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27歳で精巣ガンになった話

私は27歳になるまで病院に通った経験がありませんでした。

大きな病気どころか、骨を折った経験もなく体だけは健康そのものでした。

とある日、なんとなく気づいたのです

睾丸になんかコブみたいなものができてる


(食事中の方がいたらごめんなさい)

何もしなければ痛みなどは全くなく、下手に触ったりすると

血管がうっ血?するようなズキズキした痛みがある程度で、それも生活に支障が出るようなものではありませんでした。

次第に気になりだした私はネットで症状を調べてみることに。

すると候補にあがったのは「精索静脈瘤」「精巣ガン」

静脈瘤なら血管の問題なので、そこまで大事にはならないと期待していましたが

CTとMRI検査をした結果、精巣ガンとの診断。


そうです、「ガーンΣ( ̄ロ ̄lll)」ってやつです。


いや、実際は「( ´_ゝ`)フーン」でした。


昔からあまり自分のことには関心がないんですよね、自分が「生きていることに」という方が正確でしょうか。

虚無主義とかではないですよ。


手術のための入院もピクニック気分でした(ちょっとおかしい)

なにせ初めての経験でしたのでそれだけでワクワクです。


手術自体は麻酔が効きにくい体質で、下半身麻酔から全身麻酔に切り替えたので、最初の執刀時がキリキリと痛いくらいでした。


一番つらかったのは術後の尿管ですね。

常に違和感がありますし、排尿するときも不思議な感覚。

管を抜き取られるときは痛みで悶えてました。

(これから経験する方がいらしたら脅かしてごめんなさい)


気になるガンの進行度合いは幸い初期であり、術後から半年おきにCT検査をしてもらっていますが今のところ転移や再発はないとのこと。


睾丸は一つ取られてしまいましたが、まだもう一つあるので子供はつくれます

まあ、再発したら自分の血が入った子供を諦めるだけです(ドライ過ぎますか?)


ガンになって学んだことは。


時間は有限であること


死は急に目前に現れること


神様に「のんびりし過ぎるなよ」と尻を叩かれた気持ちです。

そういう意味では感謝すらしています

実害らしい実害がないからでしょうが、ガンになって良かったとすら思っています。


これらの経験を経て、私がみなさんにお伝えできることがあるとしたら2つあります。


①男性はたまに自分の睾丸を触診するべき(女性ならパートナーのものを)


だって自覚症状が無いんだもの。


➁課題の分離


アドラー心理学からの引用ですが、ガンになったからといって落ち込む必要はないんです(分かります、そりゃ無理だろって)

喫煙による肺ガンならまだしも、精巣ガンなんて本人にはどうしようもないことです。

遺伝的なものなのか、偶発的なものなのか分かりませんが。

コントロールできない問題なのはおそらく確かです。


それはアドラー的に言うと


気にするな、お前には成す術がない


ってことなんですよね。

身長が高い低いだとか、肌の色だとか、生まれた国だとか

個人的にはそれらと同じ類の問題です。


ガンの診断を受けて人生に絶望している方がもしいらしたら、私で良ければ支えになりますよ。

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それでは、あなたの人生がより良いものになりますように。





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