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【妊娠プロポーズが妻の笑顔を生んだ日】100日後、父親になる男(19日目)

「一緒に幸せになろう。結婚してください」

2016年6月17日。

妻の誕生日。

妻が行きたいと言っていたパンケーキ屋。

妻が見たいと言っていた映画。

妻が行きたいと言っていた汐留のフレンチ。

考えたデートコース。

婚約指輪とプロポーズのセリフをバックに入れて出発。

うおおおおお情熱!

しかし、

パンケーキ屋の営業時間をミスって2時間前に着いたので別のパンケーキ屋に急遽変更。

映画が「あんま面白くなかったね」と妻から微妙な評価。

(あれ?今日プロポーズして大丈夫か?)

不穏な空気。

汐留のフレンチは予約時に「プロポーズ予定です」と電話で相談していたし・・・大丈夫だろう。

前から行きたいと言っていた店に着いて妻は大喜び。

(よしよし、なんとかなりそうかな)

席に着いたので「お手洗い行ってくるね」と妻に伝える。

婚約指輪をいい感じのタイミングで運んできてもらえる段取りのため、スタッフさんを探す。

「あの…今日プロポーズ予定で予約していた小林なんですけど…」

妻に内緒で指輪を拝借しサイズを確認、日本橋のブライダルリング専門店で担当のお姉さんからオススメされたダイヤモンドがくっついた精一杯の金額の指輪。

自分が大事そうに両手で持っていたパカってやる感じのリングケース。
声をかけた若いにいちゃんスタッフが片手でむんずと掴んで説明もなくどこかに消えたが、なんとかうまくやってくれるだろう。

なんとか本当に頼むよ・・・

食事は流石に美味しかった。妻も満足。

でも婚約指輪が来るタイミングがわからなかったのでソワソワ。

(いい感じのタイミングって・・・あれ?いつ来るんだ?)

と思っていたら「私はベテランです」という雰囲気をまとった素敵なおじ様スタッフが色とりどりのケーキやフルーツが並んだカートを押してきてくれた。

「おや?こちらに何かありますね」

素敵なおじ様スタッフが紳士的に手を差し伸べた方に心配に思っていたリングケースが綺麗に配置されていたスイーツの真ん中に飾られていた。

あっ今なんですね。

「えっ!?」

驚愕する妻。

私はそのリングケースを掴んで、妻に見えるように左手で底を支えて右手でパカっとリングケースを開けて、ダイヤモンドがくっついた精一杯の金額の指輪を跪きながら見せた。

テンプレート的なやつ

指輪を見せたら号泣し始める妻。

思ったよりも号泣してる妻に戸惑ったがプロポーズの言葉を伝える。

「一緒に幸せになろう。結婚してください」

「はい。」

即答。

パンケーキも映画もプロポーズの段取りもグダグダだったが、プロポーズは無事成功し、見守ってくれていたおじ様スタッフが周りに配慮しながら優しく拍手を送ってくれた。

ありがとうナイスミドル

あれから7年。

妻が妊娠した。

妊婦健診、2ヶ月の悪阻、ことあるごとに飛びだって行く福沢諭吉。

初めてのことだらけ。不安で顔が曇っていく妻。

「ちゃんと子ども育てられるかな?」

そんな妻に何ができるだろう。

そこで考えたのが「妊娠プロポーズ」。

プロポーズとは「求婚、結婚を申し込むこと」なので妊娠と合体させるとわけわからないがそこは雰囲気。

妻の手を握り、妻のお腹に手を当てて、

「これからも一緒に幸せになろう。子どもも一緒に育てて行こうね。」

「うん」

即答。

情報過多で疲れていた妻が笑顔になってくれた。

夫として、父親としての新しい決意表明。

妊娠プロポーズ。



男性からの育児の情報は目につくようになったのですが、妻が妊娠した時の夫の情報がほとんど無かったので出産までに100日投稿しています!

思ったよりもしんどかったので「❤️」頂けると励みになります!

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