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あの頃俺にはお客様が妖怪に見えていた
私は仕事中に車の運転をすることがめちゃくちゃ多いので、最近はよく運転中にオーディオブックを聞くようにしています。
そしてフランケンさんの時事ネタラジオに関してもよく聞かせていただいています。
加齢に伴い私にとっても逃れられない未来があります。
そんな私にとって見逃せないタイトルがあったので私は早速聞いてみました。
フランケンさんにとって言いたいこととは離れることは重々承知していますが、私の「1回〇んだ経験」を紹介させていただこうと思います。
私は適合意識がめちゃくちゃ低かった
私の会社は部署がめちゃくちゃ多いのですが、異動としてはエリアの移動か立場の移動だけという立ち位置で毎日仕事をしていました。
そんなある日私にとっては天変地異が起きたような人事異動が起こります。まったく畑違いの業種への異動でした。
大きく違ったこと
1.アポの時間が大幅に変わるorキャンセルはザラ。
今までいた部署ではホワイトカラー系のお客様が多数であり、アポを取る相手もバックオフィス系の方などが多数でした。。
そのため、アポイントの時間というのは概ねその通りにいただくことが出来る。
場合によってお客様が会議だったり客先に出向いて戻ってくる時間が遅くなったりという理由でずれることはありますが、無くなるということはあまりありませんでした。
対して、新しい職場で対峙するのはほとんどの相手が小売店や中小企業のオーナーといった立ち位置になります。
急な予約が入った。お客さまとの大事な用事が入った。
そういった理由でアポイントがズレることはザラです。ザラなのですが、当時の私はその事実が受け入れず困惑することとなりました。
2.自分の店や会社に対して情報をくれない。
会社を続ける以上、大前提売り上げを立てて毎年成長し続けていくのは当たり前。少なくとも私が以前にいた部署ではそう思いお客様の会社のビジョンや数年先への計画をお聞かせいただく。
そして、それに対して私と会社の商品がどのようにお役立ちできるのかをすり合わせさせていただく。
その先に受注というゴールがあると私は信じて今まで営業し続けてきました。
特に新しい部署では直接オーナーや社長とお話出来る機会が増えるため、よりたくさんの方と生きた経営の会話が出来るのでは!と意気込んでいました。
ですが蓋を開けてみて私の予想は大きく外れました。
私「今年はどのような計画で売上UPを見込んでいるんですか?」
お客様「いや、まぁ今まで通りにお客さん来てくれれば…」
私「(…?)そうですか。では今年の売り上げ目標とかはいかがですか?」
お客様「えっ…?いや、今まで通りでいいけど」
若干誇張したのは否めませんが、結構こういう会話もありました。
私は上記2つを通して、「自分がしょぼいからこの人たちは私に何も教えてくれない、大切にしてくれないのだ」という考えを持ってしまうこととなりました。
そこからは厳しい時間と道のりでした。
自分自身を一旦卑下してしまうと留まることをしらず、ドンドン自分の自己評価が低くなっていきます。それを見たお客様や社内の人間からしたら尚更のことです。
かといって大きく自分を変える方法も勇気もありません。
私は自分で決めてしまった「自分はできない人間」という暗いトンネルを何年も歩むこととなりました。
正直高いビルや建物を見るとよくない考えが頭をよぎったり、ストレスによる胃痛やその他の症状など身体にも大きく影響を及ぼしていました。
どうやってその立場から脱したか
なかなか厳しい立ち位置に甘んずることとなりましたが、なんとかそういった場所からも脱することができ、人並みの結果と評価はいただけるようになりました。
では何をしたか。
簡単なことで「プライドかなぐり捨ててとにかく聞きまくった」ということに他なりません。
何をやったかでいうと「私はあなたの目にどう映っていますか?人としてどうなのですか?」ということです。
これをすべてのお客様と会社のスタッフに聞いて回りました。
その結果。
めちゃくちゃ凄惨な答えが返ってきた…わけではなかったのです。意外にも。
ではどういう答えが返ってきたかというと
「特段なんとも思っていなかった」ということだったのです。
営業をしているとよく上司や先輩から「別にお客様に取って食われるわけではないのだから」と鼓舞していただくこともあるのではないでしょうか。
しかし私は本気で「取って食われるかもしれない」という恐怖と戦っていたのです。私には対峙するお客様が得体のしれない妖怪で
私は「何の害も実態もない生身の人間」を過大評価して自滅するというアホ丸出しの毎日を過ごしていたのです。
まとめ
自分が大きくできなくなってしまったこと、ギャップは本当に自分の能力不足のせいなのかは見極めたほうがいい。
実態を正しく知ることはとても重要です。
私のように特に妄想癖の強い人間にとってはなおさらのことです。
今直面しているあなたの苦しみは案外大したことのない悩みである可能性もあるかもしれません。
もちろん悲しいかな自分が今まで必死に溜め込んできた経験がなかなか評価されず、苦しかったり悩むことも多くなることもあるかと思います。
ですが、それが「本当にあなたが起因しているのか?」は正しく見極めるべきです。
営業をやっていて商品や購買決定要因などを聞くことがあります。その際に案外「えっ、そこが今回の要因だったんですか?」みたいに感じることがあります。それと同じことが私自身に対してあっただけでした。
それがわかれば随分生きやすくなると思います。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」です。
私もどんな回答が返ってくるのか怖くてしょうがなかったですが、この質問と回答から大きく生きやすさが変わったと思っています。
ずいぶん脱線しましたが、結局言いたいことは「○ぬのは大事だけど正しく○ね」っていうことでしょうか。
…とんでもない結論になってしまいましたが、根っこの「見てくれた人が少しでも生きやすくなってほしい」という気持ちだけでも伝わってくれれば幸いです…
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