VS面倒くさい事象のすべて
「あーあ、面倒くさい」
私のベースに常につきまとってくる感情だ。
朝起きるのが面倒くさい。
朝ごはんの用意が面倒くさい。
顔を洗うのなんて一番面倒くさい。
顔を洗うためには髪の毛を結ばないといけない。
そもそもこんなに心地良い布団から抜け出して何が楽しくて冷たい水を顔にかけないといけないんだ。
着替えるのも面倒くさい。
食器を洗うのも面倒くさい。
化粧をする意味はもはや感じない。
仕事に行くまでがもう本当に面倒くさい。
あー面倒くさい、面倒くさい、面倒くさい。
朝だけでこんなにも面倒くさい。
生きることの大半は面倒くさいでできている。
やっていられない。
だから、試行錯誤して、私なりに面倒くさいことをしなくてもいいような生き方にシフトした。「私なりに」である。それはおそらく「え、その方が面倒くさいじゃん」と思われそうなことが大半だ。だけどこれは、私なりに、面倒くささと向き合って手に入れた生活なのだ。
肌荒れするのが面倒くさい
肌荒れは本当に面倒くさい。
肌が荒れるのは簡単なのに、治るのにはどえらい時間がかかる。
市販の薬一発でお肌ツルツルになんてならないから面倒くさい。
皮膚科に行くのも面倒くさい。
予約をとるのも決められた時間に行くのも、薬は薬局に貰いに行かなくてはならないことも、そもそも薬飲み続けることも面倒くさい。
出かける時に化粧してカバーするなんて一番面倒くさい。スキンケアをした上で日焼け止め化粧下地ファンデーションコンシーラー。イエベだとかブルベだとか、なんすか、それ？
だからそもそも、肌が荒れないような対策を練ることにした。そうすれば肌荒れ後のことを考えなくてよくなるし、化粧をしなくてもよくなるのではないか。
私の肌に常時触れるものはなんだ、そうだ、空気だ。肌の大敵は乾燥と紫外線、これに尽きるらしい。それなら保湿と日焼け止めが何よりの対策だろう。洗濯物を干すとどんな有能な乾燥機よりも早く速攻で洗濯物が乾くこの部屋は、きっととてつもなく乾燥しているのだろう。乾燥したきれいじゃない空気が常時当たり続けていれば、至極当然肌は荒れる。目に見えやしない花粉なんかでも荒れるらしいからそんなもの人間の手に負えるものではない。舞い上がるホコリなんて感知できるほど繊細でないのに、肌だけはその影響をちゃんと受けるなんてどうなってるんだ細胞。
だから私は、プラズマクラスターを買った。
プラズマクラスターがうちに届いた日。
操作は簡単だった。電源をつけた瞬間叩き出されたこの部屋の湿度レベルは23パーセント。砂漠の平均湿度は20～25％程らしい。ごめん、同級会には行けません。いま、砂漠にいます。この肌をパキパキに横断する鉄道に乗っています。本当は、あの頃が恋しいけれど......。でも、今はもう少しだけ知らないふりをします。私の乗車するこの地下鉄も、きっといつか誰かの青春を乗せ、いや乗せない。肌荒れと青春はハッピーセットだなんて思いたくはない。
プラズマクラスターはいいぞ。「空気の汚れを感知しました。がんばりますね！」急に喋りだしたかと思えばすぐに目には見えないPM2.5レベルまで吸い込んでくれる。もちろん花粉も吸い取ってくれるので花粉症の私もこの子が部屋に来てから全く症状がない(個人差あり)(プラセボあり)
面倒くさがりの私は、勿論毎日掃除などしない。しかし、掃除をしないとお前たちどこからやってきたんだというようにホコリがたまる。そして私が動くたびにそのホコリたちが舞い上がるらしくだんだんとプラズマクラスター先輩の「空気の汚れ、感知しました。きれいにしますね！」の発言頻度が高くなってくる。それだから、なるほどホコリ増えてきているのね了解！といった形でクイックルワイパーをするとやはり床には、お前どこから出てきたのだという量のホコリや髪の毛などが巻きつく。髪の毛とは、頭に生えている時には大事に大事に思うのに、床に抜け落ちさえしてしまえば後はもうその存在など気づかれもしないゴミなのだ。無念である。そういえばGは人から落ちた髪の毛さえもエサにすると聞いたことがある。生命力がすごすぎる。部屋にGのエサをチラつかせておくなんてさすがにセンスがなさすぎるのでプラズマクラスター先輩が吸い取れない床の髪の毛くらいは私がクイックルワイパーしようという気になる。人感センサーで部屋を留守にしている時には頑張りすぎずに電気代節約に励んでくれるし、電気を消せば「おやすみなさい、静かにしますね」と静かモードに勝手に切り替わる。
