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僕たちがありがたがる「奇跡」とやらの正体

月末、場所によっては期末の週となりました。
こちらをご覧いただいている皆様、いかがお過ごしでしょうか。

私は営業職しか経験しておりませんので他の職種のイメージがなかなかつきづらく大変恐縮ですが、少なくとも色々な数字やお客様への納品などなど、ご多忙であられる方が非常に多いかと思います。

そんな時にいつも思い出す言葉があります。ご多分に漏れず月末でお客様のもとへ東奔西走している私は、この時期になるといつも思い出す言葉があります。

かけてもらった上司の言葉

皆様も日々の生活の中で「奇跡のような瞬間」に出くわしたことが一度や二度ではないかと思います。

いい実例が思い浮かばなかったので少し検索をしてみましたが、例えば「野球の生観戦でファンのホームランボールをゲットすることが出来た!」だったりとか出てきました。奇跡みたいに嬉しい瞬間でしょう。

そして、そういった奇跡のような瞬間は仕事でも起きます。

営業会社について回るのが、営業目標です。

未達で年が越せるかよとはどこかで見た覚えがある言葉ですが、こと営業職に関しましてはとにかくこの言葉に責任のすべてが集約されていることかと感じます。

私の会社ではチーム単位での結束が強いため、基本的になんらかの目標を最後まで追い続けています。

自分の目標を。それを達成できてるならチームの目標を。支店、地域ブロック、会社全体と…全部が好調とはなかなかなりづらいため、どこかがどこかを助けながら全員で頑張る環境に私は10年以上身を置いています。

私が見てきた「奇跡のような瞬間」

当たり前の話ですが、目標を追い続けるって言葉にすると簡単なんですがやるのはめちゃくちゃ大変です。

自分が断られ続けたところに何度も頭を下げに行く。電話をする。
何度も何度も断られたお客様先にまたお伺いする。
どうかすれば怒鳴られたり無視される。それでも、お客様が自社の商品を使って商売を前に進めるイメージを沸かせられるような提案をする。

それをするために毎日毎日朝早くから会社を飛び出して客先を回る。夜遅くに戻ってきてその間の時間は他のメンバーに「どうやったら力になれるのか」を相談し続ける。

そういった積み重ねを経ながら締めの当日最後の最後までお客様を追いかけ続け、最後の最後に受注して目標を達成する。
そんな姿を私はこれまでに何度も何度も目の当たりにしてきましたし、その立場を担わせていただくことも出来ました。

それは当事者であった私からはまさしく奇跡のような瞬間でした。

もう何度過ごしたかわからない期末ですが、ある時に上司から言われた言葉は今でも心に残っています。

「奇跡なんて起こらない」

ある期末の締切の週の朝、朝礼で支店長が上記の言葉に続くこのようなことをみんなに言いました。

「期末に奇跡は起こりません。
最終週。お客様に対して今まで以上に何が出来るのか、考え、企て、行動してください。」

私たち(というか少なくとも私)は憤慨しました。
奇跡のような瞬間は今までにも何度も訪れました。
そして、私たちはこれからそれをまた起こすために今この場で決意を新たにしているのではないか、と。

それなのに、そのような言葉を投げかけて、士気は下がってしまうではないか。そう感じました。

私自身とても悔しい気持ちになりましたが、当時は自分自身が最後に達成できるようになろうと必死になって行動を積み重ねました。

日付が変わるまで会社で提案書を作り直しました。
作った提案を披露する時間はいただけませんでした。
だからお客様の営業終了のお時間を待ってなんとかお話しする時間をいただこうと必死に追いかけた日もありました。

それでもお会いできないお客様に関しては会社のポストに提案書を入れ込んで、翌朝電話をかける。出てもらう可能性は低いが1%でもかける。

そんな毎日を過ごしました。今までに「こんなに濃い期末を過ごしたことがあるだろうか?」とちょっと感じるくらいに、業務時間も業務量も費やした期末の週を過ごしました。

果たして私は最後の最後にずっと提案し続けていたお客様に提案を認めていただき、受注して達成することができました。

奇跡という言葉が含有する〇〇〇

締めが終わった後私の所属する会社では全員を労うかのように飲み会が開催されます。

その日も一日が終わった後に飲み会が開催されました。

私は上司を探しました。
締め週初日に上司が言った言葉の意味をちゃんと確認したかったのです。
なぜなら、私は奇跡を起こせたと信じていたから。

上司はたくさんの社員に引っ張りだこの状態でしたが、ちょうど1人になったタイミングで声をかけ、話すことが出来ました。

上司はこう教えてくれました。

「奇跡という言葉には他責感が伴うんだ。そして再現性がない。それに縋る限り奇跡なんて起きようがない。」

「俺は、君も含めて社員のみんなが奇跡に縋るという一点に集中してしまって手に入る結果も手に入らない、という可能性が生まれることを恐れたんだ。」

なるほど。奇跡は起きる、という一点だけに私は集中してしまっていました。

上司はこう続けてくれました。

「奇跡は起こらない。
君たちが、考え、企て、行動した結果が正しく反映されて返ってくるだけです。それを人は奇跡と呼んでいるだけなんです。」

私にとって奇跡というものの解像度が大きく変わった瞬間でした。

奇跡は起こしてきた

それ以来、私のもとには奇跡のような瞬間がたくさん訪れました。

本業の結果はもちろんですが、こういったnoteでも・・・。

再三はしゃいでいるように、誰も見てはくれないだろうと思って始めたこちらのnote。これで30記事目になります。

少しずつ見ていただけるようになり、その中には1か月前に憧れた方たちが加わるようになり、目に留まって拡散していただけることに夢見心地の気分を抱いています。

ですがそれもこれも私が行動を起こしたからこそ。

諦めずにまず継続できていること。

その中でヒントやアドバイスをいただけることに出来る限り咀嚼できるようにしてきたこと。

そういった行動の数々が、私にそれらをもたらしてくれたのだと思います。

奇跡など起こらない。

私は今日もこの言葉を胸に、1日1日を積み重ねていきたいと思います。

最後に

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