ブランディングを始めない理由
小さな会社にとってブランディングはとても大事です。
「ブランディングが大事なのはわかってるんだけど、そもそもブランディングって何をしたらいいのか、どこから手を付ければいいのかわからない」
「ブランディングって言ったって、うちの会社はブランドになるのかな?」
「センスのある感じの会社でもないし、ブランディングってたいそうな感じがする」
ブランディングはビジネスを行う上で、すべての会社や活動に必要です。
ブランディングを行うことで、会社の価値や魅力、強みが明確になり、競合に対しても対処の方法を見いだせたり、お客さんのことがよく分かるようになります。
そこでお客さんに何を提供し、また、社会にどう貢献し、世の中で、どんな存在であるべきか、在りたいのかがわかります。
ブランディングは、小さな会社ほど、本質的に必要なのです。しかし、小さな会社ほどブランディングができていません。それはなぜでしょうか?
ブランディングって必要?
僕は、比較的小さな会社のブランディングをお手伝いしていますが、僕が小さな会社というのは、個人事業主さんから社員数30人程度まで、売上は数千万円から十数億円程度の会社さんと考えています。
僕のクライアントでは、100人以上の規模の会社もあれば、売上が数十億以上の会社もあります。
僕と言っても、僕の会社&チームで活動しているのですが、ここで弊社と語るのも堅苦しいので、僕として話します。
「そもそも僕ではなく、私だろっ!」て感じる人もいるかもしれませんが、僕は、僕と書くことが僕らしいので、僕と表現しています。笑
小さな会社のブランディングでは、お話をいただくのはやはり経営者の方からがほとんどです。会社の規模が小さいから、そもそも経営企画室とかブランディング推進室みたいなものはないので、社長直々にご相談いただくことがほとんどです。
ご相談は、紹介や口コミの案件がほとんどではありますが、うちの活動を知って、お問合せをいただくケースももちろんあります。それもまた、とても嬉しいことです。
小さな会社のブランディングで、経営者の方が困っていること。それは・・・
1.うちの会社にブランディングが必要なのだろうか?
2.ブランディングなんていう柄じゃないんじゃないか?
3.ブランディングに興味があるけど、そもそもブランディングがよく分かっていない。
4.ブランディングって、どのくらい費用が掛かるんだろう?
5.ブランディングやって、お客さんや売上が増えるのかな?
6.そうでなくても忙しいのに、やってる時間あるだろうか?
などなど
せっかく、そんな思いを時々お聞きするので、ついでにお答えを書いておこうと思いますが、
Q1.うちの会社にブランディングが必要なのだろうか?
A1. ブランディングの必要のない会社はありません。規模の大小やエネルギーのかけ方はともかく、ブランディングへの取り組みは、会社としていまや必須テーマです。
Q2.ブランディングなんていう柄じゃないんじゃないか?
A2. ブランディングは、どんな会社にも、どんな業態でも行うことができます。何しろ、ブランディングは、その会社らしさ、魅力、価値を表現し、最大化させることだからです。価値のない会社はありません。
逆に、ブランディングなんていう柄じゃないって、どんな柄だろう?
反社会的な組織や存在で無ければ、その活動を拡げていくために、ブランディングはとても有効なのです。
Q3.ブランディングに興味があるけど、そもそもブランディングがよく分かっていない。
A3. ブランディングについてよくわからないから始められないでいる経営者の方も多いものです。
わからなければ、情報収集や学んでみるってことになりますが、そこに至らない人は、そこまでニーズを感じていないのでしょう。
ブランディングを行う上で、何よりもご本人のモチベーションが全てです。
何事も、熱量が全てなので、その人のやってみたい、やってみようという熱量がどれくらいあるのか、事を成し遂げるのは、その人の熱量次第。高ければ高い分、情熱のエネルギーが溢れ、燃え続け、偉大な結果を残します。
でも、それがいいとか悪いとかでは無く、必要であればやればいいし、その人に必要と感じなければそれでいいんじゃないかな。何事も、タイミングというものがあるので。。。
でも、言っときます。ブランディングは何かやってすぐに結果が出るものではないし、基本的にじっくり取り組むもの。千里の道も一歩から。歩き始めないと始まらないのです。
Q4.ブランディングって、どのくらい費用が掛かるんだろう?
