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2022年10月 日光・鬼怒川 ライカM2(1)

1本目 フジフイルム CN(ISO100)

今回の機材

先月14~15日に日光と鬼怒川温泉に行ってきた。その時の機材として、デジタルはOMDSのOM-1にM.ZD 8-25mmF4という組合せにしたのだが、これ、すごく使いやすい組合せで、正直言ってこれだけでも、さらに中望遠1本あればほとんど自分の撮影範囲はカバーできると言える便利なセットなのであるが、その便利なセットでデジタル機材が簡素化(?)できたので、では銀塩を久しぶりに多めに持とうか、と思い立った。持参した機材は以下のものである。
ライカ M2 
ズマロン 28mmF5.6
ズミクロン 35mmF2
LLL V2LC 50mmF2(通称 周ELCAN)
エルマー 90mmF4
ライカマウントでもコシナフォクトレンダーや国産ライカマウントレンズなどたくさん持っているわけだが、今回はライツ関係で揃えようと思い立った。50mmだけはレプリカであるが、ここはズマリット50mmとどちらにしようか最後まで迷った。通称周ELCAN、エルンストライツカナダの米軍向けカメラにセットされた4群4枚構成の50mmF2で、それを中国の周さん率いるLight Lens Labがレプリカとして売り出したものだ。私は先行発売の頃に入手しているが、今は通常販売に移行しているので興味のある方は探してみて欲しい。面白いレンズなので。
カメラはM6の視野枠を入れた改造機で、ズマロン28mmもそのまま使えるし、75mm枠もあるからコシナフォクトレンダーのヘリア75mmF1.8も持って行こうかと思ったがさすがにレンズ5本はやりすぎかなと思ったのと、今回はライツ関係にすると決めたから、ということで持って行かなかった。ライカの純正の75mmならズミルクスやアポズミクロン、ズマリットというレンズが存在はするが、価格的にとても手が出せないので、私が持っている75mmはコシナだけである。
広角系はズマロンだけだと暗いシーンでは厳しいだろうということでズミクロン35mmF2、まさに定番中の定番のライツのレンズを持って行くことにした。
中望遠はエルマー90mmF4で、3枚玉になる直前のモデルでコーティングがアンバー系のものだ。エルマー90mmレンズは最近人気がなく、1万円台でも手に入るようになってしまった。寂しいが、開放でF4という暗い中望遠、は訴求力がないのかなあ。

というわけで、これから1本ずつ撮影結果を紹介して行こう。旅行記ではないので、どこで何をした、という文章は省略する。

10月14日 1本目

曇りの予報だったので、ポジはもったいないかな(曇りのときの露出設定は難しくて、ポジだと失敗が多い)、ということでフジのISO100ネガ、暗いシーンのためにISO400も1本持って行っている。しかし実際着いてみたら晴れてきて、それならポジも持ってくればよかったと後悔した。でも仕方ない。どっちにも対応できるように両方持てば良かったのである。

Summicron 35mmF2/ F2.8,1/30
東武浅草駅にて。正直に言うとこのレンズはあまりきれいなボケではないと思う。
Summaron 28mmF5.6/ F11,1/125
このレンズは周辺画質が今一つであるが、小型軽量なので持ち出す機会が多い。
Elmar 90mmF4/ F8,1/250
このレンズは逆光には強くないが、この場合は上手く写った。
周ELCAN 50mmF2/ F5.6 1/2,1/250
国際的な観光地であることを感じるお店。
Summicron 35mmF2/ F2.8,1/15
こういうシーンが多かろうとは思っていたのでフィルムは迷ったのだが、最初の1本はISO100でがんばって撮っている。
Summaron 28mmF5.6/ F8 1/2,1/15
桜の古木。絞り開放でも良かったとは思うがついこのレンズはF8以上で使ってしまう。
Elmar 90mmF4/ F4 1/2,1/60
中望遠でこういう感じの構図で撮るのが好きだ。
周ELCAN 50mmF2/ F2,1/250
ざわざわした感じのボケ味。
周ELCAN 50mmF2/ F2,1/125
苔が良い感じ。
Summicron 35mmF2/ F4,1/60
最近、携帯端末のレンズが広角化しているので、前の方に人が集まることが多くなった。35mmレンズだと、かなり後方から撮ることになってしまって驚いた。人が途切れた瞬間を狙って撮影。
Summaron 28mmF5.6/ F8,1/60
Summaron 28mmF5.6/ F8,1/30
周ELCAN 50mmF2/ F2,1/50
絞り開放だと周辺光量は落ちるし解像も甘い。F2.8でも撮っているがあえてこちらを掲載。
1/50秒はフラッシュのシンクロ速度の目盛りに合わせると得られる。まあ、ネガなら1/60でも全然許容範囲だろうけどね。
周ELCAN 50mmF2/ F2,1/125
ボケは同心円状に引っ張られる。

おわりに

という感じで、3本分の撮影結果を3回に渡って上げて行こうと思う。周ELCAN以外は古いレンズだし、新品当時とはコンディションも当然異なっているわけだが、それぞれの個性もまた楽しいものだ。

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