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【音楽】私とチャットモンチー

音楽が好きだ。

中でも大好きで、ロックバンドの概念を知るきっかけになったチャットモンチーについて今回は書いていこうと思う。

私的チャットモンチー30選

1 :恋の煙
2 :真夜中遊園地
3 :ハナノユメ
4 :東京ハチミツオーケストラ
5 :きみがその気なら
6 :LOVE is SOUP
7 :ウィークエンドのまぼろし
8 :セカンドプレゼント
9 :夕日哀愁風車
10:three sheep
11:メッセージ
12:恋愛スピリッツ
13:CAT WALK
14:愛捨てた
15:ここだけの話
16:意気地アリ
17:ドライブ
18:Boyfriend
19:コンビニエンスハネムーン
20:majority blues
21:バスロマンス
22:片道切符
23:いたちごっこ
24:8cmのピンヒール
25:満月に吠えろ
26:Last Love Letter
27:湯気
28:サラバ青春
29:世界が終わる夜に
30:余韻

もちろん30曲に収まらないほどに好きな曲しかないが、中でも私が特に愛している曲、特に聞いてほしい曲をチョイス。

ちなみにトップ3は『真夜中遊園地』『メッセージ』『世界が終わる夜に』。

1.チャットモンチーとの出会い

今から15年前。小学5年生だった私は、とにかく兄の趣味を真似ていた。

兄の影響でラジオを聴き、兄の影響で毎日ブログを書き、兄の影響で音楽を聴き…ハイレベルすぎて着いていけなかったゲーム以外は、ほぼ何もかも真似していた気がする。


ある時、そんな兄とTSUTAYAに行った。
どうやら "チャットモンチー" とやらの『耳鳴り』なるCDを探している様子。

二人でちょこまか探してみたものの見つからず、私達は店員さんに声を掛けた。
「チャットモンチーのCDどこにありますかー?」

しかし店員さんは首を傾げる。
「チャット…モンキー…?猿…?」
「チャットモン "チー" です!!!!!」
なんてやり取りをした(マジ)。

まだインディーズだったチャットモンチーのCDは、TSUTAYAのレンタルスペースに無かったのだ。


当時はもちろんサブスクなんてないので、CDを買うか借りるかしか道がない。
そんなわけでレンタルで取り寄せてもらうことにした。
中2と小5の兄妹の手によって 千葉の田舎のTSUTAYAにチャットモンチーのCDが置かれた歴史的瞬間だ。


人生で初めて聴いたチャットモンチーの曲は、そうして手に入れたアルバム "耳鳴り" の一曲目『東京ハチミツオーケストラ』だった。

小5の私はまだまだ東京というものを知らない。もちろん社会の厳しさも。
故に歌詞の本当の意味はよく分かっていなかったと思う。音に惹かれていた。


そもそも小5でこのアルバムを聴いていたのこと自体が少し異常だったのかも、と今では不思議に思う。

なんせ耳鳴りはシリアスな曲が多い。
小学生が聴くには曲調も歌詞も少しダークだったはず。
それでも虜になって毎日のように聴いていた。

まだ知らない 大人の女性の恋や強さやかっこよさに憧れを抱いて聴いていたのかもしれない。

2.かっこいい曲

・真夜中遊園地
・湯気
・Last Love Letter

素朴で可愛らしいルックス、喋り方、雰囲気などから ポップで可愛い曲が多いバンドなのだろうと思われがちなチャットモンチー(シャングリラがヒットしたというのもある)。

でも、声を大にして言いたい。
チャットモンチーは "かっこいいバンド" なのだ。

MCの時はほわほわと可愛らしいが、音を鳴らした瞬間別人のようにギラギラする。
真っ直ぐロックで男前なサウンドにえっちゃんのハイトーンが突き抜ける気持ち良さがたまらない。

ガールズバンドは可愛らしい、というステレオタイプを華麗に払拭した第一人者なんじゃないかと私は勝手に思っている。

3.思い出の曲

・余韻
・サラバ青春

『余韻』は、全国ツアー "YOU MORE 前線" の本編ラストの曲だった。
どんな激しいアップテンポの曲よりも、ただならぬ迫力を感じて圧倒したのを今でも覚えている。

