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ローデンシュトックのレンズセット

レチナIIISとローデンシュトックのレンズ

デッケルマウントレンズ再び

何やかやでローデンシュトックのデッケルマウントレンズが手元に揃ってきた。デッケルマウントといっても、コダックレチナシリーズ用である。他にもイロカ用とかがあるわけだが、イロカはカメラ本体が市場にほぼ存在しないからマウントアダプターを使って撮るしかなく、それならレチナのカメラ本体とアダプターの両方で使えるレチナ用のレンズで揃える方が便利なわけで、それを狙っている。
レチナIIISについての記述は以下を参照いただければ。

上記の記事で、ローデンシュトックのレチナ用レンズとして以下が存在すると書いた。
 レチナ オイリゴン Retina-Eurygon 30mmF2.8
 レチナ オイリゴン Retina-Eurygon 35mmF4
 レチナ ヘリゴン Retina-Heligon 50mmF1.9
 レチナ イザレクス Retina-Ysarex 50mmF2.8
 レチナ ロテラー Retina-Rotelar 85mmF4
 レチナ ロテラー Retina-Rotelar 135mmF4
ネットを眺めていると、上記の他に28mmF4と35mmF2.8が存在するという情報もあるのだが、その情報もテキストのみで画像はないし、実際に中古カメラ店でも上記の6本しか見たことがない。あるのかも知れないが、あったとしても広角のレアレンズは高くなるだろうから縁がないと思っておく。
それで、冒頭に書いた通り、ローデンシュトックのレンズが順次手元に集まってきて、所有していないレンズは今やヘリゴン50mmを残すのみとなった。こまめに検索していると、それなりに見つけられるようだ。ヘリゴンは常時どこかに出物はあるのだが、他と桁が違うので手が出ない。

川崎マリエンへ

ローデンシュトックの広角・標準・望遠のセットが揃ったので、それでセットを組んで出かけることにした。川崎の東扇島にある川崎マリエンと、東公園である。工場や港湾施設が集まり、一般人が行ける場所が少ない人工島の中で、こうした公園や施設があるのはありがたい。
持参したカメラはレチナIIIS、レンズはオイリゴン30mmF2.8、イザレクス50mmF2.8、ロテラー85mmF4の3本だ。オイリゴンは取扱説明書の記述ではレチナレフレックス(一眼レフ)専用となっているが、実際には距離計連動カムも装備されていて、レチナIIISでも使うことができる。ただし、レンズの前玉が大きい凹レンズで鏡胴が太いから、カメラのファインダー視野は大きく遮られる。カメラの視野枠は35mm用が表示されるが、ファインダー視野全体をイメージすると30mm用として使える感じだ。
ということで撮影した写真を以下に。フィルムはフジフイルムのISO100ネガである。

川崎マリエン/ Retina-Eurygon 30mmF2.8/ F11, 1/250
公園にて/ Retina-Rotelar 85mmF4/ F8, 1/500
歩道橋/ Retina-Eurygon 30mmF2.8/ F11, 1/250
ベンチ/ Retina-Ysarex 50mmF2.8/ F8, 1/125
公園にて/ Retina-Rotelar 85mmF4/ F4 1/2, 1/500
川崎マリエンの展望台から/ Retina-Eurygon 30mmF2.8/ F11, 1/250
東公園にて/ Retina-Ysarex 50mmF2.8/ F11, 1/250
東公園にて/ Retina-Rotelar 85mmF4/ F11, 1/250
東公園にて/ Retina-Rotelar 85mmF4/ F5.6 1/2, 1/500

おわりに

天気がよく、過ごしやすい気温だったので撮影したり海を眺めてボーっとしたり、緩やかな時間で良かった。レチナIIISはシャッター速度が最高速で1/500秒なので絞り開放付近は日陰でしか試せないのが惜しいが、これは古いカメラでは物理的に仕方がないことで、感度の低いカラーフィルムがほぼなくなってしまった現在ではISO100で撮るしかない。レチナIIISは静かなリーフシャッターと明るく大きいファインダー視野、スムーズな操作感があって良いカメラである。今後も大事に使って行くつもりだ。

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