紙で賑わっていた3億円助っ人の強打者であるグリーンウェル。まずこいつを紹介せずにはいられない。

何故か?こいつはまず、3億円貰っておきながらシーズン途中に帰国したからである。

よくある話?

待って欲しい、よく聞いて、こいつは1年目のシーズン、しかも6月に故郷に帰ったんだ。

OK?開幕は4月、つまり2か月で3億円を手にし、日本にバイバイしたんだ。

しかもこいつがホームランを打ったような記憶は一切ない、2塁打でヘッドスライディングしてガッツポーズしてるイメージしかない。打率は2割中盤だったな。

更に、更にがある。理由だ理由。バイバイした理由。


自打球


プロ野球でよく目にする自打球。彼は、左バッターで確か右足に自打球を当てて怪我をした。


、、、


帰国する?それで、ねえ、それで帰国する?

もしそれが選手生命にかかわる大けがなら分からんでもない、自打球で右足を粉砕骨折したとかね(それはそれでおもろいけど)、でもそんなんじゃないから。

しかしほんとに彼は、自打球が原因で、日本を去る事に。

更に、


お告げ


彼は「羊飼いになる」と言った。牧場をやるそうだ。帰国して療養するではなく、「羊飼いに、俺はなる」と、野球なんかはもうやりませんと。

そして最後にあの名言、「神のお告げ」発言をし、母国へ帰ったのである。

メジャーから期待の助っ人として3億円の契約金で阪神タイガースに入団したが、開幕2か月で自打球をあてて怪我をしてしまった。これについてグリーンウェルは、「母国に帰国し、羊を飼えという神のお告げだ」と言い放ったのだ。。

、、、最高だ、あんた最高だよグリーンウェル。スポーツ紙も大喜びだ、どこの一面も「神のお告げ」の見出しになっていた。



学校でネタになる


「俺、明日転校になったんだ、、」
「え、うそだろ?、、なんでだよ?」
「神のお告げが
「グリーンウェルかい!」
「あ、そろそろ帰るわ」
「え?なんか早くない?」
「いや羊にエサ
「グリーンウェルかい!」
「いてててて。。」
「足?どうしたん?」
「いや自打きゅ
「グリーンウェルかい!」

もうとにかくフレーズさえねじ込めば鉄板だった。。


期待の4番ブロワーズ


開幕前に各解説者から褒められていた期待の右の大砲ブロワーズ。

しかし、いざシーズンが始まると初めは調子いいが徐々に下降していく阪神特有のあるあるパターンに。

夏場になるころにはもう2割5分位まで落ちてたんですよね。で、ここからがブロワーズの本領発揮。

彼は、「どうやら自分は外角は得意だが、内角が苦手だ」と気がついたのです。それが不調の原因だと。

そして、驚きの対策を打つことに。。


めっちゃ外側に立つ


彼は内角の玉を克服するために、バッターボックスのめっちゃ外側(右打者なんで右いっぱい)に立つ事にしたんです。

これは、もう素人目にも分かった。そう、絶対に外角にバットが届かない。。

解説者も言ってた。「あーいけませんねーこれは」「外に届かないでしょ」「コーチはどう見てるんでしょうか、不思議ですねー」「ああーほら届かない」

そう、彼は内角を克服するためにとった対策によって、得意の外角が打てなくなってしまったんです。てか、届かないからね。。打ちようがない。

もうどのピッチャーもブロワーズには外角を投げてた。そしてだれもが押さえてた。それはだって、バットが届かないから。


内角も打てなくなったブロワーズ


どんなピッチャーでも、失投はありますよね?そうです、たまーに内角に玉が飛んでくるんです。

「好機!(チャンス!)」とばりにバットをぶん回すブロワーズ。

しかし、まさかである、彼のバットは空を切る。

一回だけではない、幾度も、幾度も。。

つまり、内角が打てないからと外側に立つ対策にでたが、得意の外角が打てなくなり、さらには対策したはずの内角までもが打てなくなった。。

もはや我々阪神ファンは、彼がバッティングピッチャーの玉すら打てるのかも疑っていた。

こんな4番は初めて見た。今後も現れないだろう。



バッティングセンターでネタになる


チャリん(コイン入れる)
130K押す
スっ(メットかぶる)
めっちゃ外にた
「ブロワーズかい!」

外側立つまで打ちそうな雰囲気出すのが肝。


謎の助っ人シークリスト


シーズン中盤で助っ人を採用する事ってありますよね、いつの間にか知らない人が増えてるみたいな。

その中で度肝ぬかれたのがシークリスト。

バッティングフォームが実に斬新で、素人目にも「それどうやって打つの?」と疑問符が付くぐらいの不自然極まりないフォーム。

ああ、言葉で言い表らせない自分が苛立たしい、とにかくおかしい、スカウトの目を疑うレベルの打撃フォーム。

思った通り打率はピッチャー並み、2~3週でいなくなった記憶があります。

これはもう学校でフォーム真似ただけで爆笑かっさらえました。鉄板の打撃フォームです。


F1セブン


野村監督時代の1年目、足でかき回す野球を目指したいた当時、7人ほど足の速い選手をかき集めて「F1セブン」とノムさんが名付けたのです。

そのうちの1人が、グラウンドだけでは収まり切れなかったのか、高速道路で速度超過してしまいポリさんに捕まったのです。

さあバンキシャの腕の見せ所、各紙いろんないじり方でもうお祭り騒ぎでしたね。なんかうまい事書いてたけど忘れた。


まとめ


当時の阪神タイガースは、たけし軍団の素人草野球チームに負けた伝説も持ち合わせています。こんな悲惨な話、なかなかないでしょう。

社会人野球、大学野球、100歩譲って高校ならまだギリセーフ(いや、アウトか)。しかし草野球はまずすぎる。しゃれにならない。

そんな阪神タイガースだからこそ、勝った時の喜びもひとしおだった。そして、個性溢れる選手達にムカつきながらも、大笑いさせてもらったのです。

今は中途半端、個人的には、面白みがない。

どうせならば、もう突き抜けて、昔の阪神を思い出して欲しい。

矢野さんみたいな名キャッチャーを監督にしてはダメだ。川藤さんがいるじゃないか、川藤さんに監督をさせたほうがいい。

そして3億積んで賞味期限切れ間近のメジャーリーガーをスカウトするんだ。コーチは今岡さんに一任してもらおう。なんか楽しい予感がする。

絶対に、今よりは盛り上がるはずだ。そして真の阪神ファンは、そういう事を待っている。(多分。)


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