宿泊業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイント④
今回見ていく<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」は、これまで見てきた「1.企業概要」「2.顧客ニーズと市場の動向」「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」で記載した内容を踏まえた上で、視点を今後のことに向けて記載する必要があります。
このことは、下図に示した小規模事業者持続化補助金申請のルールブックである公募要領の中に記載されている審査項目にも記載があります(下線部分)。
当記事では、上記の審査項目にどのような書き方で対応するべきか、下記の持続化補助金ホームページからダウンロードできる宿泊業の計画書記載例に基づいて見ていきます。
【商工会議所エリア】
【商工会エリア】
以下は、今回見ていく記載例ですが、弊社が加筆した吹き出し部分などが書き方のポイントと考えており、以降でそれぞれを解説していきます。なお、今回の記事は2022年7月4日現在の情報に基づいています。
1. 宿泊業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart4
宿泊業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart4(1)経営方針・目標・今後のプランを切り分けて記載する
持続化補助金申請用の計画書は、当欄に限りませんが、基本的にひとつの欄をいくつかに切り分けて記載した方が、内容が整理され、読み手の理解が進みやすくなる印象があります。ただし、その切り分け方が妥当なものでないと、読み手を混乱させてしまうリスクが発生します。
当欄のタイトルは「経営方針・目標と今後のプラン」ですから、タイトルに則り【経営方針】【目標】【今後のプラン】と3つに切り分けて記載することが妥当だと考えられ、当記載例もそのような構成になっています。
宿泊業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart4(2)今後のプランは実施事項ごとに切り分けて記載する
欄内で切り分けられたパーツの内容によっては、さらに切り分けて記載することも理解が深まりやすくなるでしょう。
当記載例では【今後のプラン】として切り分けて記載した内容を、さらに実施事項に切り分けてそれぞれの説明を盛り込んでいます。
宿泊業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart4(3)数値目標を記載する
目標は達成するために設定するはずですから、達成したか否かをある時点で測定する必要があります。よって、目標は測定可能な状態、つまり数値で示すことがポイントと考えられ、当記載例では、3年間に及ぶ売上高・客数・客単価を目標として記載しています。
なお、単に売上高だけを目標として記載するのは漠然とした印象を与えがちです。記載例では客数と客単価目標も示されていますが、売上高は客数と客単価の掛け算で算出されることを考えると、この記述が妥当であることが分かります。このように目標を細分化し、より具体化することは、目標達成に近づくとも言えるでしょう。
今回の記事では、宿泊業の計画書記載例の中で<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」を取り上げ、採択を引き寄せるポイントとして(1)経営方針・目標・今後のプランを切り分けて記載する、(2)今後のプランは実施事項ごとに切り分けて記載する、(3)数値目標を記載する、を挙げました。
今回見てきた部分は<経営計画>の最後になりますが、当欄に記載した内容を踏まえて<補助事業計画>を作成することを意識しましょう。
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