経営コンサル/新規事業立案/中小企業診断士/経営革新計画/三上康一

ガソリンスタンドの運営会社で店長職をしていた2008年に中小企業診断士登録、2009年…

経営コンサル/新規事業立案/中小企業診断士/経営革新計画/三上康一

ガソリンスタンドの運営会社で店長職をしていた2008年に中小企業診断士登録、2009年川越市で創業。新規事業を模索する企業の支援に専門性が高く、行政の新規事業支援制度である「経営革新計画」の策定支援は200件を超える。https://www.roadsidekeiei.jp/

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エステサロンの経営革新計画:アンゾフの成長ベクトルを活用した新規事業の見出し方

1.経営革新計画策定に取り組むきっかけ  同店は、代表者1名のみで運営するエステサロンです。駅から徒歩圏内に立地しており、固定客も相応に存在していました。創業5年目を迎えて、代表は今まで以上に事業規模を拡大したいと考えるようになりましたが、具体的な方策は思い当たりません。  そこで、地元の商工会へ相談に伺ったところ、経営革新計画の策定を提案されました。経営革新計画の詳細は以下のリンクをご覧ください。 2.アンゾフの成長ベクトルとは 同店代表は、商工会が派遣した専門家と面談

    • 酒販店がオリジナルギフトセットの開発をテーマに経営革新計画を立案した事例

      1.創業60年、地域に根差した酒販店の歴史  同社は地域に根差した酒販店として、創業から60年近く歩み続けてきました。初代店主の地域との繋がりを大切にした経営により、順調に事業を拡大してきました。  しかし、近年はネット通販を含むディスカウントストアやコンビニエンスストアの進出により、酒販店全体が厳しい状況に立たされています。同社も例外ではなく、業績は悪化の一途を辿っていました。  同社の2代目経営者は、この状況を打開すべく、店舗コンセプトを見直しました。その上で、地域密

      • 英会話カルチャー教室をテーマとした経営革新計画で学習塾の新事業展開を実現

        1.同社の現状  同社代表は、幼い頃から英語に親しみ、その魅力に深く惹かれていました。学生時代には海外留学を経験し、英語力を磨き上げただけでなく、現地の文化や価値観に触れることで、国際的な視野を養いました。  帰国後、代表は自身の英会話スキルを活かすことのできる企業に就職しました。しかし、そこで培った経験よりも、英語を通して人々と繋がる喜びや、知識を共有する楽しさを強く実感するようになります。  そして、地域の子どもたちに英語教育の機会を提供したいという強い想いから、副業

        • 老舗工務店の生き残り策!地域密着型サービスをテーマにした経営革新計画の作成事例

          1.はじめに:同社の現状と経営課題  同社は、主に民間住宅の新築工事を手掛けて成長してきた工務店です。50年以上の業歴があり、過去に同社へ工事を発注したOB(オールド・バイヤー)客のリストは200名に上っていました。また、同社は大手メーカーの下請けではないため、安定的な受注ルートがなく、常に自社で営業活動を行って受注していく必要がありました。  昨今はOB客の高齢化が進み、同社に建ててもらった自宅を手放して介護施設へ入居し、リフォーム需要が見込めなくなってしまうケースが発生

        エステサロンの経営革新計画:アンゾフの成長ベクトルを活用した新規事業の見出し方

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        • 経営革新計画の策定事例
          49本
        • ガソリンスタンドの現場から
          100本
        • コンサルティングの事例
          8本
        • 小規模事業者持続化補助金制度の解説
          96本
        • メルマガバックナンバー
          42本
        • 小規模事業者持続化補助金の計画書作成事例
          296本

        記事

          入社2週間後の面談が早期退職の防止に効果的な理由

          1.はじめに:新規事業の立上げと人材充足の取組み  電気工事を主たる事業とする小規模事業者が、新規事業として管工事を手掛けることに決め、経営革新計画を策定することとしました。同社は、当計画の策定にあたり、商工会経由で派遣された専門家と面談をした結果、新規事業を立上げるためには、人材を充足させる必要性を認識しました。  そこで、人材を充足させるために、以下の4つのステップを具体化し、計画書に盛り込みました。 ステップ1:既存人材の定着率向上 ステップ2:募集 ステップ3:採

