「競争」と「比較」について
記事を出せば即バズりのJayさんが、先日UPされた記事で恐ろしいことを言いだしました。
才覚があり、努力できる人のマジで勝ちに行く宣言。
他にも最近では信金太郎さんもとんでもない記事を出して、数多くの方を嫉妬の海に投げ込んでいる。私も投げ込まれた一人。
勤勉なウサギの方々が本気を出してきたことに対して、怠惰なカメであった私は非常に焦りを隠しきれないわけです。
でもこれは今にはじまったわけではありません。
皆様のコンテンツを出されるペースや内容を拝見していれば、自ずとこうなっていくことはわかっていました。
牙をむき出しにしたオオカミが、「僕噛みません」って言ってきたとしても「嘘つけ!!」としか思わないはず。
「僕はあなたたちと戦う気も稼ぐ気もないんですよね」なんて気持ちでやられているはずがありません。
そういう意味では、Jayさんの宣言はすごく正々堂々とした宣戦布告です。
競争をしたくないのは…
その中でどこまでも小僧の域を越えられない私は「競争せずに共存できる方法はないかなぁ…」ということを考えてしまいました。
ただそういうわけにもいきません。彼らと真っ向勝負なりゲリラ戦なりどうなるかはわかりませんが戦いは避けられない中で、私に出来る勝てる方法を考えていくしかありません。
そういったことを考えている中で一つの文章を思い出したのです。
「他人と比べた時点で、不幸は始まりますね」
私が高校生の頃に兄が伊坂幸太郎さんという作家を教えてくれました。
映画化されている作品も数多くあり、「アヒルと鴨のコインロッカー」「重力ピエロ」「ゴールデンスランバー」あたりはご存じの方も多いのではないでしょうか。
それ以来私は彼のファンになり、発売されている著作はたくさん読ませていただきました。まだ読めていない作品もありますし遊んでいたり読書から離れていた時期もありますが、数年前のコロナ禍でどこにも出かけられないときは近所の図書館で大量に借りてきてたくさん読みました。
その中で一番最新作である(はず)の作品「777(トリプルセブン)」。
この本の中で出てくる文章の一つが見出しの「比較することから不幸は始まりますね」という一文なのです。
この文章は作品の中で内容に直接影響が大きい内容ではありません。なんなら、登場人物のひとりごとのような発言にも感じられるものです。
ですが私はこの一言が妙に突き刺さったのです。
なんとなく、この言葉をいろんな人に話してみたくなりました。
会社のちょっとした会議の中でこちらの言葉をポロっと出してみたところ、普段は会議中に何の反応もない若手連中が目の色を変えて反応してきた光景を今でも覚えています。
反応してきたのは今20代の子たちばかり。「彼らは比較されることにこんなに敏感になっているのか」という事実は私にとっては新鮮な発見となりました。
また、あだち先生も第何話か忘れてしまいましたがメルマガの中でこちらの文章を引用されていた記憶があります。個人的には憧れの方と気にする文章が同じであったことが一緒で嬉しかった。そんなことも合わせてこの言葉を覚えています。
思い出す光景が多いのもあって、この言葉はことある毎に私の心に顔を出してきます。
そして同時に思ったのです。
「俺たちが競い合わなければならないのは確実だが、そのために比べることは必要なのか?違う話なのか?」
「俺自身の悩みは競争に対しての悩みなのか?比較することに対しての悩みなのか?」と。
競争と比較の違い
まず競争と比較。意味が似通っていそうなこちら2つの言葉はどういう意味合いを持っているかを正しくつかみにいかなければなりません。
競争に関しては大体考え通りの様相でしたが、比較に関しては少なくとも私がしていたものとは違っていました。
あくまで自分と他者を比べることは「状況を分析して改善点を見つけるための手段」です。
私は現在も含めて過去から比較という手段を「妬み」というものにしか使っていなかったと思います。
なぜ、あいつはあんなに多くを持っているんだ
なぜ、俺にはなにもないんだ
なんで。なんで。なんで。
ネガティブな感情に支配されて生きてきたことが、私の人生にはたくさんありました。
圧倒的な凡人であると気づいてなにをすべきか
もちろん先に挙げた皆様、そして私が背中を追いかけている人たちに「あなたたちは才覚をたくさん持っていた天才です」などと声をかければ、めちゃくちゃ怒られるのは重々承知です。
仮に私が今後このnoteを足掛かりにしてなにかしら手に入れられるものが増えた際に、「あなたは天才ですね!」などと言われたら同様にムッときてしまう可能性が十分に考えられるからです。
何もないと絶望した私はそれでも凡人でも出来る方法を模索して行動している最中です。それが土台となることは間違いない中でそのような言葉をかけられるのは嬉しいことではありません。
上記の方たちには才覚があったかはさておき、血のにじむような努力が、ともすれば私がこうしてもがいているのとは比べ物にならないほどの努力をされてきたのではないかと思います。
やればやるほどそうした事実を私は知れるようになってきました。
Jayさんや信金太郎さん、その他の方々と比べてしまうことはあっても。逆立ちしたって私自身がそうなることは決してできない。
私が積み上げてきたもので、そして私が積み上げてきたものと勝負して自分を高めていくことでしか私に勝ち筋はありません。
いいなぁ。羨ましいなぁ。俺には何もないからできないなぁ。と指をくわえて妬むことが自分のすべてであった20代の私の生活は、私に何ももたらしてくれませんでした。
だから私は今の私にできること。積み上げられること。コントロールできること。それらに集中して戦っていくしか方法がないのです。
彼らとの比較は絶対に免れない。これに関しては間違いない。
ただ、私は比較した材料から自分の勝ち筋をとっていけるように、これからも行動し続けます。
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