I can not walk with you.I am too old.(伊勢路、熊野古道の旅)
キャリー君がアメリカから Craig Mod 氏が歩いて書き綴ったブログ Ise-ji;Walk With me (熊野古道)を自分も歩きたいと連絡してきた。 伊勢にも熊野にも行ったことがない九州育ちのロベルトには、難題だ。急遽Craig氏のブログ(https://walkkumano.com/koyabound/ )を検索し読む。そして、取り合えづ 9泊10日の仮の日程をつくる。それからまずはその日の宿を見つけるため慌ただしく電話連絡する。この時期、観光地はどこも観光客が溢れていて,高い部屋ほど空き室がない。
170㎞の道のりを9日間で歩こうとするのだからおそれいる。熊野古道には何本かのトレイルがあるようだ。キャリーは一番遠く険しい道を歩きたいようだ。結局歩いた8日で二人の人間と一頭の熊の姿しか見なかったそうだ。そうなると9日間キャリーはひたすら目的地に向かい無言で歩いていたことになる。どんな気持ちで何を見ながら、何を思いながら歩いていたのかゆっくり聞かせてほしい。
そんな彼も、休憩をとった(2泊滞在)尾鷲の街は緊張もほぐれ、連日の山歩きの疲れもあったのか(?)温泉旅行でも来たような穏やかな表情をしている。(写真を送ってきた)民宿の主人が海女さんを紹介くれ、羨ましいほど新鮮で大量のウニを食べたようだ。(羨ましい)”おもてなし”以上の歓迎を受けたようだ。
キャリーが言っていた。世界で”歩ける世界遺産”はあるが、伊勢路のようにスピリチュアルでリジジャスなトレイルは熊野古道だけだと。英語に哲学の道なる言葉があるのか知らないが、彼にとっての哲学の道になったにちがいない。
キャリーが続ける。スピリチュアルな歩ける世界遺産は熊野以外にスペインにある。ただ延長800㎞、キャリーでも " I can not walk with you。It is too long"のようだ。彼は熊野の虜になった。"熊野古道は自然豊かで、町々には美味い食べ物があり、温泉もある。”そんな楽しい巡礼街道をない。”
キャリーの言うトレイルはスペインのサンチアゴ・デ・コンポステーラ。フランスからスペインガリシアに続く巡礼路だ。
『9世紀、エルサレムで処刑されたイエス・キリストの12使徒のひとり聖ヤコブ(スペイン名・サンティアゴ)の墓があるサンティアゴ・デ・コンポステーラがキリスト教徒の精神的支柱となり、多くの巡礼者が訪れ、教会が建ち、巡礼路ができ町が形成され、50万人の人が彼の地地を目指いた。』
この道は熊名古道と同様あるく道の世界遺産に認定されている。
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