海外ドラマに見るカウンセリング事例①

米国ではメンタルヘルスは日本よりはるかにオープンに語られており、海外ドラマ、特にアメリカのドラマでは、精神科医や心理士が数多く登場し、カウンセリングも行われています。NetflixやAmazon Primeなどでも観れる人気ドラマを中心にピックアップしてみました。

今回は、特にドラマの主題として、カウンセリングやメンタルヘルスが「絡んでいない」意外な例をあげてみます。

  1. 24 -TWENTY FOUR-
    2001年から2010年まで続いた超人気シリーズ。キーファー・サザーランドが演じるジャック・バウアーが、駆け回りながら、テロや国家的陰謀に対峙していくスリリングな展開が延々と続きます。
    ジャック・バウアーはCTU内で度々「今日、カウンセラーは誰が来ている?」「〇〇をカウンセリング受けさせろ」などと指示しています。非常に過酷な職場であり、職員のメンタルヘルス保持は大切ということです。ジャック・バウアー自身も時にカウンセリングを受けるように指示を受けています。また、登場人物でアルコール依存症でカウンセリングを受けている場面も登場します。

  2. ハウス オブ カード(野望の階段)
    2018年から6シーズンも続いたNetflixオリジナルの人気ドラマ。かなりきつい場面も出るので、試聴する人は24以上に選ぶように思います。シリーズ1では主人公のフランク・アンダーウッドが狙うウォーカー大統領が、カウンセリングを受けています。また、忠実な部下ダグ・スタンパーもアルコール依存症で、断酒会に参加するといった場面が見られます。

  3. サバイバー:宿命の大統領(Designated Survivor)
    大規模なテロにて生き残ったことから大統領となってしまったトム・カークマンの生き様を描いたシリーズ。シーズン3まで制作されました。シーズン2で妻を突然の自動車事故で失ってから、失意の状態に陥り、周囲のスタッフの強い薦めによって精神科医のカウンセリングを受ける場面が2話にわたって描かれています。また、その際には、弟が双極性障害で入院歴があり、薬物療法を再発予防目的で受けていること(=維持療法を継続している)、母親にもかつて短期間であったものの、うつ病で入院歴があった、などと言ったことが描かれています。

いかがでしょうか。
主人公が当初からキャラクター設定として、メンタルヘルスの課題や疾患を抱えているドラマや映画もありますが、それ以外の超人気シリーズから、選んでみました。
メンタルヘルスがよりオープンに語られる、そしてサポートを受けることが身近な社会になっていけば良いなと願っています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?