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オシャレ映画というジャンル~「ベイビー・ドライバー」

映画の楽しみ方にはいろいろあるものだと思う。
ストーリーや展開を楽しむもの。
迫力ある映像や音響を体感するもの。
何気ない描写だけど考えさせられるもの。
そして、世のトレンドを学ぶもの。。いわゆるオシャレ映画
今回はそんな映画、だと思う。2017年公開「ベイビー・ドライバー

オシャレ映画、と言ってしまうと軽薄に聞こえてしまう。
確かにオシャレではあるし、エンターテイメントである以上、その要素は不要というわけにはいかないだろう。雰囲気を楽しむというのもアリなのだ。

この映画の特徴的なのは、ほぼ全編にわたって歌が流れているということ。それはベイビーが聞いている曲という形をとっているわけである。
逆に言うと、このような演出をしたいがために、耳鳴りという設定にしたのではなかろうか。

もう一つのモチーフである、”ドライバー”。あまりこのジャンルは詳しくないが、ドライバー物という映画ジャンルがある気がしていて、定期的に話題作が出ている気がする。
アメリカではどうか知らないが、少なくとも日本ではクルマ離れが聞かれるようになって久しい。そんな日本においてドライバー物は一体どうなのだろう。

キャストでいえば、主役ではないがジェイミー・フォックスが出演しているという点。以前書いた「ドリームガールズ」では紳士然とした役を演じていたが、今回のあまりの違いようには、少々面食らった。さすが(?)オスカー俳優だけはある。

最後に、これも知られていることだが、本作のタイトルである「ベイビー・ドライバー」の元ネタは、サイモン&ガーファンクルの同名曲である。

我々のようなリアルタイムではない世代からすると、抱いていたイメージとギャップがあり、これはこれで心地が良い。

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