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星語掌編集《ホシガタショウヘンシュウ》

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地球町《あおやねちょう》の道端で拾った、ちょっと不思議な掌篇を収録。短編や読み切りばかり載ります。
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#昨日みた夢

掌編「西からの使者、空に。」

掌編「西からの使者、空に。」

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星語《ホシガタ》掌編集*12葉目

(4352字/読み切り)

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空は夜でもなく昼でもなく、なんというか“灰”だった。

遠くの方で、ゴゴ…と不穏な音が響く。

西の空だけがまるで大きな蛍光灯を消し忘れたような、うるうると不気味な白さのまま、ずっと沈みもせず、満ちもせず、欠けもせず、ただ往来のわたしたち、虚無、空っぽの横顔を薄暗く照らしていた。

───買い出し用のリュック

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掌編「世界は愛すに満ちてない?」

掌編「世界は愛すに満ちてない?」

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星語《ホシガタ》掌編集*10葉目

(4000字/読み切り)

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「ミカちん❤️行ってきます」

犬ころ──わたしの長年連れ添った腐れ縁の彼氏──が寝てるわたしのおでこやらほっぺたにチューしまくって、起こさないように出て行ったのは覚えてる。

バイトが休みの朝。起きると、今日から梅雨明けだというのにやたらとひんやりしてて…部屋の壁が…?なにこれ。オフホワイトで、ざらりとめく

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掌編「うつつの本、青の蝶々」

掌編「うつつの本、青の蝶々」

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星語《ホシガタ》掌編集*5葉目

(2930字/読み切り)

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────ここはどこだ?

気づくと”わたし”は、ところどころステンドグラスがはまった、昭和感ただよう細工窓の向こう、キーコーヒーの看板。飲めもしないレモネードがテーブルに乗った狭い喫茶店で、ipadではなく、何故か原稿用紙に向かい、万年筆で小説を書いていた。

やたらと雰囲気満点な、この原稿用紙とレモネードの小

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掌編「朱の空の碧い錆」

掌編「朱の空の碧い錆」

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星語《ホシガタ》掌編集*4葉目

(950字/読み切り)

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わたしは草ボウボウの石畳、曲がりくねった路地のそのまた小径を急いでいた。

(”開始時間”はいつだったっけ…)

わたしは故郷での演奏会で出演しなくてはならなかった。足を速めるたび、からからと乾いた音が大きな黒い鞄から響いた。

そういえばわたしは何の楽器を演奏するんだっけ…。

顔がない子どもが通せんぼしてこう

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