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心のドーナツ化現象である「無価値感」と、癒しの具体的なワーク

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【Twitterから引用】

「寂しさや虚しさ、欲求」などの欠乏感を他人に埋めてもらおうとするのは依存の始まり。
外から欠乏を埋めようとするのはドラッグと同じで、一瞬は満たされても翌日にはより強い依存的な気持ちに苛まれます。
欠乏は外からではなく「大好きなこと」「ワクワクすること」で中から埋めるのが非常に重要。

【ここまで】



無価値感が強い人はハードワークや競争、恋人の存在など様々なもので自分の価値を埋めようとします。


自分の根本的な「価値」に自信が持てないのが無価値感というやつでして、仕事で客観的に見れば「あの人すごいよね」となるような能力、実績の持ち主であっても本人は「まだ足りない、まだ足りない」と思っていることが多いです。また、恋愛で「あの人は幸せそうだよね」と思われている人であっても本人は物凄いドロドロを抱え込んでいたりします。

無価値感は「心のドーナツ化現象」なんていう風にも言われていまして、ちょうどドーナツのように中心がぽっかり空いてしまっているのですね。


だからそれを埋め合わせるために、つまり「自分には価値があるんだ!」と思い込もうとするために、「精一杯」頑張るわけです。「ちゃんと」頑張るわけです。「しっかり」頑張るわけです。よって無価値感が強い人には非常に優秀な人が多いのも特徴です。

よく言う「自立系女子」なんかも無価値感の塊であることが多く、「こんな自分じゃダメだ」「こんな自分じゃ愛されない」「こんな自分じゃまだまだだ」という標語とともに、犠牲的なハードワークや「自分虐め」をしがちです。読者が1番よく知ってるはず。



例えば勉強では、無価値感の強い学生は非常に優秀になる傾向があります。

もちろん本人は自覚していないのですが、親に褒められるため(もしくは失望されないため)、先生に認められるため、友達に尊敬されるため(もしくは舐められないため)、社会的カーストの上位にいくために必死に勉強します。無価値感は非常に強い起爆剤としての力を持っているため、無価値感の強い学生は受験などで成功しやすいです。


例えば仕事において、無価値感が強い人は前述の通りハードワークに走りやすいです。よって優れた成績を残しやすいですし上司からも評価されやすく、順風満帆な出世コースを歩みやすいです。

ただ、前向きな心のエネルギーからではなく、無価値感というある種「負」のエネルギーがハードワークの原動力となっているため、気力も体力も有り余っている学生とは違い、社会人経験を積んでいくとある日ポッキリと折れてしまうこともあります。人は歳を重ねれば重ねるほど自然体でしか生きられなくなるものです。

自分の中にある欠乏を埋めるために、自分の中にある空洞化した無価値感を埋めるために、精一杯仕事で頑張り大勢の人から認められ社会的に大成功を収めていったとしても、いつか疲れてしまう時がきます。

誰もが羨むエリートや、創業社長が心身を病んで倒れてしまう話をよく聞きますが、それは無価値感を埋めるための不自然なハードワークに起因することが多いのですね。繰り返しますが、人は歳を重ねれば重なるほど「自然体」でしか生きられなくなるものです。


また、例えば恋愛においても無価値感は大いに影響力をふるいます。根本的に自己肯定感が低い人、根本的に無価値感を抱えている人は恋人に露骨な「ブランド」を求める傾向にあります。世間的に良く見られるか否かを恋人選びの基準にする傾向がかなり強いです。

男性であれば彼女の「若さ、容姿、スタイル」を非常に重視しがちですし、女性であれば彼氏の「勤め先、学歴、身長」などを基準にしがちでしょう。

無価値感の強い人はとにかく「外部評価」を意識・重視しますので「自分が本心で好きになった人」というよりは「世間的に良い彼氏/彼女と思われるか否か」が恋愛の基準になっていることが多い。もちろん本人は「本気で好きだ」と思っているのがまた難しいところなのですが。


さらに、無価値感が強い人はその無価値観ゆえに相手を束縛しそうになったり、自爆的な行動をしてしまったり、メンヘラになってしまったり、不安から浮気に走ったり…


いわゆる「ダメな恋愛」のパターンに陥りがちです。


勉強、仕事、恋愛…あらゆることに共通するのは「無価値感が強い人は外面的にはキラキラしてたり、優秀そうだったり、頭がよさそうだったりするけどその内実は必ずしも幸せとは限らないし溺れないように必死にジタバタ頑張っている状態、心穏やかで幸せな精神状態とは程遠い状態」ということなんですね。