私が行った中野サンプラザ公演の約一ヶ月後に Dr.くみこんの脱退が発表された。

非常に驚いたと同時に、『余韻』のパフォーマンスを思い出して妙に納得した。
あの凄まじい演奏によって皆の記憶に刻まれ、何年経っても鳴り止まない、本当の意味での余韻となったのかなーなんて思う。


もう一曲はやっぱり、ラストワンマンライブの大トリ『サラバ青春』。

えっちゃんとあっこ、会場中のみんなと泣きながら歌った思い出の曲。それはさながら卒業式で、たまらなく寂しくて最高に幸せな時間だった。
あの時間があったから、実感を持って完結の判子をポンと押せた気がする。

「さようならって言えそうにないなあ」で泣き崩れたのも今では良い思い出。

4.お世話になった曲

・メッセージ
・恋愛スピリッツ
・CAT WALK
・世界が終わる夜に

チャットモンチーの曲は自然体で書かれている等身大の歌詞が多く、10代20代の若年層、ひいては女子に共感される曲が多いと思う。

かく言う私も、思わず自分と重ねて曲を聴いてしまう内の一人だ。
人生の一喜一憂に、チャットモンチーの音楽を共にすることも少なくない。


『メッセージ』は、失恋した時にお世話になった曲。

すっかり過去の話だが、付かず離れず長くお付き合いしていた方と別れそうになった時や、実際にお別れした時に縋るように聴いていた。
不器用な詞に共感する人、きっとたくさんいると思う。
 
 
不安定な恋愛をしていた時は『恋愛スピリッツ』を聴いた。
 
私の心のもやもやを代わりに言葉や歌にしてくれている気がして、すっきりはしないけど、自分だけじゃないんだと思わせてくれた。


『CAT WALK』『世界が終わる夜に』は生きているのがつらくなった時に聴く。

このまま消えてしまいたいなぁという時には『世界が終わる夜に』を聴いてどん底まで落ち、『CAT WALK』を聴いて 息をしているだけで偉いな、と思いながら眠りにつく。


ここで一つ凄いのは、今挙げた4曲は作詞者が異なるという点だ。
 
『メッセージ』『世界が終わる夜に』は、日常的な言葉で丁寧に感情を紡ぐあっこ。
『恋愛スピリッツ』は、真っ直ぐに感情を表現する突き刺さる歌詞が多いえっちゃん。
『CAT WALK』は、ストーリーを感じる詩のような歌詞のくみこん。
 
メンバー全員が歌詞を書くということはそれだけ幅があるということ。曲毎に個性があって、一つのアルバムを何周聴いても飽きることがない。
活動中は新譜が出る度に、次は誰の作詞曲かなぁなんていうワクワク感もあった。
 

5.味方でいてくれる曲

・きみがその気なら
・東京ハチミツオーケストラ
・満月に吠えろ

チャットモンチーの音楽には、前を向いて進む人の追い風となるような一面もある。
 
胸の底から奮い立てせてくれるような曲もあれば、オッケーあんた間違ってないよ行ってきな!って背中を押してくれる感じの曲もある(伝われ)。

 
中でも『東京ハチミツオーケストラ』はたくさんの夢追い人や上京組と一緒に歩んだ曲ではないだろうか。
 
例に漏れず私も新天地に飛び込む時には必ずこの曲を聴く。
私にとってこの曲は、背中を押すというより 隣で一緒にズンズン歩いてくれるような心強い存在。
 

6.まとめ

そんなわけで、青春時代から大人になった今も人生を共にしているチャットモンチーの音楽は私の原体験の一つだ。

 
ちなみに、今回プレイリストやnoteを残すに至った経緯がはっきりある。
 
約2ヶ月前、私が愛してやまないお笑い芸人トンツカタン森本さんとフワちゃんがチャットモンチーを好きだと知った。
自分の好きな人達が同じ音楽を愛していたという事実に非常に興奮し、その喜びが2ヶ月経った今でも冷めない。
この興奮を、この熱のまま残さねばという想いで文字を打ち始めた次第だ(今更)。
 
同じようにチャットモンチーを通ってきた人がたくさんいるのは何だか嬉しい。
同世代の音楽好きに愛され続けているバンドなのだと改めて実感させられる出来事だった。
次世代にも受け継がれていくレジェンド的存在になる未来が見える。見えるぞ。

 
前向きな完結からもうすぐ3年。
今でも当たり前のように側にいるチャットモンチーの音楽は、これからも当たり前のように私の中に鎮座し続けるだろう。

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