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刀剣俳句2023.春〜初夏まとめ(カップリングあり)

2023年3~6月に詠んだ刀剣乱舞の二次創作俳句です。
俳句は詩と短歌より遅れて春くらいから作り始めました。ほとんどカップリングものです。
いちつる/さみくも



鶴丸国永 俳句

雪の果てほどけて消えるほかにない

暴かないでくれ櫻の木の下を

求愛の仕草なるらし鶴の舞

餓者髑髏絵図の扇で涼をとる

さみくも俳句連作 春

蝶を追いかけるあなたを追いかける

ぐりとぐらのように歩む春遊

五月雨は悲しみのよき隠し場所

春深し迷子になってしまひけり

春の果てあなたが立っていてくれる

いちつる俳句連作 春

帯を解くことをゆるされをり春炉

堅雪や黙すあなたの耳を噛む

想われて胸にくゆるや桜魚

逃げ水やネクタイを引き寄せにけり

震えごと押さえつけられ春嵐

凍て解けの瞳に睨まれて綺麗

月朧口寂しさに舐める飴

口付けにミモザの影へ誘いけり

遠霞鎖を付けてもらう朝

いちつる俳句連作 夏

夕立に濡れたあなたの袖を引く

襟足を梳く手を好きにさせる初夏

夏袴 明治時代で待ち合わせ

君の夢の中に立ってゐる炎夏

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