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【サロンコラム】《用語解説の回》無価値感、インナーチャイルド、アンダーグラウンドの恋愛、メタ認知

【初めての方へ】ご挨拶とご案内。

【お勧め記事】「恋愛こじらせ」「依存こじらせ」について50000字以上で深く解説しました。




【ご相談ここから】


送信者:makiさん


20歳年下の彼との不倫についてご相談させていただいたmakiです。記事でのご返答ありがとうございました。

はじめて知る言葉がたくさんあって、すぐには理解できず、Ryutaさんの過去の記事や音声配信を繰り返し読んだり聞いたりしていました。

その中でも「無価値観」に関する記事と、音声配信「自分軸を取り戻して振り回されるパートナーシップから脱却する」の内容が、とても心に突き刺さりました。

(Ryutaさんの声が心地よいので、RKラジオまた配信してほしいです)

わたしは幼少期、母からの過干渉に怯えて、「明日こそは母に怒られないようにしよう!」「どうしたら母は褒めてくれるんだろう?」と毎日考えているような子どもでした。

中学生で拒食症になり、母はうつ病で入院しました。それから3年間くらいかけて元気になりましたが、母は今でも心療内科に通っています。

父はわたしには甘かったので助けられていましたが、短気で高圧的なところがあり、母からは「うつ病になったのはmakiと父のせい」と今でも言われています。

こんな風に書くと、不幸な家族?のように思われるかもしれませんが、わたしは自分がとても恵まれているし、家族のことも大好きだとおもって生きてきました。現在も両親との関係は良好です。
自分が親になってから両親に幼少期に辛かったことを話して、母から謝罪の言葉を受け取ったので、昔の悲しかった感情は手放せているとおもっていました。

過去の恋愛については、自分の価値確認のための恋愛ばかりしていたようにおもいます。いわゆる「試し行動」が止められず、石橋を叩いて割るような恋愛ばかりでした。いつもわたしから振って、1年以上お付き合いしたことがあまりなかったです。

夫と出会う前に、付き合ってはいるけれど大切にされていないなと感じるような男性に執着してしまい、苦しい恋愛をしました。その時に夫に話を聞いてもらったり、一緒に出かけたりして付き合うことになり、半年後にプロポーズされて結婚しました。結婚した時は、もうわたしは一生恋愛で苦しむことはなくなったんだ!とおもって、とても安心したことを覚えています。


それなのに、今回の件だけでなく過去の恋愛の苦しかったことまで思い返して、今は自分が消えてなくなってしまいそうで苦しいです。


同時に、Ryutaさんの記事を読んでいて、もしかしたら20歳年下彼にも抱えている何かがあったのかも…という考えにも至りました。

わたしにとって一番苦しいのは「相手にとってわたしは価値があるのかないのか分からない」状況なのですが、年下彼の言動は分からないことばかりでした。

体の関係を持つ前から、
・何かと会おうとする
・距離がやたらと近い
・授業後もなかなか帰ろうとしない
・一緒にいたら時間が経つのが早すぎるとか、落ち着くからつい長居したくなると言う
・自己開示的な話をする(お互いに)
・家族ぐるみで仲良くしようとする

その一方で
・彼女がいることを隠していた
・彼女とのスケジュールをわたしに見せてくる
・彼女にふたりであってることがばれたらどうしよう、と相談してくる
・自分から人を好きになったことないと言う
・セックスはスポーツだから、誰としても同じと言う

そして体の関係を持った後は、わたしの試し行動?がはじまって、「もうふたりで会うのやめよう」と言う度に、「そうだね」とか「でもどうしようもなく離れられない」とか言われながらようやく離れられたのに、後悔ばかりです。セックスさえしなければ、今でも仲良く過ごせていたかもしれないのにとおもっています。

今回の件についてわたしは、何か乗り越えるべき課題があるように感じています。
そうでなければまた同じことを繰り返してしまいそうです。

お忙しいかとおもいますが、Ryutaさんからの返信をお待ちしています。毎日暑い日が続いていますので、ご自愛専一にしてください。


【ご相談ここまで】



makiさん、改めての質問ありがとうございます!嬉しいです!

makiさんにはこちらの記事でお答えしましたよね。



ーーはじめて知る言葉がたくさんあって、すぐには理解できず、Ryutaさんの過去の記事や音声配信を繰り返し読んだり聞いたりしていました。ーー

ーーその中でも「無価値観」に関する記事と、音声配信「自分軸を取り戻して振り回されるパートナーシップから脱却する」の内容が、とても心に突き刺さりました。

(Ryutaさんの声が心地よいので、RKラジオまた配信してほしいです)ーー



まず最初にこちらなのですが、スミマセンでした!

makiさんは前回登録して初めて送信してくれたとのことでしたが、
前回お答えした記事では「無価値感」「インナーチャイルド」「アンダーグラウンドの恋愛」「メタ認知」など、
私の発信をずっと見てくれてる人とか心理学を学んだことある人向けの概念をバンバン使ってしまっていましたよね。。

makiさんにとって、けっこう分かりにくい部分が多かったと思います。

もうすでに色々と記事を読んで各用語の意味を消化してくれている頃かと思いますが、改めて各用語を簡単に解説させていただきますね!



