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星語掌編集《ホシガタショウヘンシュウ》

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地球町《あおやねちょう》の道端で拾った、ちょっと不思議な掌篇を収録。短編や読み切りばかり載ります。
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2017年7月の記事一覧

ビョウ、後ろ頭殴るような熱風。星語商店街アーケード中央。女々しく占いの切抜き御守に、待ち合わせ場所に急ぐ俺の脇抜けた

「風洞竜《ふうどうつかい》だ!

町の奴ら口々に願い事。追うと捲れた空の先、竜の雲道が貫く。火花が遠く弧描いてた

願い事を叶えてくれるとしたら、竜よ、この恋よ

ひらり鼻先掠め、赤いリボンの後ろ頭と青い空。下校途中、草いきれ
アイスクリンの風鈴遠く響く土手のこと

「そうだ天文部の合宿ね…」赤い尻尾ふわり。振り向いて眩しく笑う

俺は…

「頭に金魚ついてるぞ」
「ポニテって言ってよ!」

ひらひらと2人夏風かきわけ。サイダーのような午後