          入社2週間後の面談が早期退職の防止に効果的な理由

          応募者と自社の相性を見極める具体的な採用面接の方法

          1.はじめに  電気工事を主たる事業とする小規模事業者が、新規事業として管工事業を手掛けるために、経営革新計画を策定することとしました。同社は、当計画の策定にあたり、商工会経由で派遣された専門家と面談をした結果、新規事業を立ち上げるために、人材を充足させる必要性を認識しました。  よって、そのために以下の4つのステップを具体化し、計画書に盛り込みました。 ステップ1:既存人材の定着率向上 ステップ2:募集 ステップ3:採用面接 ステップ4:早期退職の防止  「ステップ1

          応募者と自社の相性を見極める具体的な採用面接の方法

          電気工事業者の新規事業進出:経営革新計画で明らかにした人材募集戦略

          1.はじめに  以前、以下の記事で電気工事を主たる事業とする小規模事業者が、新規事業として管工事業を手掛けるべく、経営革新計画を策定した事例をご紹介しました。  同社は、当計画の策定にあたり、地元商工会経由で派遣された専門家と面談をした結果、人材を充足させる必要性を認識しました。そこで、以下の4つのステップを具体化し、計画書に盛り込みました。 ステップ1:既存人材の定着率向上 ステップ2:募集 ステップ3:採用面接 ステップ4:早期退職の防止  上の記事では、上記「ステ

          電気工事業者の新規事業進出:経営革新計画で明らかにした人材募集戦略

          埼玉県経営革新デジタル活用支援事業補助金:補助率と補助額、対象経費を徹底解説!

          1.はじめに  前回の記事では、埼玉県経営革新デジタル活用支援事業補助金の対象者とスケジュールについて、公募要領やQ&Aに基づき、そのポイントを述べました。なお、これら公募要領やQ&Aは以下からダウンロードできます。  今回の記事では、当補助金の補助率と補助額、補助対象経費について述べていきます。なお、当記事ではポイントのみを拾っていきますので、詳細な情報に関しては、上記サイトからご確認ください。 2.年間売上高1,000万円超の事業者における補助率、補助額 当補助金では

          埼玉県経営革新デジタル活用支援事業補助金:補助率と補助額、対象経費を徹底解説!

          埼玉県経営革新デジタル活用支援事業補助金:対象者とスケジュールを徹底解説!

          1.はじめに  これまで、このnoteでは経営革新計画の承認を取得した事例をいくつかご紹介してきました。  埼玉県では経営革新計画の承認を取得することで、補助金の申請をすることが出来ます。2024年6月3日から申請受付が始まっていますが、より多くの方に当制度を理解・活用していただくことを目的として、今回から2回に分けて、当補助金の公募要領に基づき、当制度の内容について述べていきます。  なお、当記事ではポイントのみを拾っていきますので、詳細な情報に関しては、下記サイトから

          埼玉県経営革新デジタル活用支援事業補助金:対象者とスケジュールを徹底解説!

          人材不足解消!定着率向上を図る電気工事会社の経営革新計画

          1.はじめに:電気工事業における新規事業 同社は電気工事を主たる事業とする小規模事業者です。30年以上の業歴があり、電気工事のノウハウが蓄積されていますが、管工事を手掛けるスキルもあります。管工事とは、配管設備に関する工事を指し、具体的には、水道、ガス、冷暖房、空調、排水などの管(パイプ)を設置、修理、交換、メンテナンスする作業が含まれます。  同社は業容を拡大するために、電気工事と管工事をワンストップで受注できる体制を作ることとしました。このような新規事業を円滑に立ち上げ

