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マルチカメラ収録、タイムコード同期について(まとめ)

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複数のカメラを同時に使って映像収録を行う、マルチカメラ収録(マルチカム収録)の際に活用できるタイムコード同期について、DIYな視点で行った実験についてまとめました。
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#映像制作

330円で買った映像分配器でGenlockもLTCも分配できた!

330円で買った映像分配器でGenlockもLTCも分配できた!

俺のジャンク道。今回は、ALTINEXというブランドの映像分配増幅器「DA1804NT」なる機材を3台まとめて990円でゲットした話。1台330円です。

これを入手したのは、試したいことが2つあったから。結果的に2つとも実験に成功し、超いい買い物をしたと思っています。メモとして書き残しておきますが、興味のない方は読み飛ばしてください。

※もし本記事で扱う内容に誤った使用法があり、危険が及ぶ場合

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マルチカメラ収録のタイムコード同期について勉強中(前編)

マルチカメラ収録のタイムコード同期について勉強中(前編)

ノウハウの蓄積にと思い、マルチカメラ収録のタイムコード同期について勉強中です。専用の機械を買わずに、とりあえず家にあるものだけでできないかということでやってみたところ、方向性としては実現のめどがつきました。

1. LTCを発生させる
2. カメラ(GH2)のマイクインに(LTCを)音声入力
3. 撮影(録画)
4. 録画データを専用ソフトでエンコード
5. 映像編集ソフトに取り込む
6. ワンク

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マルチカメラ収録のタイムコード同期についての検証(準備編)

マルチカメラ収録のタイムコード同期についての検証(準備編)

複数のカメラを使って、映像収録を行うことを「マルチカメラ収録」(マルチカム収録)と言います。収録した映像を編集するためには、それぞれの映像のタイミングを合わせる「同期」の作業が必要になり、映像編集ソフトにはそのためのいくつかの機能が備わっています。

中でも精度を求めるプロフェッショナルな方々は「タイムコード」を用いた同期を行うそうです。プロ用の業務機材にはタイムコードを扱える機能がついていま

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DIYマルチカメラ収録のタイムコード同期はなかなかの精度だった(検証編)

DIYマルチカメラ収録のタイムコード同期はなかなかの精度だった(検証編)

マルチカメラ収録した映像素材の同期について検証しています。撮影の際に民生用一眼レフカメラのマイクインからLTC信号とトークの音声信号をそれぞれ入力し、それを手がかりにして映像編集ソフトで同期をとります。

今回の実験の諸条件については、前回の記事「マルチカメラ収録のタイムコード同期についての検証(準備編)」にて手順をまとめてありますので、そちらからお読みください。

複数のカメラの音声トラックに同

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Pro ToolsとATEMをクロック・リファレンスの同期をとって、映像と音声の波形の精度を検証

Pro ToolsとATEMをクロック・リファレンスの同期をとって、映像と音声の波形の精度を検証

映像やオーディオのデジタル分野において「同期」というと、クロック・リファレンスとポジショナルク・リファレンスの2つがあります。

ポジショナル・リファレンスとは位置情報のことでタイムコードを指します。時間軸における現在位置を「時間/分/秒/フレーム」の単位で伝えます。

一方、クロック・リファレンスは再生速度のことです。適切にクロック・リファレンスの同期を保つと、複数のデバイスを同じポジションから

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オーディオファイルのLTCをDAW上でつないでも問題なく使用できた

オーディオファイルのLTCをDAW上でつないでも問題なく使用できた

映像系のマニアックな話ですEl-Tee-See(Make LTC SMPTE Timecode Wav file)というサイトでLTC(タイムコード)信号をWAVデータで生成することができます。

最長90分までの長さを書き出せるのですが、知人のレコーディングエンジニアさんが「Pro Tools上でつないでも問題なく使えた」とおっしゃってたので、私もやってみました。↓↓↓↓

https://

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