A4. ブランディングも会社によってやることが様々です。なので、一概にいくらというのは表現しづらく、規模が大きくなると、事前の調査費や打ち合わせなどにかかる時間経費もそれなりになります。
ブランディングにかかる費用は、そこに関わる人の能力、実績、経験値である意味での単価が示され、その人がどれくらいの時間活動するか→人日計算などで示されます。
ヒアリング・調査、事前打ち合わせなどの費用、経営コンセプトの策定、経営戦略との調整、経営方針の見直しや策定、お客さんとのコンタクトポイントの洗い出しや社内に向けての施策など、そして、検証〜改善など、やることはたくさんありますが、小さな会社の場合は、こういう部分も行う範囲が限られたりしますし、それらを実施する人材やリソース、何よりも予算も限られるので、そんな意味でも、できるところ、大切なポイントを行いつつ、時間をかけて根気よくやっていくという感じです。
僕の場合は、実際はチームで動きますが、コンサルティングや戦略面は僕の仕事→志事なので、僕が担当します。初回無料相談もやってるので、お気軽にご相談ください。
ブランディングを実施していくに当たっては、いろいろな費用が発生してくるので、プロモーションなど含め50万円〜150万円、もう少し費用をかけて動く場合、企業規模によっては300万円〜500万円以上くらいは、1年〜3年で必要になってくるかと思います。
これもいきなり必要なのではなく、予算として考える感じです。
Q5.ブランディングやって、お客さんや売上が増えるのかな?
A5. 基本的な目的として、お客さんや売上を増やすことを目的に活動するのは、マーケティングです。
マーケティングは、リード(見込み客)を集めて、見込み客を顧客になっていただくように導く。(←ナーチャリング=育てるって言いますが違和感・・・笑、自分とこの商品を買ってもらえるように育成するってねぇ)そして、リピーターになってもらったり、お友達にシェア、紹介してくれたりするようなファンになってもらうことで、拡がってコミュニティが醸成される。
お客さんになっていただくことで、売上に繋がっていく。
ブランディングは、経営コンセプトである経営理念やパーパス(目的)、コアバリュー(価値観)、ビジョン、ミッションなどを明確にして、それをいかに表現していくのかということです。
これには、二つ側面があって、お客さんからどう見えるか、お客さんがどのように体験するかという部分と会社は自分たちのパーソナリティ(個性)や魅力、特徴、価値をどのように表現するのか、思いを伝えていくのかという面があります。
どんなカタチで表現しても、それをお客さんがどのように受けとるかはお客さん次第、お客さんの価値観によります。
お客さんが、あなたの会社にどんな意味づけをするのか?どう思うのか?は、ある程度は共通の認識を持てたり、伝えられますが、それをどう受けとるかはお客さんそれぞれです。
それでも、自分たちの考え方や思い、価値観を明確にして、伝えていくことは大事です。
ただ、ここで、その思いや価値観が、多くの人に受けとられるものなのか?ニーズやウォンツがあるものなのか?によっては、せっかく一生懸命伝えようとしても、一部のマニアックな方にしか届かないこともあります。
また、実店舗に足を運んでもらわないと商売が成り立たない飲食店などは、商圏人口が少ないと、それも大きく影響します。
そういう意味で、ブランディングとマーケティングは両輪であり、タテ軸、ヨコ軸であるという風に考えています。
これについては、ブランディングとマーケティングのタテ軸、ヨコ軸という記事を別途、書きたいと思います。
Q6.そうでなくても忙しいのに、やってる時間あるだろうか?