          人材不足解消!定着率向上を図る電気工事会社の経営革新計画

          顧客の生活サポート事業をテーマにした経営革新計画の立案で老舗ブティックが活路を見出した事例

          1.はじめに  創業30年を迎える老舗ブティックが、新型コロナウイルス感染症という逆風を経て、新たな挑戦を始めています。それが、顧客の生活全般をサポートするプロジェクトです。  これまで築いてきた顧客との信頼関係をさらに強化し、個別のニーズに応じた生活全般のサポートを提供することで、同店はファストファッションやネット通販が台頭する中でも独自の地位を確立し続けています。  この記事では、同店がどのように困難を乗り越え、新たなステージへと踏み出そうとしているのか、その詳細を詳

          顧客の生活サポート事業をテーマにした経営革新計画の立案で老舗ブティックが活路を見出した事例

          髪も爪も当店でケアします!美容室が立案した経営革新計画に基づく新規事業

          1.同店の状況  同店は、創業してから30年近く営業しており、多くの常連客に支えられていたものの、新型コロナウイルス感染症の拡大によって客数が低下してまいました。さらに、代表者の体力の衰えが目立つようになり、事業承継を考えるようになりました。  そこで、代表者の娘と孫が入店することになりましたが、これを機にネイルサービスを導入することで、客単価の向上を目指しました。  近年、顧客ニーズの多様化と競争激化が進む現代社会において、ワンストップサービスは重要な戦略となっています

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          経営革新計画を活用した買取専門店の成功事例:戦略的な情報発信

          1.貴金属やブランド品需要の高まりと買い取り専門業者の競争激化  近年、貴金属やブランド品の需要が高まっていることから、買い取り専門業者は増加傾向にあり、顧客獲得競争が激化しています。今回の記事では、自治体の経営相談を活用して経営革新計画を策定し、戦略的な情報発信を行うことで、顧客獲得に大きな成果を上げた買取専門店の事例をご紹介します。  当業界は買い取りが出来てこそ、需要に応えることが出来るため、多くの方から買い取りをする必要があります。ですが、今回ご紹介する事業所は、多

          経営革新計画を活用した買取専門店の成功事例:戦略的な情報発信

          ホームページ刷新をきっかけに新規事業を立案!経営革新計画を策定した看板制作企業の事例

          1.新規顧客からの失注とその原因  店舗用看板の制作を手掛ける同社は、ある日、長年お付き合いのある顧客から、新たな顧客を紹介していただきました。この新規顧客は、特定のデザインと機能を持つ看板の制作を希望していました。  そこで同社は、新規顧客の要望に応じて、詳細な提案書と見積もりを準備しました。しかし、最終的には他の業者に発注されてしまいました。  失注の理由を探ったところ、その顧客が同社について「ホームページが古いので、いい看板を作れるか不安を感じた」と述べていたという

          ホームページ刷新をきっかけに新規事業を立案!経営革新計画を策定した看板制作企業の事例

          既存設備を活用した新規事業!経営革新計画で活路を見出した接骨院の事例

          1.接骨院の需要増加と競争激化の現状  近年、接骨業界は高齢化社会の進展や、運動不足による体の不調を抱える人が増えていることから、需要が高まっています。しかし、その一方で、同業の接骨院だけでなく、整体院や整骨院の他、マッサージ店などとの競争が激化しており、多くの接骨院が経営難に苦しんでいます。  今回ご紹介する接骨院は、このような状況を打開しようと、地元商工会に相談へ伺ったところ、経営革新計画の承認制度をご紹介されました。 2.経営革新計画と専門家派遣制度 経営革新計画と

          既存設備を活用した新規事業!経営革新計画で活路を見出した接骨院の事例

          経営革新計画の承認が大きな力に!「ものづくり補助金」に採択された木工家具製造業の事例

          1.はじめに  中小企業が厳しい経営環境に直面する中、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」(通称「ものづくり補助金」)が重要な支援策となっています。本記事では、経営革新計画を策定し「ものづくり補助金」に採択された小規模事業者の事例を紹介します。 2.ものづくり補助金とは 「ものづくり補助金」は、革新的な製品・サービスの開発や、生産プロセスなどの省力化を行い、生産性を向上させるための設備投資などに要する資金を補助するものです。  2024年3月27日に締め切ら

          経営革新計画の承認が大きな力に!「ものづくり補助金」に採択された木工家具製造業の事例