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私の好きなもの:キスマイについて

一昨日放送の金スマは、ジャニーズ所属のアイドルグループ・Kis-My-Ft2(以下キスマイ)のゲスト回だった。

今年の8月にデビュー10周年を迎え、ベストアルバムをリリースし、この夏は特にメディア露出も多かったように思う。

そんな怒涛の10周年記念ラッシュを締めくくるようなタイミングでの、金スマ出演。非常に感慨深い内容で、めちゃくちゃ笑って楽しめた。

これまで自分の好きなものとして本に関する記事は何度か書いてきたけれど、せっかくプロフィールにもアイドルが好きと書いているのだし。今日は私の好きなアイドル、キスマイについて書きたい。

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私は、男女問わずアイドルが好きだ。

とは言っても、好きなのはテレビでよく見るグループばかり、現場主義でもなくCDを買うわけでもない、いわゆるお茶の間ファン。ただ顔と名前の一致率がすごいだけ、たくさん曲を知ってるだけ、と言われればそれまでかもしれない。

そんな中で唯一、ファンクラブに入り、CDを購入し、ライブに行ったことがあるアイドル、それがキスマイなのだ。

ファンになるまでの経緯

きっかけは、偶然見たキスマイブサイクというバラエティ番組に大笑いしたことだった。それから毎週見るようになり、メンバーを覚えていった。

その後『Kiss魂』というかっこいい風の意味不明な新曲がリリースされ、そのプロモーションを追いかけてみたら、アイドルとしての彼らも好きになった。

アルバムは購入、シングルはレンタルをして、3年ほどアイドルキスマイを追いかけた。
※音楽は(いまだに)CDをレンタルして聴いている人です。

ファンクラブに入ったのは――たぶん一番理想的な流れだと思う――初めて行ったライブが決め手になった。

2018年夏のライブツアー『Yummy!!』の一般チケットにダメ元でチャレンジしてみたら、取れてしまったのだ。

初めてジャニーズのライブに行き、まんまと魅せられ、これからも行きたい思いに駆られ、ファンクラブ入会。今に至る。

”不完全”というエンタメ

実は一時期、これまたお茶の間レベルだが、嵐が好きだった。

5人全員がスター性に溢れていて、アイドルとしてタレントとして人間として完璧な人たちに見えた。実際どうかということではなく、完璧であるように見せることができる、そんなアイドルを先に見てきた。

キスマイは正直、不完全、という印象を受けた。知ったばかりの2015年はもちろん、今もまだそう感じる。

でもこれは、嵐と比較してそういう表現を使っているだけで、悪い意味ではない。

グループ内格差の時代から少しずつ変わっていって、キャラクターだったりパフォーマンスだったり、みんな毎年新しい部分を見せてくれる。まだまだ知らない一面があるんじゃないか、とわくわくさせられる。

不完全であること、そこから更新されて生まれるもの。それらすべてが、キスマイ特有のエンターテインメントになっていると私は思う。完璧でないからこその強みだ。

何を面白いと感じるかは私たち次第。不器用な彼らがアイドルをしている、その姿を見て元気をもらっている。

横尾さんというアイドル

人数の多いグループだと、入口になるメンバーが存在する。センターだったり、俳優やモデルをしていたり。先にその人を好きになり、後からグループを知り、結果別の人にハマる、という仕組みだ。キスマイだと玉森さんがそこに該当するだろう。

私の場合、入口からずっと変わらず、横尾さんが好きだ。シンプルにまず、横尾さんの顔が一番好きなのだ。

先ほどグループ全体が不完全と書いたが、”完璧”の概念から最も遠いのが横尾さんだと思う。キスマイの中でも特に、アイドルというか人間的に、クセが強くて安心できない。

そんな彼がアイドルをしている。そのことに愛おしさが湧く、応援したくなる。

”こうじゃないといけない”というアイドルの必須条件なんて聞いたことないし、私は、ライブでもバラエティでもその他のコンテンツでも、「提供されたものを楽しませていただく→それに対価を支払う→あぁ幸せ」これが成り立つだけで、すごいなアイドル、出力が違うな、と思う。

横尾さんにおいては、何かと批判的な意見を目にすることも多いが、それでも私を含むたくさんのファンを幸せにする力があるのだから、やっぱりアイドルなのだ。

自分にも通ずる”世渡り下手”

10歳近く年上、生活水準や環境もまったく違う人と何を同じ土俵に立って語ってるんだ偉そうに、と私自身思うが、ほんの少し目を瞑っていただきたい。

本当の彼らの人柄は知り得ないし、テレビなどで見せる姿がまんま素ってこともないはずなので、あくまで私の主観だが、横尾さんは嘘がつけない人なのかな、と思う。

私も嘘がつけない方だ。嘘でもこう言っとけば丸く収まると分かっていても、言えない。職場でもそんな風だから、周囲からは扱いにくいと思われているかもしれない。

その場では不正解でも、正直に相手に向き合う姿勢を貫きたい。なんて良い言い方をしたけれど、要は世渡り下手だ。

ちょっとした言動が一人歩きする、勝手に憶測立てられる芸能界は、私みたいな馬鹿正直な人間にとっては生きづらいだろうと思う。

横尾さんがどう感じているのかは分からない。ただ、今嘘をついて場が収まっても、未来の自分が息を詰まらせることになる、とか考えてるんじゃないかなと思うことはある。

金スマで「10年経って今どういう気持ち?」と聞かれて即答できなかったのもそれかな、と。これもまた憶測なので、横尾さんには申し訳ないけれど。
※ちなみにこのシーン、大爆笑しました。

未来は約束されてないけれど

今年5月に配信で行われたライブ『HOME』を見て、多幸感に包まれるとともに、”キスマイは永遠じゃない”ということを漠然と感じた。

説明は難しいのだが、この先何年も今の形で続けることはないってこの人たち心のどこかで分かってるな、という雰囲気を感じたのだ。これは一緒に見ていた妹も同じように感じたらしい。

驚いた藤ヶ谷さんの言葉がある。

ライブツアー『Yummy!!』のあいさつでのこと。6人のメンバーのことを、かっこいい、最高だと称賛した上で、「そんな中に自分も混ぜていただいて」と言ったのだ。

アイドルでもそんな感情抱くんだ、と思った。

私も、大学時代に出会った最高の仲間に囲まれていたとき、ふいに感じたことがある。本当に素敵なメンバーばかりで、その一員でいられることはすごく光栄なことだよなぁ、と。

そして同時に強く感じた。一員である以上、自分も周りに追いつかないと。みんなの仲間としてふさわしい人間でありたい。

周りにいる最高の仲間は、自分自身を強くしてくれる。藤ヶ谷さんの言葉で、キスマイが互いに高め合う存在なんだということを再認識できた。

3年後、5年後、10年後。7人がずっとアイドルでいてくれる保証はないけれど、自分たちで最高だと言えるメンバー7人で、少しでも長く、活躍してくれることを願っています。

キスマイ、君たちを大好きだ!

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