さらにありがたいのは、フィルターの掃除まで自動でしてくれることだ。なんとハツラツな声で「フィルターを掃除しますね！」と言ったかと思うと、頼んでもいないのに定期的に掃除を始めてくれる。内申点10点満点！！！どこの大学の推薦が欲しいの？なんでも言ってごらん？至れり尽くせり、そんなことまでしてくれるから、内蔵された加湿器の水くらいは給水してやってもいいかなという気持ちになる。共存しているのだから、私もこの空気を作るために少しくらいは手伝わなければという気持ちにすらなる。それに大容量タンクだからそんなに頻回に交換しなくてもいいので楽なのだ。それなのに給水するたび「給水ありがとう！」と言われるから、いやぁそれほどでも、と一人暮らしの部屋で勝手に照れる。そうして維持されたきれいな空気に「湿度60%、完成しました！ふぅー↑↑良い空気！」とたまに自画自賛しているところが可愛い。たまにペットかと勘違いするくらいだ。なお、勿論このプラズマクラスター先輩の声は、消音することも可能である。私は共存していく覚悟を決めそのままにしている。
だいぶ話がズレたが、肌荒れの話に戻そう。いつの間にか掃除の話になってしまった。だがしかしたかし、肌に常時触れる空気を清潔に保つということは、肌荒れ対策に非常に重要な案件である。長野から東京に来た瞬間、肌が荒れた。大気汚染恐るべしと身に染みて思った。コロナ禍で部屋にいる時間が増えたので、だったら部屋にいる時間くらいは長野の大自然さながらの空気を取り戻してあげなくてはならない。常に取り込む空気と水は、体を作る資本なのだから、どんなに高い化粧水を買い込むよりも根本への効果が絶大だ。
そう、肌を思いやるならば一回のエステより家での毎日のケアの方が有効である。一回エステに行くだけで、はい根本から元通り！生まれた瞬間から人生やり直せますハレルヤチャンス！とはならない。乾燥は大敵で、これは髪も顔も全身の肌も爪も同じである。悲しいかなドライアイの私にとっては瞳の乾燥すら大敵なのである。風呂から出て5分で、人はみるみるうちに乾燥していく。恐ろしい。かと言って、そのたったの5分で、髪も肌も全身の皮膚も爪もケアするなんて到底できることではない。手が何本あっても足りないし、効果的ではない雑なケアはただの保湿剤の無駄遣いだ。だから私はケアの間、スチーマーをつけている。
メーカーによると、顔から20センチ離しスチームをあてるという方法が推奨されているが、皮膚構造上そんなことで毛穴の黒ずみはとれないことを知っている。酸化した物質にいくらスチームをあてても黒は黒だ。ただ私は前述した通り、お風呂上がり部屋の湿度を一時的にプラズマクラスター先輩の力量以上に上げ、ケア中の乾燥を防ぐことを目的として使用している。カピカピの空気の中、カピカピの体に化粧水を塗ったところで、そんなものはハジから蒸発していくよりほかない。スチーマーをあてながら必ず全身にアベンヌのボディークリームを塗り、髪の毛と爪にオイルを塗り、顔を保湿する。一見面倒くさそうでも、人間ルーティン化してしまえば、勝手に体が動くようになる。肌荒れしたら面倒くさい、本当に面倒くさい。そうなる前に肌を絶対に荒れさせないという執念を、プラズマクラスター先輩とスチーマーが手助けしてくれている。敏腕マネージャーのような存在だ。
お湯と水こそ簡単に手に入れたい
ペットボトルから水をコップにくむのが面倒くさいという理由で、2リットルペットボトルを直飲みしたこともある。
水が無くなるのは面倒くさい。
終わりそうになる前に前もってストックを買っておくことも面倒くさい。
買いに行くのも面倒くさいし、あんな重たいものをわっせわっせと持ち帰るのも面倒くさい。
Amazonプライム会員であったとて、まさに今！この瞬間に！持ってきてなどくれない。
当然である。
お湯を沸かすのが面倒くさい。
朝起きてコップ一杯温かいものが飲みたいときに、仕事から疲れて帰ってきたときインスタントのお味噌汁を飲みたい時に、お湯を沸かさなければならないのは大変な苦行である。
生活必需品、水。
その管理がものすごく面倒くさい。
だから私はウォーターサーバーを買った。
体を構成する成分の60パーセントは水だ。
「上京したらウォーターサーバーを買う！」
と、なぜかずっと決めていた。
地元の長野県は、水道水がおいしかったけれど、それが普通じゃないことくらいは知っていた。
東京に行ったら、水は買う物だという認識はあった。ウォーターサーバーが届いた。こちらも操作はものすごく簡単だった。
しかも頼まなくても毎月届けてくれる。
いつだって美味しい水も温かいお湯も飲める。
タンクの水の取り替えにかかる手間は10秒に満たないし、そもそもそんなにすぐに水は終わらない。こちらも内部は勝手に掃除をしてくれて、カビないような設計になっている。ありがたい。
生活は、楽していい。
省ける手間は、省いていい。
私たちが生きていく日常は、面倒くさいことの連続だ。
だから私は、とりあえずいちばん私自身の内側と外側に関与してくる「空気」と「水」における『面倒くさい』から、フェードアウトした。
■プラズマクラスター
シャープ プラズマクラスターNEXT 加湿空気清浄機
■スチーマー
Panasonic スチーマー ナノケア EH-SA0B
■コスモウォーター
※感想は全て個人の見解です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 このnoteが、あなたの人生のどこか一部になれたなら。