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中国vs日本~森保采配に悩まされる選手たち~[W杯アジア最終予選]

欧州予選もあるので簡潔に

試合概要

メンバー

得点
日本
 40'(0ー1) 大迫勇也

(1)ペラペラの守備ブロック

前半の中国は5-3-2の守備ブロックで自陣に構える戦い方。2トップのウーレイとエウケソンまでもが低い位置まで下がってブロックをコンパクトにして、何としても前半は0点に抑えようという狙いがあったと思います。ですが、この2トップを低い位置まで下げるというのは守備において逆効果になっていました。

2トップが低い位置まで下がれば日本のCBはその分高い位置を取るようになります。そうすると日本がサイドからサイドへボールを回して中国を揺さぶる時、サイド→CB→サイドのパスの距離が短くなります。ただえさえ中盤3枚で横のスライドは間に合わずにスペースができやすいのに、距離感が短くなり揺さぶりのスピードが早くなれば余計にスペースができてしまいます。

薄っぺらい守備ブロックになっていたためコンパクトにして中央を固めているつもりでも簡単にブロックの内部に侵入されてしまいました。

(2)噛み合わない選手配置

日本の問題としてはやはり選手の配置の部分です。これはもう毎回毎回言われています。今回もまずスタメン発表で右SB室屋、右SH伊東、トップ下久保を見た段階で「あぁ」と思った人も多いと思います。

この試合の伊東は内側でプレーすることが多くなっていました。ですが、得点シーンのドリブル突破のように伊東の良さが出るのはサイドのレーンです。しかし、右SBの室屋もサイドで良さが出る選手なのでこの時点で被ってしまっています。結果的に伊東が内側、室屋がサイドにポジションを取っていましたが、そうすると今度は久保が使うエリアがなくなってしまいます。下の画像は久保のヒートマップです。

あれだけ前半押し込んでいた割には低い位置でのプレーが多くなっています。久保としては当然高い位置でプレーしたいでしょうが、噛み合わない選手配置によって後ろに押し出されています。この試合では右サイドだけでなく左サイドでは古橋が中央で勝負したい選手であるため、長友が孤立していたりと全体的にバランスが悪くなっていました。

また、下の文は伊東の試合後のインタビューの一部です。

なかなかサイドでボールを受けられるシーンがなくて、サイドバックが高い位置を取っていたので、そこに任せていたんですけど、やっぱり自分がいったほうがいいなと思っていた。サイドでもらって仕掛けてクロスを上げようと、何回かやったほうがいいかなと思い、それが出たシーンだったと思います

このように選手たちは皆んなやりづらさを感じていますし、選手起用に問題があることも分かっています。森保さん気づいて。

この試合のハイライトはこちらから↓

最後までご覧いただきありがとうございました。日本代表このままだと冗談抜きでW杯逃すよ。

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