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旅に行けない今書く写真と旅の話〜青い朝

旅に行けない今書く写真と旅の話、タイについてのつづき。今日は写真の色について。

デジタルを使うようになってから、白黒写真が減った。フィルムだけで撮っていた頃は、9割が白黒だった。

フィルム写真が白黒なことには、科学的な理由(銀が光と化学反応を起こすとか)があって、色情報をデジタル的に白黒に置き換えたのとはちがう。そのせいか、デジタルでは逆に9割がカラー。

カラー写真で意識することは多くあるが、いつも必ず意識するのが、青と緑だ。

青は、写真の基調になる色だと思っているから。

緑(草木の緑)は、デジタルだと不自然な彩度になりやすいから。

緑の話は置いておいて、今回は青について。

アナログの場合、フジのネガフィルムを使って、さらにはプリント時にわざと青に転ばせると、独特の青味がかかる。

そういう意図的な青もあるが、早朝の光の、自然な青が好きだ。

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多少の調整を除いて、これといって特別なことはしない。色温度を晴天に合わせて撮るだけ。

ポジフィルムを使っていたときからの習慣で、デジタルでも色温度をオートにすることはほとんどない。

すると、朝は青く写る。

旅先ではとくに早起きになる。朝の光が撮れるからだ。

過去にやった仕事のうち、早朝に撮って採用されたものは多い。写真の神様が、がんばって早起きしたご褒美に、特別な瞬間をプレゼントしてくれるんだと、勝手に信じている。

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写真は Leica M10-P + Apo-Summicron 50mm(担当したデジカメWatchの記事はこちら)と RICOH GR III で撮影。

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