人が自身の無価値感に気づくキッカケは「仕事」である場合が多いようです。頑張りすぎて入院せざるを得なくなった時などはもちろん、ある日急に日々のハードワークに意味が見出せなくなったり、人生の意味について考えた時に「そういえば自分の好きなことをしたことがなかったな…」と思いいたったりなどして、カウンセラーに相談したりセミナーに行ったり我流で勉強したりなどして「あぁ、無価値感がモヤモヤの正体だったのか」と気づくのですね。


また、「恋愛」がキッカケとなり無価値感を自覚するケースも多いですね。いつも恋愛が依存的になり上手くいかない、相手に求めるものが大きくなりすぎて破局してしまう、相手や世間に求める承認欲求が強すぎて恋人を疲弊させてしまう…そういったパターンを繰り返しているうちに「あれ、なんで自分の恋愛はこんなにいつも上手くいかないのかな」ということを内省し、根源である親子関係や無価値感に向き合うというケースもあるでしょう。


ただやっぱり、「仕事や恋愛のモヤモヤの正体が無価値感だ」と悟る人ってほんの一握りです。多くの人は心にモヤモヤを抱えたまま…というより心のモヤモヤを麻痺させたまま歳を重ねていきます。

心が病むほどの激烈なハードワークをしている人に「あなたの動機には無価値感がある」と言ってもまず認めたがらないでしょう。「あなたはドーナツのような欠乏を埋めるために仕事をしているんだ」と指摘したら怒りだすかもしれません。「ハードワークで心を病む」というのは決して健全な心の状態じゃないんです。無価値感や、その他のネガティブな感情がその中心にあるはずなのです。でも多くの人は認めたがらない。素直に自分を見ることを拒否する。


いつもダメな恋愛を繰り返している人も同様ですね。(自立系女子含む)
「根本には無価値感があるからあなたの恋愛は上手くいきにくいのです。」と言われても「いやそんなことは無いけど…」と否定したくなる人がきっと多数派です。

でも、繰り返しになりますが根本的に「自分には価値がない。」「無価値だ。」と思っている人の恋愛って当然上手くいきにくいんです。

無価値感ゆえに承認欲求が大きくなりすぎるという問題もそうですし、そもそも自分に価値がないと思い込んでいるので「この先自分を愛してくれる人はこの人以外に現れない。」という思い込みも強いですよね。

そういう思い込みがあると相手への依存・執着がめちゃくちゃ強まります。依存、執着があると平和で幸せなパートナーシップをかなり築きにくくなるのは周知の通りです。



相手からちょっと返信が返ってこないとすぐ不安になってしまったり、彼氏や彼女が異性も含む飲み会などに参加しようとすると不快な気持ちになったり、最悪の場合モラハラ的な言動やDVを駆使してまで相手を自分の支配下に置こうとします。これらの行動って依存や執着が原因ではあるのですが、それら依存や執着は「強い無価値感」に起因する場合が大変多いんですね。

無価値感が強い人にとって、この記事を読むことはめちゃくちゃ心が痛いと思います。「イタタタタタタ」という感じだと思います。目を背けたくなると思います。ページを閉じたくなると思います。

自分の無価値感と向き合うことってそれほど大変なことなんです。だから、この記事をここまで読んで「あぁ、自分には無価値感があるのかもな」「その通りだな」と思えた人はまずその事実を褒めてあげてください。無価値感を受け入れることはそれくらい勇気が必要なことなのですから。まずは「無価値感の存在」を認めることが全てのスタートなんです。

では、無価値感ってどうやったら癒えていくのでしょうか。



無価値感を癒すためのアプローチは色々あります。

無価値感はほとんどの場合、親との関係性に起因しているので親子関係のワークを行う場合もあります。

自分の中の傷ついた部分、いわゆる「インナーチャイルド」を癒すアプローチもあります。起床直後や就寝直前にアファメーションを行う手もあります。



また、無価値感という感情は幼少期に起因し「人との比較」により増幅されます。

根本的には幼少期に背負った傷が原因なのですが大人になる過程のさまざまな比較や優劣、競争などによりさらに強まっていくのですね。

「あの人より私は劣っている」「皆より優れていなければならない」「競争に勝たなければならない」「あの人と比べて幸せな恋愛ができてない」「あの人は愛されてるのに自分はちっとも愛されない」「認められなければ価値がない」そんな比較優劣の世界の洗礼を受けることにより、「ありのままの自分は無価値である」という無価値感的な洗脳を強化されてしまうわけです。



なので私がお勧めしたい、無価値感を和らげるためのシンプルで簡単な手法は...

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