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刀剣乱舞概念短歌集 その三

刀剣乱舞の概念短歌を集めました。
いわゆるイメソンの短歌バージョンです。
下記の形式で記載しています。

キャラ名(シチュエーションのときもあります)
短歌

歌人名/歌集タイトル
(歌集が手に入らない場合、その歌が読める本)

その一と二もありますが、三から読んでも大丈夫です。
青空文庫で読めるものはそのリンクを、購入できるものはそちらへのリンクを貼っています。
今回おまけの概念俳句多めです。

概念短歌

五月雨江
すきな原曲のカバーがいいときのしっぽがあれば振りたい気持ち

岡野大嗣/たやすみなさい

村雲江
手付かずの海をありったけ輝かせあなたの夏の季語になりたい

田村穂隆/湖とファルセット

村雲江
むらさきは遠くに見えてしまう色ひとり見上げる藤の花房

中畑智江/同じ白さで雪は降りくる

鶴丸国永
うみに降る雨を眺めていた 夜はきみに盗掘される身体で

田村穂隆/湖とファルセット

髭切
ほんとうの名前を持つゆえこの猫はどんな名で呼ばれても振り向く

鳥居/キリンの子

三日月宗近
地球より離れゆけざるかなしみのあらむか月の光潤めり

大塚寅彦/ガウディの月
短歌タイムカプセル

一期一振
寂滅ほろびとはこころのすがた朝つゆはそらをやどしてきらめきやまず

吉田隼人/霊体の蝶

鯰尾藤四郎と骨喰藤四郎
はなび花火そこに光を見る人と闇を見る人いて並びおり

俵万智/かぜのてのひら

燭台切光忠
かかる夜はかの政宗も隻眼をつむりて蟲を聴きてありけん

徳宣一郎
塚本邦雄撰 現代百人一首

鶴丸国永
椿見れば椿に見られわれに棲む死者もつぎつぎ眼をひらくなり

小島ゆかり/六六魚

概念俳句

一期一振
露草も露のちからの花ひらく

飯田龍太/飯田龍太全句集

松井江
椿落ちてはくれなゐの後先に

黛まどか/忘れ貝

鶴丸国永
さうしなければ凍蝶になりさうで

黛まどか/忘れ貝

荒玉の年のはじめの玉鋼

正木ゆう子/羽羽

化物は長生きからすうりのはな

正木ゆう子/静かな水

一番目と二番目の雨と雲セット、鶴の盗掘、凍蝶、化け物は…が特にお気に入りです。
歌集でいうと田村穂隆さんの湖とファルセットが一番好きでした。
個人的推しの比率が多くてすみません!!!!
これまでのまとめはこちら↓

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