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川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌~王者を苦しめた札幌の戦術~[J1リーグ第14節]
今回は川崎フロンターレvsコンサドーレ札幌の一戦の分析です。
リーグ戦21戦無敗と圧倒的な強さを持つ川崎ですが、札幌は昨シーズン唯一ホームで黒星を喫した相手です。
この試合も前半は互角の展開、むしろ試合のペースを握ったのは札幌の方といえるかもしれません。後半に川崎が2ゴールを決め勝利を収めますが、札幌は王者を十分に苦しめる戦いを見せました。
この記事では川崎を苦しめた札幌のビルドアップの構造と攻撃の狙いについて解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!
試合概要
スタメン
得点
川崎フロンターレ
49'(1-0)三笘 薫
90+4'(2-0)小林悠
1. 3+1のビルドアップ
札幌のビルドアップは左右のCBがサイドに開き、ボランチ2人の内1人がディフェンスラインに降りて4枚の形を作るのが基本となります。(他にも様々なパターンがありますが、全てに触れると長くなるためここでは省略します)
これに対して川崎は3トップで前線からプレスをかけてくる場合が多いです。そのため札幌は4対3の数的優位の状況を作り出すことができ、どこかにフリーの選手がうまれます。そのフリーの選手をビルドアップの出口として札幌は川崎のプレスを回避できます。(画像3:25の場面)
また、札幌は最終ラインから繋ぐ意識の高いチームです。しかし、川崎にプレスをはめられた時には無理に繋がずにセーフティーに前線にロングボールを蹴る場面も見られました。これができるのはCFのA.ロペス(11)の存在があります。A.ロペスはフィジカルの強さでボールを収めることができる選手であるため、ここにロングボールを蹴ることで一気に相手のプレスを回避できます。この試合では競り合う相手が川崎のジェジエウ(4)だったため簡単にボールを収めることはできませんでしたが、繋ぐチームの中でA.ロペスはプレス回避の重要な存在になります。
2.狙いはアンカー脇
札幌のビルドアップを解説したので、次は川崎のプレスを回避した後の縦パスを狙う位置を解説していきます。結論から言うと札幌が狙ったのはアンカーのシミッチ(6)の脇のスペースです。川崎が3トップでプレスをかけた時には中盤は3枚となっています。そのためアンカーの脇にはスペースができやすくなります。ここに札幌の2シャドウ駒井(14)と小柏(35)がポジションを取り、縦パスを受けて前を向くことが札幌の狙いでした。(画像6:55の場面)
また、札幌は両WBや左右のCBがサイドに張ってポジションを取るため、川崎のIHは中央だけでなくサイドにも意識が向きます。このポジショニングによってアンカー脇のスペースへのパスコースが開きやすくなります。(画像16:12の場面)
この試合のハイライトはこちらから↓
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