A6. 小さな会社や個人事業主さんの最大の問題は、目の前の仕事に忙しくて、先々のことをゆっくり考えられない。そのためになかなか行動できないという経営者の方が多いと言うことです。
日々忙しくて時間がないはウソ
今すぐ必要で、重要なこと。
今すぐ必要だけど、重要ではないこと。
今すぐ必要ではないけど、重要なこと。
今すぐ必要ではなくて、重要でもないこと。
ブランディングは、今すぐ必要ではないことはないけど、重要なことです。
つまり、今すぐにでも始めた方がいいものではあります。
なぜなら、ブランディングのもっとも大事なところは、経営コンセプトだからです。この経営コンセプトがないと、会社は糸の切れた凧のように迷走します。経営コンセプトは会社の目的や方向性を明確にして、活動のエネルギー、モチベーションを湧き起こさせるものになります。
小さな会社の経営社の方は、受注した仕事、お客さんの対応、経理などの事務作業、プライベートのことなどなど、いろんなことを一人で抱え込んでやっている方も多いし、社員がいても、規模が小さいのでスタッフもそれぞれやることを抱えていて、また、仕事での取引先とのトラブルや社内の人間関係の問題、社内のトラブルなどいろんなことも起こるので、そんなことに対処していたら1日はあっという間に終わってしまいます。
また、法人会やらいろんな団体に関わっていたり、会合があったり、気が付いたら数ヶ月経っていたと言うこともよくある話です。
そんな日々を過ごしているので、なかなか本を読む時間も無く、と言うよりも、そんな気力すら残っていないと言うような状況の方も多いでしょう。
つまり、ブランディングに興味があっても、そこに割く時間がなかなかないと言うのが現状という方が多いのです。
これは会社のマーケティングについても同じで、ひとまず、とりあえず回っているから、何とかなっているので、現状維持でやって言ってる感じで、ただ、このまま行くわけにも行かないよなぁと感じながらも、日々の業務に当たっているという感じです。
そんな時に、今回のようにコロナが来たり、天変地異やリーマンのような経済的なショックが来る。また、家族やスタッフが事故に遭ったり、頼りにしていたスタッフが突然辞めたり、取引先が倒産したり、仕事が打ち切られたりと、予想もしなかったようなことが次々に起こったりします。
こんなことも想定して、準備しているならまだしも、日々に押し流されながら、ごまかしごまかし生きていると、来るときが来たときに大変です。
現実を見たくない経営者は、時間を創らない
そもそも経営も人生も同じです。80対20の法則で、20%は将来のために準備をしなければいけないのです。
つまり、いまの忙しさの中から、どうやってその20%の時間と費用を確保するのか?
それが今後の人生や会社経営のその先にあるゴール、成功を決める鍵になるわけです。
まずは、ご自身の人生、会社の現状を認識するところから。現実を直視して、今の状態を認めること。そこから初めて、現状を分析し、それを踏まえて、打つ手を打っていけるというわけです。
僕が、ブランディングに関わるとき、マーケティングで関わるときも同じですが、まずは、現状の認識から始め、いまの状態を書き出してもらいます。
どうやって時間を創るかは、エイヤッでやるしかないです。
時間は、本当は創ればあります。
自分の現状を見つめたくないから、時間がないと言うことにしているだけです。時間を創ったら、いまの自分の現実を見なければいけない。できていない現状を認めなければいけない。このままでは先々いいことにならないという事実を認めなければいけない。人はそのために理由をつくるのです。
アドラー心理学で言う目的論ですね。
ブランディングは、経営コンセプトを見直して、経営コンセプトを再設定、再定義するところから始まります。
今がその時です。
人生の新たなる一歩、会社の新たなるステージの一歩を一緒に踏み出しましょう!
ブランディングやマーケティングの初回無料相談もやっています。
お気軽にご相談くださいね。
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株式会社マイルストーンデザイン
代表 和田達哉
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