見出し画像

安達ロベルト作品展「SONATA〜視覚アートのための」

安達ロベルト作品展
ソナタ
〜視覚アートのための

2023年8月19日(土)〜9/3日(日)
12時〜19時
火・水 休廊
※8/26(土)、8/27(日)は両国会場に於いてLIVE開催のため12時〜17時

Gallery Camellia
〒104-0061 東京都中央区銀座1-9-8
奥野ビル502号

Archival Pigment Print
Oil on canvas

ソナタ形式とは、二つの主題が、提示され、展開され、再現される、クラシック音楽の楽曲形式である。おもに古典派時代に発展し、ベートーヴェン以降はとくに、二つの主題が弁証法的に展開されるドラマティックな構造を有するようになった。

器楽曲のソナタは、歌詞がない分抽象度は高いが、時間軸という制限を持つ。作品全体を鑑賞するには、作曲者によって指定されたテンポで、指定された時間を費やさなければならない。

そこで、時間軸から自由になれる写真、絵画という視覚アートを用い、ソナタ形式になぞらえて「作曲」したのが本展である。

物理学において、光が「波」と「粒子」の両方の性質を持つこと、量子力学において、量子が条件によって「波」と「粒子」の異なる性質を持つことから着想し、その二つを主題とした。

本展は、時間軸から自由であると同時にまた、順序、シークエンスからも自由である。ギャラリーという空間では便宜上(構造上)、個々の作品が隣り合わせで存在するが、その並びは必ずしもリニアであることを意味しない。

曲の始まり、終わり、テンポ、長さ、調性などの解釈は、鑑賞者の想像力に委ねられる。加えて、本展が、光についての楽曲か量子についての楽曲か、またクロリスの神話の何を象徴しているかの解釈についても、自由である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?