【無価値感】は、その字の通り「私には価値がない」「私には魅力がない」という心の穴のようなものであり、この無価値感があることでさまざまな弊害がでてきます。

例えば「自立しすぎ」は無価値感を埋めようとした結果であることがよくありますし、あるいは「依存しすぎ」も無価値感が由来となっていることが多々あります。

私のnoteの大テーマのひとつが「無価値感との向き合い」だと言っても過言ではありません。

無価値感の参考記事はこちらです。




【インナーチャイルド】というのは、幼少期に傷つき抑圧された「幼い自分」のことです。

私たちは幼少時代にさまざまな理由で自分自身を抑圧します。

例えば親が過干渉だから自分を抑圧することもあるし、親が過保護だから自分を抑圧することもあるし、親が無関心だから自分を抑圧することもあるし、親の期待が強いから自分を抑圧することもあるし、長男長女だから自分を抑圧することもあるし、末っ子だから自分を抑圧することもあるし、ひとりっ子だから自分を抑圧することもあります。両親不仲だから自分を抑圧することもあるし、家庭が円満だからこそ自分を抑圧することだってありあます。

自分を抑圧してその後どうするかと言うと「愛されるための自分」の仮面を被るようになります。

例えば自立系女子だったら「良い子」「頑張り屋」「気遣い屋さん」という仮面を被るようになりますよね。
あるいは不安が強い依存型女子では「可愛く思われる自分」「相手から見捨てられないような自分」という仮面を被るようになるかもしれません。
また、「他人軸」も仮面のひとつですよね。みんな、相手に好かれようとして他人軸になるわけですから。

心の奥に閉じ込められ、「抑圧された自分(インナーチャイルド)」は、フロイト的に言うのであれば、「無意識」として自分の人生をコントロールしてきます。

例えば、「嫌われるのは嫌」という依存心や、「完璧じゃなきゃ」という自立心、「近づくのが怖い」という親密感への怖れ、「私は幸せになってはいけない存在なんだ」という罪悪感などは、この抑圧された自分(インナーチャイルド)が出発点となり、無意識的にあらわれ、あなたの人生やパートナーシップをコントロールし蝕んでいきます。

また、インナーチャイルドは「心の傷」「心の穴」でもありますので、向き合うことは容易ではありません。要は自分の中の「ドロドロした部分」ですから、できればみんな向き合いたくないものなんですよね。

というか、インナーチャイルドと向き合いたくないがために、「自立」「依存」「他人軸」「親密感への怖れ」「罪悪感」などが存在しています。これらは、心の傷を埋め合わせるための概念なんです。

ここまで解説してきて、「インナーチャイルドってつまり無価値感とか心の傷とほぼ一緒ですよね?」ということにピンときたあなたは鋭い!!厳密に言えばインナーチャイルドが「幼少期の抑圧(傷)」を表すのに対して、無価値感などはもっと人生全体を通して獲得する可能性があるものですが、
見えない部分に深い傷としてあり、「無意識」として人生をコントロールしてくるという点においては「インナーチャイルド」と「無価値感」は本質的には同じです。

なので、私のnoteでインナーチャイルドについて学ぶ場合には、「無価値感」について解説した記事の中の「無価値感」という単語を「インナーチャイルド」と読み替えて読むのもオススメです。

この記事では、インナーチャイルドと女性性について主に解説しています。



【アンダーグラウンドの恋愛】というのは、例えば「不倫」「浮気」「複数人同時交際」「身体だけの関係」など、俗に言う「タブー視されている男女関係」のことを言います。倫理的にタブー視されている上に、パートナーや自分自身を大きく傷つけてしまう可能性があるのがアンダーグラウンドの恋愛でして、通常は得られるリターンと比較した場合にリスクの方が大きいです。(例えば、不倫が発覚すれば大変な面倒ごとになるのは間違いないですし、多くの場合はそのリスクを自覚した上で不倫という行為に走ります。)

つまり普通に考えれば「理に適ってない」「割に合わない」「損得勘定で言えば損の方が大きい」のがアンダーグラウンドの恋愛です。

そこで、「では、一体なぜアンダーグラウンドの恋愛に走ってしまうのか」という疑問が生まれてきます。健全な心理を持っている普通の人はアンダーグラウンドの恋愛に見向きもしないからです。そしてその答えは、上記の「無価値感」や「インナーチャイルド」に繋がってくることも多いです。

アンダーグラウンドの恋愛については下記の記事で詳しく解説しています。




【メタ認知】についてはお答えした記事の「後編」でも概要を書いたのですが、
「無価値感」「インナーチャイルド」を癒して「アンダーグラウンドの恋愛」を脱却するために非常に重要な概念になってきますので改めて解説しますと、メタ認知とは「自分を観る」ということになります。

「自分を見る」ではなく、「自分を観る」という漢字をあえて当てたのには理由がありまして、自分を見るだけでなく、自分の心や感情、無価値感、インナーチャイルドを見るだけでなくて、「観察」して欲しいんですね。

つまり、その背景にあるものまで探求していって欲しいんです。

自分を客観的に見た上で、観察して、深掘りをしていきたいんですね。これが強力に癒しに繋がります。

例えば、


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